2020年03月12日

熊谷産業は宮城県石巻市北上町にある国宝重要文化財保存修理工事、茅葺屋根工事、天然スレート葺屋根工事一式をおこなう会社です。石巻市雄勝町産の「雄勝石」を一部に使用した、東京駅の屋根工事や、国内の数多くの重要文化財の修理工事を手掛けております。

※お申込みにあたっては、ハローワーク事業所へ直接ご連絡下さい。
※会社で直接のお申込みは受け付けておりませんのでご注意ください。
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2020年03月10日

 

2月22日に行われた今年度最終回のイシノマキオモシロ不動産大作戦の様子をお届けします!

 

今回のゲストは中田製作所の中田祐一さん、中田理恵さん夫妻です。お子さんも一緒に一家総出でお越しいただきました!まずはゲストの中田夫妻にお話を伺います。

 

普段は神奈川県の逗子で活動をしている中田夫妻。Handi House Projectというプロジェクトを13名ほどのメンバーで行っています。メンバーのバックグラウンドは現場監督、設計、学校の先生など、様々です。祐一さんは設計から施工までを手掛け、理恵さんは企画から全体のプロデュースと設計を行っており、夫婦でプロジェクトの最初から最後までを担当することができます。。 Handi Houseの合言葉は「構想から打ち上げまで」です。これはお客さんたちと一緒に構想を広げ、最後には出来上がった場所で打ち上げをしようという思いを込めたコンセプトです。施工の中でも実際にお客さんと一緒に家を考えながら、お客さん自身が手を動かしてセルフDIYも行っていきます。

 

 

現代では家に工具がないという家庭も多くありますが、少し前の時代はどの家庭にも工具があり、家の修繕を行ってきていました。洋服も同じ様に自分たちで作ったり、手を加えながら自分の服を作ってきました。しかし現代では、ハウスメーカーも大量生産大量消費の時代に合わせた設計に変わっています。簡単に作ることができ、金額を安く抑えられるカタログの製品となり、家がどの様に作られているかを知らない人が多くなってきています。すると自分たちでは直したり、改造することができず、業者に頼るしか無くなってしまいます。そんな中で中田夫妻がやりたいことは、もう一度住まいを自分たちの手に近づけること、そして自分の家のことを自分ごととして取り組んでもらうことです。

 

お客さんから相談をもらったとき、設計図を書いていかずにお客さんに書いてもらうところから始まります。正確な図面ではなく、妄想を絵や言葉として描いていきながら話を進めていきます。リノベーションをする際は、解体からお客さんにも手伝ってもらいます。壊すことで家の構造を学びつつ、面白いところだけお客さんにやってもらうわけではなく、壁の塗装をすべて任せたり、玄関付近の設計を任せたりと、お客さん自身ですべてをこなす場合もあります。ある程度ができるようになってくると、自分からいろんな場所を改造したり、自分なりのアイディアで家をよくできないかと考え始めるお客さんも少なくないそうです。お客さん自身が取り組んだ部分は一切施工費がかかりません。こうした経験を経て出来上がった家は、自分たちで何度でもメンテナンスができます。

 

いくつか取り組まれている活動の中で注目したいのがHandiLaboです。HandiLaboは「家を趣味にしよう」をテーマに自分たちで実験、実践していく場です。施工で余った端材を集め、自由に作品を作って行きます。常に自分たちで作り続け、気に入らない点があれば作り直して行く場を続けています。先日第3期が終了したところで、第四期に入るところですが、毎回定員まで人が集まるそうです。

 

 

他にも面白い取り組みとしてDIY可能な賃貸が挙げられました。東京都の少し離れた所のマンションで築年数が経ち、空室に悩んでいたオーナーさんから依頼を受け、部屋の壁の一面と床を合板に変更しました。面白いところは、合板にした部分ならどの様に入居者が改造してもいいという点です。入居者がDIYに手を出すきっかけづくりのためにHandiLaboのコミュニティに入ってもらったり、HandiHouseがDIYのサポート等を行っています。実際に1年半住んでくれた大学生は自分でモルタル風に仕上げました。大学の卒業にともない、部屋を出ることと次の入居者を募集していることをTwitterに投稿すると、大きな反響を呼び、不動産を介さずに次の入居者が決まりました。他の入居者は間仕切り壁を作ったり、穴の空いたボードに取り替えて物を掛けてディスプレイにしたりと、個性あふれる空間になっていきます。

 

中田夫妻から「小さくても始めてみよう!」という言葉をいただき活動の紹介は終了しました。ここからはいつものオモシロ物件紹介です。中田夫妻にも意見をもらいながら物件の活用方法を見出しつつ、マッチングを探ります。

 

 

 

今年度のイシノマキオモシロ不動産大作戦はこれにて終了となります。たくさんのご参加、ありがとうございました!

2020年03月10日

熊谷産業は宮城県石巻市北上町にある国宝重要文化財保存修理工事、茅葺屋根工事、天然スレート葺屋根工事一式をおこなう会社です。石巻市雄勝町産の「雄勝石」を一部に使用した、東京駅の屋根工事や、国内の数多くの重要文化財の修理工事を手掛けております。

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2020年03月09日

 

今回は2月22日に開催された今年度最後の石巻版松下村塾の様子をお届けします!発表予定者の4名、そして松下村塾OGであるmimiさんが駆けつけてくださいました。まずは一人ずつ事業構想について話した後、講師や参加者からフィードバックを得ます。参加し始めた頃と比べると、参加者同士の仲が格段に良くなり、色々なことを言い合える仲間となっていました。率直な意見を議論しあい、最終のブラッシュアップを各々が行います。

 

 

特に論点となったのはどんな人のためのサービスになるのかという点です。どういう視点を持った人がそのサービスを利用したいのか。どういうニーズが有るのか。具体例を交えながらそれぞれの事業プランが誰のためのサービスなにかを掘り下げていきました。

 

 

中には事業が形となって来たことでイベントを開催予定の方や、実際に法人を立ち上げた人も!これからの事業がとても楽しみです。

最後に講師の皆さんから松下村塾で目指すべきポイントをおさらいしていただき、今年度の石巻版松下村塾終了しました。

 

次回はいよいよ発表会となります!

 

※3月7日に予定していた石巻版松下村塾発表会は、コロナウイルス感染予防対策のため中止となりました。

2020年03月04日

 

今回はとりあえずやってみよう大学の最終回となる卒業式が開催されましたので、その様子をお届けします。

 

今回は台風19号で延期となってしまった第二回の振替講義「分野にとらわれず可能性を追求する学」でもあります。講師は株式会社ツクルバ共同代表/CCOの中村真広先生と合同会社巻組代表の渡邊享子先生です。

 

まずはコーディネーターでもある渡邊さんがこれまでの回を振り返ります。プレイベントから始まった今年度ののとりあえずやってみよう大学は、8月24日にスタート。3名の講師を迎えてそれぞれの働き方を伺いつつ、トークセッションを行いました。

http://ishinomaki-iju.com/?p=2617

 

記念すべき今年度第一回は楽団ひとり先生と飯田昭雄先生による「表現することで繋がる始まる学」。ラップで自己紹介をするということはほとんどの人が初挑戦でしたが、新しい自分や、内なる思いを見つけることができた学生の方も多いのではないでしょうか。

http://ishinomaki-iju.com/?p=2648

 

 

第二回は延期となり、第三回は今日の会場でもあるMIDORI.soで行われました。澤田智洋先生と亀山貴一先生による「様々な肩書から世界をつくる学」。渡邊さんのなかでもこれまでで一番受けたというという回で、「マイノリティ起点で始める」という事について印象に残った方も多いと思います。

http://ishinomaki-iju.com/?p=2686

 

第四回は油井元太郎先生と米良はるか先生による「一人でできないことはみんなで達成する学」。お二人のとてもチャレンジングな取り組み、どの様な経験から今があるのか、とても刺激的なお話はなかなか聞けるものではなかったのではないでしょうか。そして米良さんは飯田さんんとの繋がりでこの回で講義をしてくださることになり、飯田さんも共にトークセッションに参加。毎年講師として参加していただいている飯田さんですが、今年度は3度も登壇いただきました!本当にありがとうございます!

http://ishinomaki-iju.com/?p=2737

 

今年度の振り返りを終え、最後の講義に入って行きます。まずは巻組代表の渡邊さんから。これまでコーディネーター・ファシリテーターとして何度も登場した渡邊さんですが、自身も石巻でチャレンジを続けるローカルベンチャーです。

 


 

2015年に合同会社巻組を立ち上げた渡邊さん。条件の悪い空き家を買上げ・借上げして活用しています。会社のコンセプトは「出る杭、つくります。」。学生時代から日本特有の”出る杭は打たれる”という人とは違った事をしている人は除け者になってしまう文化に違和感を感じていました。”出る杭”達は何かに惹かれてそうなったか、何かをしたくてそうなったか、独自クリエイティビティーの可能性を必ず持っている、という視点からそのクリエイティビティーを伸ばすことをコンセプトとしています。最近では空き家活用にとどまらず、現代の大量生産・大量消費の時代の中で無価値に見えるような物を再価値化して、心の声に従って事業に取り組む”出る杭”とのマッチングを行っています。

 

渡邊さんは文学部の大学から工学部の大学院へ、更に今は美大の講師をしているという、変わったキャリアの持ち主です。学部生時代、海外旅行に出かける事が趣味で、海外の様々な土地を見てきました。そこで感じたのは、家や土地を日本よりも何倍も大切に使っているということです。地域全体としてそれが続くことで建物の資産価値も上がって行くことに気がつき、日本でもまちづくりを通じて課題を解決できないかと思い、工学部の大学院に進学を決めます。

 

ちょうどその時期はリーマンショックが起こっており、世の中は大混乱。自分にも何かできることは無いかと、職を失った方々に対して様々なボランティアを続ける中で古い簡易宿泊所を活用して身寄りのない方の仮の住まいにするという活動を目にします。ここで初めて、古い空き家を活用して社会課題の解決に繋がるのではないかと感じたそうです。

 

大学院に入ってからは広島県の尾道市と関わりながら、空き家の再生プロジェクトを行っていました。研究も楽しくなってタイミングでしたが、就職活動に入らなければならず、毎日リクルートスーツに身を包みます。ですが当時は情熱は持っていたものの、まだやりたいことが何かが分かっていない状況が続く中で面接を受け、不採用通知を眺める日々が続きました。

 

そんな中2011年3月11日、東日本大震災を迎えます。当時は東京都内にいた渡邊さんも帰宅難民となり、なかなか家にたどり着けない状況でした。震災の影響もあり、社会全体が就職活動をストップせざるを得ませんでした。ここで「社会的に今、必要とされていないのならば、やるこが大量にあるはずの石巻に行こう」と思い、最大の被災地である石巻との関わりがスタートします。

 

 

石巻に入った翌日の朝に見た光景が、地元の商店街の人達が被災した店舗に集まって情報交換をしている姿です。誰もが予想外だった被害に、行政機関だけではとても手が回る訳がなく、自分たちの地域の事は自分たちでやらなければならないという危機感を持って行動することに、とてつもないリアリティーを感じたそうです。自分も何かこの土地でできることはないかと考え始め、行動をはじめます。始めは泥かきや、荷物の整理など、商店街の店舗を再生するお手伝いから。ここで様々な人達との関わりが生まれ、共に立ち上げたのがISHINOMAKI2.0です。

 

大学院の研究室としても関わりが始まった石巻で次に取り組まれたのは、新築物件の運営です。商店街の方が持っていた土地をいい形で街に活かしたいという相談を受け、シェアハウスのプランづくり、地権者との合意形成に取り組みました。なぜシェアハウスにこだわったかというと、石巻に来ていただいたボランティアに何らかの恩返しがしたいという思いからでした。当時石巻に来ていたボランティアの数は28万人。石巻市の人口の倍の人々が、ボランティアとして石巻の復興を助けてくださいました。そんなボランテアの中から、更に継続して石巻に関わりたい、石巻で事業を立ち上げたいという思いのある人達が住む場所がなく困っていたという状況が背景にありました。

 

シェハウスを1つ建てただけでは解決できないこの状況を変えるため、渡邊さんは市内をできるだけ歩いて活用できる空き家がないかを探し回ります。しかし当時は全壊家屋が22,000戸もある状態で、地元の人達も住む場所に苦しむ状況。すぐに物件は見つかりませんでした。ですが根気強く探していると見えてきたのが、立地的に厳しかったり建物の年数が古かったりと、条件不利な物件が見えてきました。他に住む場所が無いのであれば、こういう場所を活用して行くしか無いと思い、改修をはじめます。

 

様々な場所を改修する中、そこで生まれた繋がりから新たな物件の紹介をしてもらえたり、移り住む人達も増えてきました。活動を続けていく内でこのような物件はクリエイター、起業家、アーティストといった属性の人達との親和性が高いという関係が分かって来ました。

 

震災から5年が経過すると、災害公営住宅やマンションが建ち始め、仮設住宅の住民や住む場所に困っていた人々がようやく公営住宅での生活を始めます。すると、渡邊さんが扱ってきたような条件不利な物件が更に市内に余り始めてきました。その時「20代が頑張って空き家を活用しています!」という文脈しか見られていないのではないかと無力感を感じたそうです。ここで空き家活用だけでは限界を感じ、人材方面から空き家を活用する人達を増やす取り組みにも力を入れます。

 

 

事業を続ける中で新しい事だけが価値ではなく、使うことで価値が蓄積されたり、頭を使って不便さをどう克服するかという所に文化が生まれるのではと考えました。そういった視点を持って石巻で活躍する人達を見てみるとクリエイティブテリーに溢れた人材が数多く存在しています。まさに、これまでとりあえずやってみよう大学に講師としてお越しくださった皆様は、石巻で独自のクリエイティビティーを持って活動されていて、没頭して何かに取り組んでいました。成果は後からついてくるものが多く、とりあえずやってきたパターンがほとんどです。自分が楽しいことをする、自分が幸せだと思うことをするからこそ、他人が魅力を感じるのでは無いでしょうか。こういった経験から次のステップの社会のために、価値ゼロの資産に対して価値を見出して未来をつくるクリエイターへの投資・育成のために、とりあえずやってみよう大学が生まれました。

 

そして、大量生産・大量消費の社会の見方を変えていきたいという想いが根底としてあります。この大学でもその視点を大切に持っていきましたが、これまでに講義をしてくださった講師の皆さんは意図せずともそういう視点を持って話をしてくれていました。とりあえずやってみよう精神を持って何かに取り組んできた人達は、決まった事をやるだけではなく、既製品に囚われない考え方のもと取り組んできた人達です。そういう人こそ、これからの経済のあり方を変えるのでは無いかと感じています。

 

最後に、みんなで一つのゴールを目指さないということを大切に思っているというお話を頂きました。特にまちづくりにおいては、一つのゴールに向かって行くことは難しく、時に無意味に思えてしまうこともあります。特にサステナブルという考え方を意識すると、世の中流動的に交わっているからこそ価値が生まれるというところに行き着きます。完璧に同じ意見を持っている人はこの世にはいないし、だからこそ自分にも相手にも価値が生まれるのではないでしょうか。そして、ゴールを目指して相手を変えるのではなく、自分から変わっていくという精神が大切という言葉をいただき、渡邊さんの講義は終了しました。

 

続いては、ツクルバ共同代表/CCOの中村真広さんの講義です。

 


 

中村さんがツクルバを立ち上げたのは2011年。震災があり、自分も何か行動を起こさなければと共同代表の村上さんと共に会社を立ち上げました。昨年なんと東証マザーズに上場、パブリックカンパニーとなりました。中村さんの肩書はCCO。始めはクリエイティブオフィサー(Chief Creative Officer)として設定していましたが、略字は変えずに現在はコミュニティーオフィサー(Chief Community Officer)となりました。

 

偶然にも渡邊さんと同じ大学院の中村さん。自身の人生を変えたプロジェクトとも、大学院のゼミ時代に出会いました。そのプロジェクトは、ナイキが手掛けた宮下公園という東京都渋谷区の公園です。実はこの時に飯田さんともお会いしたそうです。当時の宮下公園は渋谷駅のすぐ近くで立地はいいもののホームレスが住み着いたり人気がなかったりと、あまりデートスポットのような活気あふれる場所ではありませんでした。市民の意見からスポーツ公園にすることが決まり、その案件を勝ち取ったのがナイキです。そこから設計が中村さんのゼミの教授に依頼され、プロジェクトに関わることになりました。

 

もともと建築家になろうと思っていた中村さんですが、ナイキの人達の設計ではなく枠組みをデザインするということに魅せられ、ディベロッパーになることを決意します。世の中がリーマンショックの中、なんとかディベロッパーとして就職を勝ち取ります。しかし、入社して数ヶ月で会社が倒産寸前に追い込まれ、中村さんは転職を余儀なくされました。そこからミュージアムをデザインする会社に転職しました。

 

 

前職を続けながら人が集まる場所を作りたいと思い、数人の仲間と一緒に小さなカフェを池袋で始めました。そのメンバーの中には、ツクルバの共同創業者である村上さんも。2011年2月にオープンし、卒業シーズンということもあり貸切予約も多く、幸先のいいスタートを切りました。その一ヶ月後、3月11日の震災を迎えて世の中は総自粛モードに。カフェの運営も難しくなります。何に取り組みたかったのかをもう一度しっかりと考えた時に、カフェを運営したいという思いではなく、人が集まる場を作りたいという原点に立ち返ります。そういった話をメンバーの村上さん掘り下げていくうちに、自分たちもなにかしなければという想いからツクルバを創業する事に。

 

ツクルバ創業から初めて取り組んだプロジェクトがコワーキングスペース、co-ba(コーバ)の立ち上げです。2011年当時は日本にはまだコワーキングスペースが少なく、中村さん達はシリコンバレーで視察した場所を真似ながら、日本に合わせた環境を作るために四苦八苦しながら立ち上げました。始めは自分たちと同じような建築・デザインといった業種の人達が集まるのではと思ってはじめましたが、蓋を開けてみると殆どがIT系の人達が集まります。そこからco-baは広がり、現在では22箇所に展開しています。始めは自分たちの手で広げていたco-baですが全国に話が広がり、地方でも展開したいという話をいただき、フランチャイズ的に展開していきました。東北にも釜石、花巻、気仙沼にco-baがあります。

 

co-baを利用して働く人達の事業がある程度成長してくると、自分たちのオフィスを持つためにシェアオフィスや小規模のオフィスを探しに行くことになります。ですが、ベンチャー企業の場合不動産との契約が通らず、なかなか思い通りには進まないことが分かってきました。ですが特に勢いがあるベンチャーは5人程度からすぐ30人規模に、そして1年後には100名を超えるような企業になっていて、オフィス移転を繰り返す事も珍しくありません。そんな企業のために中村さん達が一度オーナーから物件を借りてリノベーションを行い、オフィスとしての機能をすぐに発揮できるような体制に仕上げてリースを行うサービス、HEYSYA(ヘイシャ)を立ち上げました。自分たちが以前オフィス拡大時に悩んだポイントでもあり、これからそういう悩みを抱える企業を減らすためにもこの問題に向き合う事を決めたそうです。

 

もう1つの事業はメインであるcowcamo(カウカモ)という、リノベーション住宅の流動プラットフォーム事業です。学生時代は作品としての建築を、社会人にになってからはプロダクトとしての建築を行って来て、この2つの側面のちょうど中間のところをやりたいと考えていました。ツクルバ創業からずっと悩んできた中村さんですが、中古マンションのリノベーションという場所にその価値を見出します。新築のマンションはプロダクトとしての性能が高く、機能性に優れています。ですが築40年ほどになってくるとその価値は下がり、中古では買い手もいなくなってしまいます。そういったマンションを一点物の作品の様にリノベーションを行うことで価値を高めていくというプロジェクトです。cowcamoを続ける中で、いくつかのプロダクトがグッドデザイン賞も受賞してきました。

 

ツクルバが掲げるミッションは”「場の発明」を通じて欲しい未来をつくる。”ということです。場を通じて人が自分の価値観を交換し合いながら励ましあったり、同じ価値観を持つメンバーと繋がることができることを信じて日々取り組んでいます。そして、この取組を会社として行うということは、これらを広く普及して次の社会のスタンダートにしていくことも含めて発明だと考えています。

 

 

去年、上場などの会社的なイベントも多く、節目として改めて自分が何をしたかったのかを改めて考え直しました。自分の内面をどんどん掘り下げていく内に、自分がずっと心の底にしまっていた痛みを回避行動として意図せず避けてしまっていた部分に気づきます。内面外面のメンタルモデルをうまく混ぜながら、自分の思いを確認。最終的に、誰しもがありのままで過ごすことができる場を作るということが自分の本当にやりたかったことだと気付き、自分がこれまで取り組んできた色々なことが繋がって、どこかで引っかかっていた感覚が楽になったそうです。co-baやHEYSYAは、チャレンジしたい人達がチャレンジを続けられるように。cawcamoは自分だけのこだわりをもって生活したい人のために。これまでの行動が全部こういった自分の内面から湧き出るものに従ってやっていたんだと改めて気付きました。

 

組織づくりについてもそれは同じで、いろんな状態混ざり合うことが大切ということです。最近ではティール組織というものが言葉をよく耳にしますが、全員がティール状態にはすぐにはなれないし、もしも社会全体がティール状態になったとなれば不安を感じるのではないでしょうか。そうではなくこれまでの組織でもあり、ティール組織でもあるという、丁度いい生態系のような状態を探して組織づくりもコミュニティ経営という視点を持って取り組んでいます。

 


 

この後は、渡邊さんと中村さんによるトークセッション。学生の皆さんとも意見交換しながら話題を深めて行きました。

 

 

これにて、今年度のとりあえずやってみよう大学は全講義を終えました。卒業式ということもあり、今年度の出席率の高かった方々へはとりあえずやってみよう博士の称号が送られました!

 

 

これまで講師として関わってくださった皆様、学生のみなさま、本当にありがとうございました。

 

来年度のプログラムについては、決まり次第お知らせいたしますので、公式Facebookをご確認ください!

 

2020年02月26日

 

 これまで数多くのOBOGを輩出してきたローカルベンチャーラボが第四期生の募集を開始しました!新しい挑戦の第一歩として、説明会に参加してみませんか?

 

〜 ローカルベンチャーラボとは? 〜

ローカルベンチャーラボは、自身の関心のあるテーマに別れ、それぞれ最大10名のメンバーとともに切磋琢磨する6ヶ月のプログラムです。これまでの経験やスキルを活かしながら、新しい挑戦に向けての具体案を練り上げていきます。経験豊富なファシリテーターやメンターと共に、テーマの本質や課題を探りながら、実践に向けたプランニングを行います。各地の自治体やコーディネーター、コミュニティも連携してサポートします。また、「ローカル」にとどまらない各領域の最前線で活躍するゲストによる特別講義により、視座を高め、視野を広げていきます。

 


 

今期のテーマ以下の8つに分かれています。

 

 

・「関係人口」デザイン

・エリアブランディング&マネジメント

・土着型SDGsビジネス

・地域商社

・地域と自分を活かすビジネス創造

・ソーシャルビジネス

・Society 5.0時代の地域の未来をみんなでデザイン

・地域×教育

テーマの詳細はこちら

https://localventures.jp/localventurelab

 

 

上記のテーマに興味を持たれた方は、是非説明会にご参加ください!現地での参加が難しい場合、オンラインでの説明会もございます。

 

募集説明会参加申し込みはこちらから

https://localventures.jp/orientation2020/

 

また、人数に限りはありますが、石巻からの地域推薦枠を利用して参加すると、大きな割引制度が適応されます。こちらの制度を利用したい場合は一度ハグクミ事務局かスタッフまでお問合せください。(エントリー締め切り4月16日まで)

 

一般社団法人イトナブ石巻 担当:増

0225-90-4282

 

 

2020年02月06日

 

石巻で生まれた”復興バー”の魅力・活力を東京の人たちへも伝えるために毎年行われるイベント、復興バー銀座店。今回は石巻でチャレンジを続けるローカルベンチャー達をアピールするため、事業者と一緒に出店して参りました!

 

当日は石巻のローカルベンチャー5人にお越しいただき、提供するオリジナルメニューをそれぞれお持ちいただきました。

 

 

特に注目を浴びたのは海賊酒のような、海遊さんの”パイレーツワイン(白)”。ボトルを海水深25メートルで貯蔵することで、海賊が掘り出したかのようなボトルに仕上がります。その他にも鹿肉のローストやムール貝、ササニシキを使ったお茶漬けなど、石巻のローカルベンチャーならではの品が集まりました。

 

 

18時のオープン前から会場には列ができるほどのお客さんがいらっしゃいました。オープンと同時にたくさんのお客さんが中へ入ります。石巻出身で関東で活躍している方、石巻によく来てくれる方、石巻を応援してくださっている方、またその方々が更に人を連れてきてくださいました。オープンから1時間ほどで会場は超満員に。ここでローカルベンチャー達の取り組み、それぞれの事業者からの紹介を聞いていただくことで、新しいつながりも生まれました。

 

 

会場が活気で溢れるなか、なんとここで石巻が誇るホヤアイドル、萌江さんの登場で会場は大盛りあがり。「ホヤッホー!」の掛け声が会場に響き渡りました。石巻ではおなじみの萌江さんですが、なんと石巻観光大使に就任され、これからの活躍も非常に楽しみです。

 

 

ラストオーダーも終わり、今日の一日マスターであるISHINOMAKI2.0代表の松村 豪太さんから改めてローカルベンチャーの取り組みの素晴らしさ・石巻はこれからも面白く頑張って行くこと・復興バー銀座店を運営してくださっている方々への感謝を伝え、閉店を迎えました。

 

 

復興バー銀座店は2週間限定なのでこの日で終了していますが、運営をしてくださっている方々が毎年懸命に銀座で会場を探し、体制を整えてくれています。来年も銀座のどこかでお会いできることを楽しみにしております!

 

 

また、銀座付近で復興バー銀座店を開催できそうな場所をご紹介いただける場合は、是非ISHINOMAKI2.0までご一報いただけますと幸いです。

2020年01月21日

 

今回は1月18日に行われた石巻版松下村塾、第三回フィールドワークの様子をお届けします!

 

今回もフィールドワーク先は塾長の亀山先生の本拠地、はまぐり堂です。メンターの蓜島さんと巻組の渡邉さんを迎え、今回は個別に事業ブラッシュアップを行って行きます。

 

 

まずは蓜島さんによる現状の整理から。これまでは自分を振り返って何をしたいかということを改めて掘り下げてきましたが、自分自身一人で考えていると行き詰まるポイントがでてくるそうです。今回はそういったポイントを一対一で掘り下げていきます。石巻版松下村塾では始めからターゲットを絞った起業を考えるのではなく、自分自身が何をしたいかということを念堂に事業を組み上げています。

 

 

なぜやるのかをこれまで掘り下げてきた一番のポイントでしたが、今回突き詰めるポイントはどう実行するかという部分です。まずは、蓜島さんがメンターを行っているはまぐり堂がこれまでどうやって来たか、どこで躓いて来たのかを亀山さんにお話しいただきました。人が増えすぎたことの失敗、そこで方向性を変え自分たちにとって最高のカフェを作ることにした経緯、いまの経営方法など、はまぐり堂ならではのアドバイスも。

 

 

一対一のワークに入る前に、情報を整理するために蓜島さんのワークシートを使って今の考えを整理していきます。この中にはペルソナを用いてサービス(商品)を利用した人が、利用する前とどう変わるのかなど、具体的な例もいくつか作って行きます。まだまだ言語化できない部分は空欄にして、そういった部分も講師と一緒に詰めていきます。

 

1時間ほどかけて石巻の先輩起業家である亀山さんと渡邉さんに一対一でプランを発表し、ブラッシュアップしていきます。改めてプランを皆をしつつ、より良いプランに整理されて行きました。かなり具体的なプランに仕上がってきた受講生も。

 

最後はブラッシュアップを終えたそれぞれのプランを全体でシェアし、今回の

松下村塾は終了しました。次回の松下村塾は事業大ブラッシュアップ回です!

2020年01月16日

 

今回は2020年1月12~13日に行われたとりあえずやってみよう大学の石巻フィールドワークの様子をお届けします!

 

フィールドワークはこれまで講師をしてくださった石巻の先生方が実際に活躍する現場に行き、どのように取り組んでいるかを肌で感じられる回です。

 

石巻駅に集合し巻組代表の渡邉さんが街の様子を説明しながら、楽団ひとり先生が待つ復興バーへ向かいます。

 

 

復興バーは楽団ひとり先生が月に一度バーのマスターとなり、以前紹介した「寿ダンスホール」に姿を変えます。

 

この日は特別に昼からオープン。「寿」仕様となったバーで楽団先生のDJが流れる空間で参加者同士の交流を深めました。続いて楽団先生の生ラップ、そしてなんとできたばかりの新曲も披露していただきました。

 

 

ここからは第一回の講義に戻り、参加者が自分で作った自己紹介のラップを実際にDJのリズムに合わせて歌っていきます。恐らく皆さん初めての経験でしたが、楽団先生の絶妙なリードで、全員滞ること無く自分を表現しました。

 

 

自己紹介ラップが終わったら、普段の活動やラップを続ける理由、自分の価値観についてをご紹介いただきました。一方的に話を聞く授業スタイルではなく、質問が飛び交うことで、それぞれに新しい気付きが生まれました。

 

次に向かうのは亀山先生が活躍する蛤浜のはまぐり堂。浜の景色を眺めながらコーヒーを頂き、自由に色々な場所を見て回ります。

 

 

その後、亀山先生とともに浜の様子を見学しながら蛤浜の現状や取り組みについて改めてご紹介いただきました。なんと今日の朝も鹿を狩り、食肉加工までするという体験プログラムを行っていたのこと。実際に来てみないと分からない景色や、小さな気付きが多くありました。特に参加者の心に残ったのは「意外と小さくできちゃったこともある」という言葉でした。

 

 

自分たちで作ったSUP体験のための小屋や仲間が作った加工室など、第三回の講義では紹介されなかった場所も見学し、取り組みのスピード感を目の当たりにします。天候にも恵まれ、素晴らしい蛤浜を体験することができました!

 

 

日も暮れ始め、今回の宿泊先であり第四回講師の油井先生が活躍するMORIUMIUSへ向かいます。まず出迎えてくれたのは、地産地消の美味しいご飯。クオリティの高さに驚きます。

 

 

ご飯をいただいた後は、ISHINOMAKI2.0代表の松村校長から石巻での活動紹介をしていただき、とりあえずやってみよう精神についてもう一度おさらいしました。フィールドワークの振り返りを行いながら今考えていることなどを率直にシェアし、ディスカッションをしていきます。

 

そうして1日目のプログラムは終了。

 

朝ごはんも美味しそう!

 

2日目はMORIUMIUSの取り組みを紹介いただきながら、実際に自然の循環について学んでいきます。講義でも「ここで出たゴミはすべて再利用する。改修してもらうのはビンくらい。」とおっしゃっていましたが、実際にそれを実践されているところを見ると、改めて感銘を受けます。改修された旧桑浜小学校をめぐりながら、様々な活動を紹介されました。

 

バスで移動し、最後は巻組の渡邉さんから巻組の取り組みについてを紹介。改修を行った物件をいくつか周り、最後にいままさに施工中の物件を見学しました。

 

 

実際に改修した物件は外観からはなかなか考えられないほどキレイに改修されており、入居者も満足されています。最後に見た改修中の物件も、中を見るとほぼ絶望的な状況と感じますが、これを素晴らしい形に変えていくのが巻組の魅力で、これからの時代に欠かせない存在だと改めて感じさせれられます。

 

最後は巻組のオフィスにて全体の振り返りとして気づきのシェア、そしてこのフィールドワークを経ての「とりあえずやってみる宣言」を行います。

 

 

それぞれ感じたこのシェアを行うことで、新たな発見もあり、目標が変わった方も。とりあえずやってみる宣言では、自分が次のステップに進むためにすることを明確に宣言されました。

 

とても実りがある2日感で、プログラム終了後は皆で連絡先を交換するほど仲も深まりました。

 

 

次回のとりあえずやってみよう大学は2月14日、台風で延期となった第二回と卒業式を行われます!

2020年01月06日

コンソーシアム ハグクミに参加するISHINOMAKI2.0が、一般社団法人東北支援会+と共に運営して来た銀座復興バー。この度、東北の魅力を伝える期間限定の「復興バーin 銀座」が1/13~1/31までオープンいたします。

 

最終日1月31日(金)には、ISHINOMAKI2.0 松村豪太がマスターとして、「元祖復興バー 9年目の石巻」ナイトと称し、石巻市の移住コンシェルジュや地元で活躍するローカルベンチャーともに、石巻の賑わいをPRいたします。

最近の石巻を知りたい方、チャレンジャーと出会いたい方、移住や石巻での起業をお考えの方、地域おこし協力隊にご興味のある方は是非お越しください。どなたでも参加可能な予約不要のイベントです。


【ゲスト】
●ササニシキ農家の田伝むし
●雄勝でカキやホヤを生産する海遊、
●北上で農作物を生産するイシノマキ・ファーム
●鹿肉や地場名産を提供する、のんき代表・島田暢

【スペシャルライブ】
いしのまき観光大使・萌江

【イベントページ】
https://www.facebook.com/events/1042043192807255

【協力】
株式会社 千代田組

2019年12月26日

 

12月7日に行われたとりあえずやってみよう大学第四回の様子をお届けします!

台風19号により延期にとなった第二回講義は来年2月に調整中です。m(_ _)m

今回のゲスト講師は、MORIUMIUSの油井元太郎先生と、Readyforの米良先生です!まずはファシリテーターの巻組 渡邉さんによる今年の振り返りから始まりました。

 

 

今年は8月にスタートしたとりあえずやってみよう大学ですが、これまで6名の講師にお越しいただき、各回とてもインセンティブを受ける講義をいただきました。中でも前回行われた”世界ゆるスポーツ協会”の澤田さんと”はまのね”の亀山さんとの対談は渡邉さん自身も学びも刺激も最も受けた回として紹介されました。

 

次回のフィールドワークでは、実際に石巻でこれまで講師をしてくださった先生方と現地で実際にお会いしながらリアルな現場でお話をいただきます!

 

ここから話は講師の油井先生にバトンタッチ。MORIUMIUSでの活動や、それまでにどのようなチャレンジをしてきたかをお話しいただきます。

 


 

東京で生まれた油井さんは父親の仕事の関係で小学生時代をアメリカで過ごします。現地校に入った油井さんは、言語が出来ないことで苦労したり、勉強で絶対に勝てない人種がいたり、運動で絶対に勝てない人種がいたりと、小学生ながらに社会の壁を感じていました。 その後日本に戻ることになった油井さんは日本の教育にはあまり馴染めませんでした。そうした時期は音楽を聞くことで自分をリセットしてきたそうです。大学を視野に入れ始めた時に、改めてアメリカに戻りたいと強く思った油井さんは音楽の影響もあり、音響工学という日本にはない学問を学ぶためにアメリカの大学へ入学します。

 

 

その後ニューヨークで就職したましたが、ビザが取れずに悩んでいた所で知り合いの紹介で日本のテレビ局のニューヨーク支社に入社することになりました。そこではスポーツやモータースポーツの中継を担当し、ヤンキースの松井選手など有名な人達と数々の仕事を経験します。その後911テロを経験し、その影響もあってかアメリカにしがみつく必要も無いと考え日本に帰国しました。

 

日本に帰り、知り合いをたどり仕事を探している時にメキシコのテーマパークでありキッザニアを日本に導入するプロジェクトに出会います。キッザニアは子供サイズの町並みで子供が様々な職業体験ができる、子供が働く喜びを経験する場です。立ち上げメンバーとして2人出始めた導入プロジェクトの目標は40社のスポンサー、30億円の投資額、年間70万人の来場社数でした。テレビ業界にいた油井さんだったのでこの数字の大変さはとても良くわかりました。

 

キッザニアが完成するまで、スポンサーとのタイアップは難しい点でした。キッザニアに求めるリアリティがどのラインなのか、油井さん達もスポンサー側も分からず、対話を重ねて探って行きました。リアルすぎれば普段大人がやっているような仕事となり子供には難しく、逆に子供に寄り添いすぎれば子供が子供扱いされることを嫌がってしまいます。子供にとって何がベストな体験なのかを訴え続けたのが日本のキッザニアが成功した理由だと油井さんは語ります。

 

その時に頼ったのが、こども達です。キッザニアには「こども企画準備室」という子どもたちが企画に参加するグループがあります。実際に現場で一緒に実証実験をしたり、時には現場からなかなか伝わらない声を子どもたちがスポンサー企業の役員達に対してプレゼンをするということも有りました。子供から大人が学ぶことも非常に多く、相乗効果的にキッザニアのプログラムが良いものになっていきました。これらの経験から油井さんは子供のため、広くは地域のためになにか出来ないかと考えるようになりました。

 

東北とはこれまであまり縁がなかった油井さんですが、東日本大震災を経て、炊き出しをするために宮城県の沿岸部をめぐり始めたのがきっかけです。テロを経験していた油井さんは他人事とは思えず毎週末東北に駆けつけ、なにかできることはないかと探し回りました。 そうして出会ったのが雄勝町です。初めは雄勝中学校の校長先生と出会い、震災当時満足な食事が出来ていなかった状態の子ども達に、なんとか給食の時だけでも温かい美味しいごはんを食べさせてあげたいという校長先生の熱い思いに動かされ、お弁当を届けるようになりました。そこから発展し、塾がなくなってしまって高校進学ができるかどうかわからないという状況を見た油井さんたちはボランティアで学習塾も始めました。周りの知り合いに声をかけると支援したいという方も大量に現れ、支援を継続してきました。次に初めたのは、仮設住宅に暮らしていてなかなか雄勝町に帰ることが出来ないという子供たちを対象に、自分たちで子どもたちを迎えに行き、雄勝の家を借りて今のMORIUMIUSのようなことを初めたのが現在の活動のきっかけです。

 

 

活動を続ける中、今の活動拠点である旧桑浜小学校の廃校を地元の方から紹介されます。調べてみるとこの廃校の所有者は民間であり、そのオーナーさんから「震災復興・こどもの為に・雄勝のためになるのならばどうぞ使ってください」という言葉を頂き、トントン拍子で話が進み2013年にこの校舎を改修ことを決めました。油井さん自身も、この雄勝という場所は環境が素晴らしく、人を引きつっけるエネルギーを持っている場所で、こども達が楽しく活動するイメージが湧き上がり、このワクワクする場所でチャレンジしようと思い2013年にキッザニアを退社し、雄勝のために働き始めました。

 

まずはボランティアの皆さんと床や壁を取り払い、DIY的に修繕する作業から始めました。しかし、築90年ともなる木造校舎は中を見れば見るほど朽ちている場所が発見されます。これをそのまま修繕するとなるとかなりのお金がかかり、取り壊して新たにコンクリートの建物を建てるのも良くない事はわかっていました。いかに校舎の風景を残しつつ修繕していくかをポイントに集まってくれたボランティアや卒業生の方と共に動き出しました。

 

Facebookを通じて修繕風景を公開していると、ある日突然高知から神社などの修繕を行っているチームが駆けつけてくれました。彼らは持ち込んだ機材を使って校舎をジャッキアップし、なんと半年がかりで基礎を直してくれました。「お金は払えるようになったらで大丈夫だから」と職人達が毎日修繕を手伝ってくれます。インターネットを通じて情報発信をするだけで、こんな人達が来てくれるんだと、人が関わってくれる余白を創ることが大切だと感じました。それからもたくさんの著名な建築家や各専門分野の人達が駆けつけ、MORIUMIUSの計画の手助けをしてくれました。  

 

クラウドファンディングも初め、1年連続で毎月テーマを変えて12回行いました。1回の資金調達ごとにお風呂を作ったり、工房を作ったりと目的に透明性を持って公開し、見事12回連続でも苦行学を達成。毎月100人ほどの支援者が出資をしてくれてくださり、ボランティアで来てくれた人達やその知人たちがメインの出資者でした。おそらく12回連続で毎月クラウドファンディングを成功させたのは世界で油井さんだけでしょう。

 

その他にも様々な支援を経て、MORIUMIUSは完成。生活排水は自然浄化してすべて再利用できるようにしたり、教室は寝室や食堂となり、お風呂も完成しました。単に一次産業を体験するのではなく、自然の循環を学びます。森と海でとそこで暮らす人から自然と共に生きることを体験して学ぶ、サステナブルを意識しています。ゴミの概念ほとんど無く、ゴミ業者が回収するのはビンとペットボトル程度です。そして、震災から雄勝の人達がどう生きてきたかということを交流から学ぶことも子どもたちには大切だと考えます。 

 

また、たくさんの専門家の方々にもプログラムの中でお越しいただいていますMORIUMIUS側から関わる余白を作ったりプロジェクトを作って上げることで、普段ならば関わる余地がない人たちでもその余白を見て関わってくれるのです。ポイントは自分でやりすぎないこと。自分らしさを全面に出してぶつけるのではなく、いい協調性のもと同期して行くのが大切だと語ります。

 

http://moriumius.jp/

 

最後にこれまでの取り組みを振り返って、以下のようにまとめてくだり、講義は終了しました。

・自分の気持ちに素直でいる

・諦めなければいつか成功する

・考える<行動することで形になる

・頼り、巻き込むからこそインパクトが起きる

 


 

米良さんはオープニング会、第一回講義で先生をしてくださった、この大学ではおなじみの飯田さんの繋がりでお越しいただきました。米良さんが大学時代に飯田さんの以前の職場である広告代理店にインターンをしていることがきっかけで、その繋がりが今でも続いています。今回は米良さんと飯田さんの二人で対話的にREADYFORでの取り組みのお話をいただきました。

 

 

休日で少人数制の大学ということも有り、用意されたプレゼンを発表するよりはインタラクティブに話を広げて行きたいということで、プレゼンではなくREADYFORのサイトを見ながら講義は開始されました。

 

READYFORは2011年3月29日にサービスを開始した、日本初のクラウドファンディングサービスです 。

https://readyfor.jp/

 

お金の透明性をテクノロジーで見えるようにすることがクラウドファンディングの役割だと考え、現場にしっかりお金が流れるということが確信出来てから震災関連のプロジェクトへの関わりを始めました。

 

2011年5月に宮城大学の学生達がオフィスに訪れ、義援金としてお金を大量に預かっているが、現場になかなかお金が流れていないという話を聞きます。それをなんとかREADYFORを使って解決できないかと相談を受け、そこから震災関係のプロジェクトの支援をはじめました。

 

まだ日本ではクラウドファンディング自体が初めてのサービスで、当時は数十万円を集めるだけでも大変ねプジロジェクトでした。飯田さんも関わっているISHINOMAKI2.0でも当時クラウドファンディングを利用し、フリーペーパーを作ることが出来ました。

https://readyfor.jp/projects/voice1

 

2011年から2014年にかけて、約200件の震災関係プロジェクトを応援してきました。震災を経て単なる支援ではなく、震災から立ち上がるために何かを頑張りたいという気持ちをREADYFORでは応援し続けています。

 

2017年に米良さんはガンであることが診断され、7ヶ月仕事を休む機会がありました。これまで経営者として走り続けて来ましたが、改めて20代を振り返り未来を考える良い機会だったと語ります。その期間を経て、最近のクラウドファンディングでは医療や基礎研究に関するサポートのプロジェクトが多くなって来ました。また、短期的に成果が現れるようなプロジェクトだけでなく、長期的に見て成果が現れるような領域のプロジェクトも応援するようになりました。

 

これまでのクラウドファンディングは個人からチャレンジする人にお金を寄付する仕組みでしたが、今挑戦している事は企業とコラボレーションして企業からもお金をいただいて様々なプロジェクトを応援しています。そうすることで、社会に流れるお金の量を増やすことを目標としています。そういった部分にREADYFORの独自性がどんどん生まれて来ていると話します。

 

米良さんが起業したきっかけはまさに”とりあえずやってみよう”の精神でした。飯田さんの会社にインターンをしていた時にあるパラリンピック競技の監督からお金が集まらずなかなか活動が出来ないという相談を受け、投げ銭ができるWEBサービスを立ちあげました。そこでインターネットを通じて知らない人からお金を集めるということに魅力を感じました。アメリカに留学してクラウドファンディングの原型となるなる部分を勉強しました。

 

 

今ではかなり大きなプロジェクトも応援するようになったREADYFORですが、初めのきっかけはだれか一人を助けたい、隣人を応援したいという気持ちから始まったプロジェクトです。この仕組を利用してお金を集めると返済の義務は無く、あるとしてもお礼の品を送る程度です。ですが利用者の多くは出資をしてっくださった方々に恩を感じ、しっかりとした責任感をもって「もっとしっかりやらなければ」と奮起するそうです。

 

初めの一歩にもっと気軽に挑戦できるような社会にすることが自分の使命だと考え、大変ながらも経営に楽しく挑戦しています。気軽に初めの一歩を踏み出せる社会にすることで、初めからこの事業に賭けるといった挑み方ではなく、まずはやってみて、楽しいと思えてから本腰を入れるという事ができるようになればと考え米良さんは今日もチャレンジャーを応援し続けています。

 

ここからは油井さん、米良さん、飯田さん、渡邉さんの4人でトークセッションに移りました。通常講義でここまで豪華なのは、初めてかもしれません・・・!

 

 

次回のとりあえずやってみよう大学はいよいよ石巻でのフィールウドワークです!

2019年12月18日

 今回は、11月30日に行われた石巻版松下村塾、第二回フィールドワークの様子をお届けします!

 

ゲスト講師は”漁業をカッコよく”をテーマに活動されている、フィッシャーマンジャパンの長谷川琢也さんです。ハグクミではとりあえずやってみよう大学での講師としても活躍されています。

http://ishinomaki-iju.com/?p=2617

http://ishinomaki-iju.com/?p=2100

 

長谷川さんは生まれも育ちも石巻ではありませんが、関わりのきっかけは誕生日が3月11日であり、その誕生日に東日本大震災が起こったことです。いてたってもいられなくなった長谷川さんは石巻に駆けつけ、様々な支援を行いました。そこで今のフィッシャーマンジャパンの仲間たちと出会い、東北の人達が作った食べ物に支えられて生きていることに気づきます。

 

当時、ワカメに旬があることやワカメしゃぶしゃぶといった食べ方に感動した長谷川さんは会社の販促責任者という立場を使って、三陸のワカメを売ることをはじめました。初めはワカメを売りたいという気持ちをチームに伝えてもなかなか理解を得られず、デザインもどう工夫しても緑一色で映えないものになり、周りから”絶対に売れない”とまで言われていました。しかし、なんとか押し通して販売までこぎつけると、かなりの反響を呼び大きな売上をあげました。

 

ここで長谷川さんは、今まで知らなかった漁業の実態を知るだけでものが売れるということに気づき、インターネットは本当の意味ではまだ繋がっていないと深く感じました。

 

都会に住んでいる自分たちには生産者の大変さや、危険さが本当の意味では伝わらないと肌で感じることで価値観も大きく変わりました。以前は安売りでいかに利益を生み出すかを念頭においていたものを、絶対に値引きせず価値を上げるということを念頭に漁業・農業に携わる人達に言い聞かせています。

 

 

自分の役割は”繋ぐ”ことだと感じた長谷川さんは、様々な人達を巻き込み繋いで行きました。東北で商売から復興を狙う人達のための復興デパートメントや、バスで被災地をアテンドしたり、東北からお弁当を届けるサービスなど、数え切れない程です。そんな中、ふと漁師と出会い、漁業を手伝うようになったときに「カッコよくて稼げる漁師になって、次の世代に漁師を繋ぎたいし、日本の島国としてのアイデンティを残したい」と考え、漁業関係者の仲間たちと”FISHERMAN JAPAN”を立ち上げました。

 

日本では漁師の人数がどんどん減り、魚を食べる量も減って来ています。ですが世界的に見ると真逆で、漁獲量も魚を食べる量もどんどん増えてきている事に気づきます。

 

フィッシャーマンジャパンを立ち上げるにあたって、ミッション・ビジョンを明確に設定しして、腹落ちするまでしっかりと話し合うことが大切だと語りました。実際に立ち上げるにあたってもかなりの議論があり、その結果やめていった人達もいます。しかし、それをやってきたからこそ今も一つの団体として全員が協力しあう言霊となっています。フィッシャーマンという言葉も、この中で生まれました。

 

 

起業や事業起こしを行った後に大切なPRの点もお話しいただきました。実際に立ち上げただけでは誰からアプローチは来ません。その情報をいかに発信するかが大切になってきます。長谷川さんが活用すべきと話すのは、ローカルなメディアと超専門的なメディアに頼るという方法です。こういったメディアはネタを探していることが多いので、ネタを提供すると一面に載せてもらえることもあります。一面に載ると、そのメディアのWEB媒体にも掲載されることになり、検索エンジンにも影響を与え、声がかかるようになります。また、ローカル紙の一面に掲載されれば信頼性も上がって行くという、まさに一石何鳥にもなる活用方法です。

 

最後に、長谷川さんが生き方として大切にしている”あいうえお”で生きる事をご紹介いただきました。あいうえおとは”あい:愛、う:運、え:縁、お:恩”を指しています。これはリスペクトを持って、運と縁と大切に愛を持って物事をなすということです。

 

ここで長谷川さんの講義は終了し、質疑を挟んで漁師学校の様子を見に向かいました。

 


 

長谷川さんの講義が終了してからは、参加者の事業をブラッシュアップして行きます。今回は横山さんと佐々木さんのプランを聞き取り、参加者と塾長の亀山さんを交えてディスカッションを行いながらブラッシュアップがなされました。

 

 

塾長からもたくさんのアドバイスがあり、先日行われたとりあえずやってみよう大学の澤田先生との対談からもいくつものヒントが出されました。

http://ishinomaki-iju.com/?p=2686

 

この松下村塾を通して出来上がった事業は年度末の成果発表会の場で一般発表を行いますので、ぜひ聞きにいらしてください!

 

次回の松下村塾は合宿です!

 

 

2019年12月12日

石巻や近郊に今年来た新しい移住者、地域おこし協力隊、移住検討者、受け入れ事業者、そして地元民が地域を越えて集まり、交流しながら楽しく情報交換しあう、入場無料イベントを開催致します。

 

【詳細はこちらからも】

https://www.facebook.com/events/2587177631557628/

 

石巻市からの移住や地域おこし協力隊の施策の紹介などもありますので、移住関連の政策が気になっていた方も是非この機会にどうぞ。

石巻市地域おこし協力隊や受け入れ事業者をはじめ、東松島市、南三陸町の協力隊も巻き込んでの年内最後のイベント。

 

ご予約は不要、お振る舞い地場産品もございます。持ち込みも大歓迎です。

2019年12月12日

【出張コンシェルジュ】
12/15(日)11:30~14:00

「みやぎ移住フェア」に石巻市が出展いたします。

やはり東北のイメージは冬。
どのくらい寒いのか、どのくらい雪が降るのか、暮らしていくうえで何を用意したらいいのか…といった冬の暮らし方を、その地に住む自治体職員のリアルな暮らしぶりを通じて学ぶセミナーです。また、遊びや食など、宮城ならではの魅力を各自治体がご紹介します。石巻市からは移住コンシェルジュが出展し、皆様に冬の石巻の食・文化・暮らしをご紹介いたします。

▼プログラム
11:30~ オープニング

11:35~ 自治体PR「みやぎの冬暮らし」
各自治体がそれぞれの地域の冬の様子や暮らし方、文化、そこで感じる魅力や苦労など、実際に住むからこそのリアルな冬暮らしをお伝えします。

12:20~ 個別相談会
疑問や具体的な話を個別に話そう!

14:00 閉会

どなた様もお気軽に参加でき、密に相談できるイベントですので、移住やUターン、地域での起業・チャレンジをご検討の方はこの機会にぜひご来場ください。

お問い合わせ・お申し込み
「みやぎ移住サポートセンター」
営業時間:10時~18時 月・祝定休
TEL:090-1559-4714(相談員直通)
Mail:miyagi@furusatokaiki.net
主催 宮城県
共催:認定NPO法人ふるさと回帰支援センター

 

 

2019年12月12日

11月19日に行われたオモシロ不動産大作戦、第三回の様子をおとどけします!

 

今回のゲストは”1階づくりはまちづくり”をモットーに活躍されている株式会社グランドレベルの田中元子さんです。

 


 

 

●二度目の石巻

実は石巻に訪れるのは二回目という田中さん。初めていらっしゃったのは震災当時の2011年で、街には石ノ森萬画館という建物だけが残っているような状態でした。 久々に訪れた石巻の第一印象は「何だこの面白い街は」でした。全国的にこんな街になりたくて頑張っている。この街が育って来ているのと、人口が流出することにはタイムラグがあると思い、この調子で街が面白くなるのであれば絶対にどこかで人口流出が逆転すると確信していました。なにかやってもすぐ効果がなかったと諦めるのではなく、自分の信じることを続けいって欲しいという思いを伝え、講演はスタートしました。

 

人間の目線は昔から変わらない

建物はどんどん高くなり、地下にも進出する時代ですが、人間は高いところに飛べるようになったり、地下を透視できるようになった訳ではありません。人間は昔からずっと同じ目前、一階のあたりをメインに見て過ごしています。それを踏まえた上で、一階の風景を整えないと街が楽しいとはなかなか思えないと田中さんは考えます。今日の会場であるIRORIはまさに最高で、外からすべてを見通すことができるほど透き通った一階です。歩きながら、車に乗りながら通りすぎるだけで何をやっているかが一目瞭然です。仮にこのイベントを地下やビルの上の方でやっていたとしたら、誰もわかりません。街の見えない場所でたくさんのイベントをしていては、この街は何も変わらないと言われてしまうのも頷いてしまうでしょう。一階の風景こそ、街の風景そのものだと言えます。

 

グランドレベルとは?

株式会社グランドレベルは人のいる状態をいかに作るかを考えている会社です。グランドレベルとは一階、地と同じレベルのことを言います。田中さんはゴッホの”夜のカフェテラス”を例に上げました。おそらくこの風景は毎日の変わりない風景の一部だったでしょう。なぜこの風景を美しいと感じ、絵にしたいと思ったのか。それは人がいるからです。人がいるから光があり、会話があり、美しさが生まれます。もしこれが、シャッターと壁ばかりだったら絵にしたいと思えるでしょうか。

 

1キロ平方メートルあたり683人の賑やかさ

この数字を見て、にぎやかな街・寂しい街と判断できる人はなかなか少ないのではないでしょうか。これはデンマークのコペンハーゲンに次ぐ都市で、近年注目されているオーフスという都市の人口密度です。ちなみに、東京都深部の人口密度は1キロ平方メートルあたり1万人以上の場所もあります。日本でいうとう山形市が近い人口密度です。オーフスと検索すると、街中が人で溢れていて、大都市にいるような錯覚をしてしまいます。これは人々が過ごしやすく、外に出やすいように街が作り込まれているからです。1000人の人々が家の中にこもっているよりも100人がどこかに集まって食事をしていたり、楽しそうにしていたら、街の見え方は変わってくるのではないでしょうか。

 

 

モノで設計できる賑やかさ

賑やかであるためにどのような取り組みを行っているのでしょうか。意外なことに、モノの設計で人の意識は変わって行きます。周りを見渡せば、一階部分がほとんどお店になっていたり、川には手すりも無かったりと、なるべく人が魅力を感じられるような整備をしています。同じ国のコペンハーゲンでは車中心のまちづくりをやめるという宣言をしました。そこから街の至るところを人が歩く環境に整備し直しました。それと同じようなことをオーフスでも行いました。どのまちでも出来ないということはなく、日本人だからやこの街ではできなといったことは理由にならないことがわかります。

 

調査によると、一階を整備することで地元での買い物率が40%も変わってくるという調査結果が出てきました。その調査結果を聞き、ロンドン南東部の一部のエリアで街の一階を整えるということを実験的に施行してみたところ、歩行者数が93%増加、街で過ごす時間が216%増加、平均賃金が7.5%上昇、空き店舗率が17%減少しました。一階を整えるだけでビジネス・コミュニティ・賑わいなどの様々な観点から見ても素晴らしい結果を残しました。

 

グランドレベルを設立するまで

グランドレベルを始めるまでは建築に関する本を執筆したり、雑誌を作ったりという仕事をしてきました。10年間仕事を続ける中で、静かな仕事ではなくてもっとダイレクトに人々に何かを届ける仕事をしたいと思うようになりました。そんなことを思っていたある時、千代田区神田に現れた4000平米の土地で何かをやって欲しいというお話をもらいました。自分の好きなことをやろうと思い、キャンプ場としてイベントをすることにしました。都内の真ん中でキャンプ場を開いて、どれだけの人数が参加するか不安でしたが、当日はかなりの人数が訪れたそうです。キャンプだけではつまらないと考えた田中さんはその期間中に様々なイベントも同時に開催しました。ですが、キャンプそのものは成功したものの開催したイベントにはほとんど人は集まりませんでした。何故かと理由を考えた時に、キャンプはそこにあるもので能動的に自分たちで作り上げるということを楽しむものだと言うことに気が付きました。このきっかけから「自分だったら何をするか」という隙間をうまく作り、そこで何かをしたくなるという感性を大切にして行動を始めました。

 

それからしばらくして、オフィスの4階にバーカウンターをDIYで制作しました。バーカウンターを作ったから飲みに来てねと声をかけると、あれよあれよと人が集まって来ました。しかし田中さん自身はお酒は飲めず、よくわからないままなんとか試行錯誤しながら提供を始めます。もちろん勝手に初めたことなので代金はいただきません。ですが、今日は〇〇さんが来るからあのお酒用意しよう、お花も飾ってみようという意識が芽生え始め、気づいた時には趣味になり、他の場所でもパーソナル屋台として展開していきました。

 

 

喫茶ランドリー

それが転じて今の一階づくりのまちづくりを始めました。こういうことをやりますと周りに話をしていると、東京にあるビルのリノベーションをかけるから一階部分の相談に乗ってほしいという話がやってきます。田中さんは自由なくつろぎのある場所として、人の能動性を発揮できるような喫茶店”喫茶ランドリー”を始めました。そこでは飲食業をやりたかった訳でも、ランドリーをやりたかった訳でもなく、田中さんは私設の公民館を作りたいと思っていました。誰もが自由に使える空間を作り上げ、当時はオフィスとして使おうと思っていたオープンなテーブルは今ではほとんど街の人達が使っています。ミシンやランドリーがある理由は、家にいて一人で家事をするのではなく、この場所に集まって家事を話しながらするのも良いんじゃない?というアプローチから始まりました。

 

いろんな人が集まって来るようになった喫茶ランドリーは今では人が絶えません。イベントや企画などをどんどん街の人達が勝手に持ち込んでくれるようにまでなりました。様々な人達が楽しんでいる様々な風景をこれからも一階で表現して行きたいと語り、田中さんの講演は終了しました。

 


 

講演のあとは、田中さんも入っての物件マッチングタイムです。今回も様々なオモシロ物件が挙げられ、参加者同士も交流あふれる回となりました。

 

 

次回は2月22日開催。詳しくは下記ページを御覧ください。

https://nazoventour.wixsite.com/makigumi-1/blank-5

 

2019年11月28日

今回はとりあえずやってみよう大学2019、第三回の様子をお届けします!

まずは、今年度のとりあえずやってみよう大学にようやく顔を出すことができた、松村校長から石巻のお話とフィルドワークも楽しみに待っています!とお話を頂きました。

 

 

今回は「様々な肩書から世界をつくる学」として、二人のゲスト講師をお迎えしております。前半は世界ゆるスポーツ協会の澤田智洋先生からスタート。

澤田さんは広告クリエイターで、コピーライターとして映画や自治体の移住促進などのコピーを制作してきました。 ですが、仕事を続けるうちにアイディアが経済成長のためにファストフードのように消費されて行くことに違和感を感じるようになりました。広告の仕事はプロジェクトとして数ヶ月から数年かかるものもあり、予算的にも多いときでは数百億もかかる場合があります。それだけ期間と予算をかけても広告を世に出した後はアイディアがほぼ一瞬で消えてしまいます。そして広告を見たという相手の顔が数値からでしかわからないことにも疲れを感じていました。仕事をやめようかと色々と悩んでいた時、澤田さんの人生におけるターニングポイントが訪れます。

 

 

澤田さんのもとに生まれた子供が、生まれつき障がいを持っており目が見えない状態だったことが発覚します。子育てを初めて数カ月は気づかず過ごしてきましたが、ある日目が充血して大きな病院に見てもらい判明したそうです。澤田さんが当時感じたのは”前触れが無いな”という事。ここで、もともと疑問を抱えていた当時のキャリアに「ここまではこれをしてきました。」という句読点をつけます。そして次に何をしようとかと立ち止まってはいられないと考え、まずは障がい者に会いに行くことから始めました。2ヶ月をかけて人づてに約200名の障がい者、そのご家族、障がい者を雇用している経営者に会いに行きました。

 

ライターとストロー

この2つには共通点があります。それは、障がいがある人のために開発されたと言われていることです。ライターは片腕を失った兵士がタバコを吸うのに当時はマッチしか無く、火をつけられなかったのをきっかけに開発されました。ストローも全身麻痺の方が水を飲むために編み出されました。その他にもタイプライターやカーディガンも障がいがある人達のために作られました。こういう話を会いに行った人達からよく聞いたそうです。様々な体験があった二ヶ月でしたが、そこから自分の人生における譲れないものを決めます。

①ファストアイディアではなく、持続可能なアイディアへ。

②マスではなく、1人のために。

③マイノリティ起点ではじめる。

 

超和

日本的な混ざり合う社会を作ることは出来ないかと考え始めました。澤田さん自身日本の宗教観が好きで研究して来ました。古来より、日本はユーラシア大陸の一番東に位置しているので、情報がどんどん東に流れる時代、農業や宗教もどんどん流れてきました。しかし、日本より東は無いので、日本はすべてを受け入れます。そうすると日本にもともとあった宗教や神との対立が起きるはずですが、うまく共存して今日まで来ています。そのやり方が日本らしくてうまいと感じた澤田さんは自分のために”超和”というコピーを考えました。これは一般的に耳にする”調和”からインスパイアされています。一般的な”調和”は乱雑な物や異質な、多様なものを美しく整えたり、秩序のある状態にしたり、安心感の在る状態にすることを言います。対して澤田さんの考える超和は多様なものをAとBという近い存在が共存するのではなく、AとZという一番遠い存在をそれぞれの色を損なわずに共存する事を掲げています。

 

 

 

今、澤田さんはこの”超和”を掲げて現在約10個の領域で活躍されています。その中でも3つに絞ってご紹介します。1つめはNIN-NINという肩乗りの補助ロボット。視覚障がい者が信号を渡る際、信号の色を感覚で判断していることをご存知でしょうか。この話を聞いた澤田さんはNIN-NINという視覚をサポートする肩乗りのロボットを開発しました。NIN-NINは視覚障がい者が信号を渡るのをサポートしたり、様々な視覚情報のサポートを行います。この視覚サポートを行っているのは、機械ではなく実は人間です。しかも、重度障がい者の方がサポートを行っています。自力で歩くことが出来ない代わりに目を貸してサポートを行い、視覚障がい者側は実際に歩いている映像を届けることで足を貸してサポートを行っています。このプロジェクトにおける超和は、障がい者がしっかりとロボット開発に携わっていることや、このプロジェクトを通じて障がいを持った人が社会に飛び込むことができるという点です。また、これを応用して時間に余裕のある高齢者に中に入ってもらい、旅行者向けの外語翻訳なども行っているそうです。このプロジェクトはもちろん息子さんのためでもありますが、視覚障がいがある友人と食事をしている時に、信号を感で渡っているという話を聞いてこれは簡単なテクノロジーで解決できるのではと取り組んだそうです。まさに1人のためのプロジェクトです。

2つ目は義足のファッションショーです。義足をつけて生活している女性たちと話をしている時に”義足を本当は隠したくない”という話を聞き、取り組み初めた活動です。彼女たちにとって、義足は人体の一部であり人生、それを隠すのは違和感を感じるという言葉を受け取り、澤田さんは一番見られるシチュエーションを用意しようと考えました。このファッションショーの趣旨は義足を福祉器具として扱うのではなく、今までになかったファッションアイテムとして転換しようという考えです。人生の中で足を切断してしまうという経験から、義足をつけ初め、義足を見せたいという思いにまで達した彼女たちの美しさを表現したいという思いもありました。おそらく、この企画を聞いた多くの人達はバッシングされるのでは無いかと感じたと思います。澤田さん達も批判が在るのではと恐る恐る開催しましたが実際の評価はかなり好評となり、いまでは世界に向けて発信しています。

 

 

3つ目は世界ゆるスポーツ協会です。様々なことを一人のため起点でやってきた澤田さんですが、スポーツだけはアプローチが違いました。澤田さん自身が実はスポーツが大変苦手で、所謂運動音痴として幼少期を過ごしてきました。自分に何か障がいがあるんじゃないか、どこか悪いのではないかと考えることもありましたが、既存の障がいの枠には当てはまりませんでした。色々と調べているうちに日本人の45%は運動をしていない人たちで在ることが文科省のデータからわかりました。そこには運動音痴もたくさんいると感じ、その人達と結託して何かできなかと考え始めます。そこでまず澤田さんは自分たちに”スポーツマイノリティ”という名前をつけました。運動音痴と聞くと門前払いされそうなイメージですがスポートマイノリティ、スポーツ弱者と聞くと耳を傾けたくなります。澤田さんは自分たちを社会で解決すべき課題の一部にすることにしました。その課題を解決するため、新しいスポーツ”ゆるスポーツ”を開発しました。ゆるスポーツを始めてから4年で80競技ほど作成し、その間に出たアイディアは10万アイディアほど出し合い、その中からブラッシュアップして行きました。 現在も約1ヶ月に1競技のペースで競技が生まれています。

 

スポーツの本質

この活動を初めてから澤田さんはこれまで避けていたスポーツの本質を探ろうと、文献を約100冊読み漁りました。もともとスポーツは日常から離れるという意味合いの言葉でした。生きていくことが今よりも何百倍も辛い時代、日常から一瞬でも解き放たれるために始まったのがスポーツでした。今のスポーツをテレビで見てみると、競うためのものという印象が強く、笑ったら怒られたりと、本質を見失っていると感じています。スポーツは、笑い。それを本質と捉えて第一にゆるスポーツは考えられています。

ゆるスポーツには面白いルールがたくさん有ります。例えばバスケットボールのような競技、ベビーバスケではボールが赤ちゃんに見立てられ、優しくあつことが第一になります。赤ちゃんを授乳ゾーンに入れることで得点を得られる仕組みです。もちろん赤ちゃんを扱っているのでドリブルは出来ません。これはただ面白そうだから赤ちゃんを模しているわけではなく、競技スピードをできるだけ遅くすることで運動アレルギーをなくそうということが考えられています。ペナルティも、過保護や子煩悩といった名前で、とてもユーモアが効いています。笑いがあふれるスポーツですが、競技性も非常に高く仕上っています。また、高齢者の身体機能を鍛えるための競技としてこたつホッケーやトントンボイス相撲も紹介されました。

他にもたくさんのゆるスポーツが紹介されましたので、澤田さんたちのWEBページからご覧いただければと思います。

https://yurusports.com/#sportsListBox

これまでたくさんの競技を作ってきた澤田さん達ですが、これまで掛け合わせられて来なかったテクノロジーやスポーツに関心がなかった人たちをスポーツにつなげる、まさに超和を成しています。

 


 

後半は石巻市牡鹿半島の蛤浜で活動しているはまのねの亀山さん。

現代版百姓としてのお話をできればと講義をスタートしました。亀山さんの活動拠点であり、自宅でもある蛤浜は震災から集落全体の人口が減少し、現在人口7名の浜です。亀山さんが行っている活動は”豊かな浜の暮らしを次世代へ繋ぐための場作り、ことづくり、人づくり”です。

 

 

活動のきっかけ

活動は震災をきっかけに始まります。震災前の蛤浜は9世帯、皆が家族のような環境で亀山さんは育って来ました。子供の頃からこの場所でずっと漁師をして生きていきたいと思っていましたが、両親や祖父からいい大学に入り大手企業に入りなさいと説得を受けます。10人ほどいた同世代の方々も仙台や東京に出て仕事をしていました。引かれたレールの上を走るような、この浜でずっと暮らして行きたいだけなのにそれが出来ないことに疑問を感じていました。その後母から公務員になりなさいと育てられた亀山さんは大学を卒業後、地元の水産高校の教師となりました。幸い浜からすぐ近くの高校で、念願の浜に残る夢が叶います。それからは生徒を浜につれて来てバーベキューをしたり、結婚して浜で楽しく生活し、高校の教師として安定かつ働きがいがある仕事ができるという、理想的な暮らしを続けて来ました。

しかし、もうすぐ子供が生まれるというタイミングで震災が訪れます。震災で奥様を失い、浜も壊滅状態、高校も8割被災という絶望的な状況になり、もうここには二度とここには戻らない決めて街に移り住みました。1年ほどで自分の生活を立て直し、高校の復興も進んできたこともあり、浜のことが気になって蛤浜に様子を見に行っていることにしました。当時の蛤浜は世帯数は2世帯5人まで人口は減り、そのうち4名が60歳以上という超限界集落で、まだ震災の瓦礫も片付いていないような状況でした。自分の愛したふるさとが無くなってしまうと危機感を感じた亀山さんは、なんとか力になりたいと思い”暮らし・産業・学び”の面から蛤浜プロジェクトを立ち上げました。

浜をこんな風にしたい!という絵を掲げて、色々なところに話を持って行くも、初めはなかなか受け入れてはもらえず門前払いのような状況でした。しかしそんな中でも浜の復興を手伝ってくれる同世代のボランティアの方々がいました。絵を見てくれて、お金は無いけれど体はあるからやっていこう!と浜の復興を手伝ってくれるようになり、蛤浜プロジェクトは動き始めます。

初めに行ったのは築百年の実家をカフェに改装。プロジェクトを進めて行く中、貯金を切り崩して一緒にやってくれたり、身を削って献身してくれる仲間を見て、自分が中途半端な気持ちでは行けないと高校を退職し、このプロジェクト一本で生きていくことを決意。カフェを始めるにあたって、カフェ経営の本なども参考にしたそうですが、そこに出てくるのはターゲットをどの年齢層にするか、街のどういう場所で開業するかという話ばかり。人口は5名で、80%は60代なので、自分のやりたい形を実現するために経営については無視して初めました。幸いなことに、このカフェはまぐり堂は大人気となり、アクセスが非常に悪いにも関わらず全国各地からたくさんの人が訪れるようになりました。

様々なつながりから自然学校や結婚式なども行われ、にぎやかになり、メディアにも数々取り上げられることで年間約15,000人もの方々が訪れるようになりました。活動を6年続け、なんと約80,000ほどの方に浜に訪れます。交流人口を増やすという目標を達成したかと思いきや、今度は浜や近隣の集落から怒られたり、迷惑がられたりするようになります。交流人口=浜の幸せではなかったのです。最近ではオーバーツーリズムと呼ばれ、もともと住んでいた人たちの生活を害してしまうことになってしまいます。

 

 

ここで亀山さんは自分たちも貯金を切り崩し、人生をかけてやっていたのに迷惑になってしまい”なんのためにやっているんだっけ?”ともう一度考える事にしました。人を呼ぼうと思えば人を呼べる環境は整っていますが、多く呼ことは幸せに繋がりません。大事にしたいことは何かをしっかりと整理しました。

いろいろやめる・断る

丁寧にじっくりやる

自分・チームの思いを大事にする

この3つを軸に蛤浜プロジェクトは第二ステージに入りいます。

今年の1月からカフェの営業体制も変え、ランチを予約制にした上で土・日・月の3日感の営業にしました。火・水は休みをとり、木・金で自毛制カステラや鹿革アクセサリーを作りながらオンラインショップを営んでいます。そうして今は”人→自然環境→経済→人→自然・・・”という循環を作るために奮闘しています。

亀山さんは事業を持続するための6つの資本が大切だといいます。6つの資本とは財務・製造・人的・自然・社会関係・知的観点から見た資本のことを言います。ですが、日本ではなかなか財務資本の事しか考え無い企業が多く、その考え方が一般的になってしまって来ています。これは社会においても、地域のおじいさんおばあさんから受け継ぐべきものがあったり、地域でお金を回したり、うまくやれることがもっとあると言えます。蛤浜でも人から始まり、全体を見たわたすと条件が満たされていることがわかって来ました。

そして今、亀山さんが目指すスタイルは”はまのね船団”方式です。それぞれが自由に柔軟に船長のように独立していき、得意技を伸ばしていく方針で、最終的に法人には自分ひとりになってもいいと話します。それぞれが目指す方向を蛤浜から新しい地方の働き方や暮らし方を見つけ、次世代の百姓を生んでいきたいとまとめました。

 

 

最後は、ゲスト講師と巻組の渡邉さんを交えての対談セッション。興味深いお話が色々と聞くことが出来ました。気になる方はぜひ次回のとりあえずやってみよう大学にいらしてください。

次回は12月7日。詳しくは下記WEBを御覧ください!

https://nazoventour.wixsite.com/makigumi-1/udtf

 

2019年11月14日

 

10月23日に開催されたイシノマキオモシロ不動産大作戦のレポートをお届けします!

ゲストは那須にて活動されているChus(チャウス)の宮本吾一さんです、

石巻にはよくいらっしゃるようで、なんと今年は4回目!

 

 

東京生まれの宮本さんは通学に使う満員電車にとても苦手で、高校に通えなくなったというところから話は始まります。満員電車とは用意されている座席と吊り革がすべて埋まっている状態を100%として、約230%以上の乗車率であることを言います。東京に住んでいるとこの感覚に慣れてしまいがちですが、もしもこの状況がが車やバスだったとするととても窮屈で危険だと思います。このことを学校の先生に打ち明けると先生も同意してくれ、様々な工面していただくことでなんとか卒業することができたそうです。

 

●那須へ移住

その後どこか田舎に移住したいと強く思い、20歳の時に那須に移住を決めました。当時は誰も身寄りも繋がりも有りませんでしたが、自分の感性に従って那須を選んだそうです。那須には大手チェーンだけでなくローカルならではの個性溢れた小さなお店がたくさんあり、そこが気に入った一因でもあります。自分もやってみたいと思い、まずはリヤカーでコーヒー屋台をやってみることに。カウンターがあればコミュニティができていくことを面白く感じたそうです。しかしどうしても収支が合わず、これだけでは食べて行けないと感じ今度はハンバーガーを出すことにしました。実は那須にはブランド牛もあり、生産者さんたちが美味しいものを作っているので挟むだけで美味しいというレベルでした。そこから友人の料理人にレシピを見てもらい、色々と指摘を受けているうちに良いレシピが仕上ったそうです。宮本さんは経験や知識がなかったとしてもコミュニティさえあれば形になっていくということをここで確信します。

 

●調達のために朝市を

ハンバーガーはもともと生産性を上げるために発案された料理です。そのハンバーガーを地産地消の小さな規模でできるスローフードにしてみようと宮本さんは考え始めました。ここで、自分が生産者のことは実際に知らないということに気が付きます。友人の料理人に聞いても「知り合えたら最高だけど、なかなか難しいよね」という言葉が帰って来ました。それならマルシェを開いて皆で生産者さんから直接買える場所を作ろうと動き始めます。ただし農家さんの知り合いも一人もいなかったのでインターネットを使って「那須 農家」と検索して出てきた連絡先に一軒ずつ連絡をするところから始めました。15件ほど連絡を続けると、とりあえず合っていただけることになり企画を説明。その農家さんを起点にどんどん農家ネットワークにつながって行きました。

 

 

●那・須・朝・市

なんとか10人の農家さんが集まり、朝市マルシェを開催できました。朝日を浴びながら集まった農家さんたちが野菜を売りながら楽しくコミュニティを作るという理想的な形で開催されます。しかしマルシェを続けて行く中で、ボランティアでやらなければならない状態に疲弊を感じていました。ある時買い物に来てくれた人から「あんた、これは良いものだから毎日やりなさい」と声をかけられました。言われた直後は疲弊しきっているころで、そんなことはできないと思っていましたが、あとから冷静になって考えてみると、そのスタイルのほうが良いかもしれないということに気づきます。考えをまとめお店にすることを決め、現在の「Chus」を立ち上げました。

●Chus(チャウス)

たまたま大きな建物を譲ってくださり、Chusは販売を行うMARCHE、飲食の提供を行うTABLE、ゲストハウスのYADOの3つの機能を合わせた施設になりました。一見産地直送の市場のように見えますが、普通のお店と違うところはしっかりと納品してくれる農家さんと対話をして、どんな野菜なのかをヒアリングすること。コミュニケーションの畑で育ってきた宮本さんならではのこだわりです。TABLEのこだわりは大きな食卓です。大きなテーブルにみんなが座るということでその人と繋がることを大切にしています。全員が隣に座るのではなく、長いテーブルにそれぞれが座り、それだけで繋がりを感じることができるそうです。

 

●バターのいとこ

バターは無調整牛乳をシェイクすると出来上がります。シェイクをするとバターとスキムミルクに分かれるのですが、牛乳からバターは4%しか取ることは出来ません。そして96%の水分(スキムミルク)は価値にならないそうです。この課題を見つけた宮本さんはその96%のスキムミルクを買い取り、バターのいとこを開発しました。スキムミルクに価値が生まれることで、農家さんはバターを作りやすくなり、とてもいい循環になりました。バターのいとこはいまや毎日売切れてしまうほどの人気商品。素晴らしい循環になっています。

 

 

●自分自身が幸せになるために

宮本さんは何をするときもはじめに「僕は幸せになりたいんです」と言うそうです。宮本さんの活動はすべて自分が幸せになることへ繋がっています。そして自分だけで無く周りも全体がハッピーになるにはどうしたら良いかと宮本さんは考えます。特に大切にしている言葉は「ハッピーはラッキーじゃない。ハッピーは作れるからね。」です。バターのいとこを例に取れば、透明性があり、生産者と事業者とお客さんがハッピーになるというとてもハッピーな仕組みづくりでした。自分を含めた周りをハッピーにして行く方法を模索しながら宮本さんは今日もハッピーを作っています。

 

 

●空き家紹介

ここで宮本さんのお話は終了です。ここからは懇親会のような形で集まった大家さんが空き家を紹介し、活用方法を模索して行きます。今回もたくさんのオモシロイ空き家情報を提供してくださり、参加者も大盛りあがりでした。

 

 

 

次回のイシノマキオモシロ不動産大作戦は11月19日 IRORIにて開催です!

https://www.facebook.com/events/416855222537073/?notif_t=plan_user_invited&notif_id=1573519918256878

2019年10月31日

10月5日に行われた石巻版松下村塾の開催レポートです!

塾長・メンターはおなじみ、はまのねの亀山さんとamahoroの蓜島さんです。今回は亀山さんの活動拠点である”はまぐり堂”を貸し切っての開催となり、いつもとは違う展開になりそうです。

ゲスト講師は合同会社おしかリンクの犬塚恵介さん。建築関係のお仕事をされていましたが、牡鹿半島で何かできないかということで「おしかリンク」を立ち上げました。今日はおしかリンクで何をやってきたかよりも、何を大切に思って今までやってきたかと、自分をどうコントロールするかということをお話いただけるとのことです。

 

 

講義を始める前に、まずはIKIGAIダイアグラムというものの説明がありました。これは、日本人の生きがいを外国人視点で研究し、それをダイアグラムとして表したもので4つの項目があり、それが重なり合ったところで日本人の生きがいが生まれるという図です。この図をひと目見れば納得感が在るのではないでしょうか。この図をもとに今日の講義は進んで行きます。

子供の頃からの夢は建築家で、努力と勉強を重ねて建築事務所に所属することがキャリアのスタートでした。入社した当時は先程のIKIGAIダイアグラムだとちょうど真ん中のところだったと言います。得意・好きなことで稼ぐことができ、世の中からも必要とされているというまさに最高の生きがいでした。しかし時間が経つにつれ、組織の一員として働いていることに、やりたいことのギャップが生まれて来ました。そうした時期が続き、2010年に転職を考え始めます。

 

 

会社での経験から自分が主導権を持って日々を過ごして生きて行くことが大切だと感じていました。住宅設計をやりたいと考え始めましたが、なかなかプライベートの時間を使って踏み出すことができない日々が続きました。

そんなときに東日本大震災が起こり、被災地で頑張っている人達を見たときに、自分の踏み出せない気持ちがちっぽけに感じたそうです。

会社を辞め、次の会社に行くまでの約3ヶ月間東北で何かをしようと思い東北に向かったのが、現在の活動のきっかけです。

東北に来てからは建築家の支援ネットワークに加入し、建築計画や行政と民間の意見を繋ぐサポートをしていました。はじめはボランティアをしなければならないという使命感の塊をやっていましたが、徐々に地域づくりが楽しく・好きなことに変わって来ました。

しかし寄付や助成金で活動している団体だったので、継続的に関わりたいと思ったときに自分が食べていくのは難しいと感じました。幸い建築のスキルを持っていたので、個人事業主として外注案件を受ける仕事をスタート。好きなことを行いながら、自分の生業を作りました。

 

 

2015年に「おしかリンク」を設立。長崎県の五島列島おじか島でのツーリズムのワントップ窓口をモデルにしました。ですが、安定的に供給できるコンテンツが少なかったり、交流人口を増やすことがあまり定着していなかったりと、計画不足なところが目立って来ました。そこから考えを整理し、人を呼ぶだけでなく地域の後継者育成に焦点を当てることに活動内容を変えました。

設立当初はおしかリンクで好きなことで世間に必要とされて、得意で稼げることをやっていこうと考えていました。しかし考えても考えても収支の成立が難しかったそうです。助成金に依存していましたが、公共性につながっているのだろうか、自立できるだろうか、計画時点で成立しないのではないだろうかと自問自答を繰り返して来ました。

結果として行き着いたのが、おしかリンクにすべてを求めることをやめることでした。

つまり一つのことでIKIGAIダイアグラムを満たすことを諦めることにしました。稼げないなら、稼げなくてもできる仕組みを考えようと方向転換を始めます。そうして生まれたスタイルが、非営利的な活動・地域のためにという目的で始めた活動はおしかリンクへ。自分が稼げること・得意なことは営利的な活動は合同会社暮らしごとで行っています。

非営利の中でも公益的なものは助成金を使っても良い、そうでないものは自主財産で組み立てるなど、分けて働き始めました、

おしかリンクは年間を通しては動いていません。夏は仕事はありますが、閑散期もあります。それでも良いというふうに意識して動いているそうです。これが犬塚さんの戦略で、やっていて気持ちがいいと語ります。犬塚さんの他にも同じようなスタイルで、春は漁業でしっかり稼いで他の時間は好きなことをする等、活動をしっかり分けている方もいます。「意図的に仕事に取り組むことで好きなことや得意なこと、世間が必要とすることをやっています。そういうのかっこいいなと思って。これが僕のセルフガバナンスです。」

ここで犬塚さんのすばらしい講義は終了です。このあとは蓜島さんと亀山さんと一緒に話を更に掘り下げつつ、質疑応答が行われました。

 

 

講義が終わったあとは、蓜島さんによる”自分の内側に在るものを知るためのワーク”が行われました。個人ワークになり、はまぐり堂と蛤浜を自由に使いながら自分の思いを書き出して行きます。素晴らしい景色と自然に触れることでより自分の考えもクリアに書き出すことができたのではないでしょうか。(この日は風が強く、残念ながら海側にはいけませんでした。。。)

 

 

それぞれの思いを発表してフィードバックを得て、本日の松下村塾は終了です。

次回の松下村塾は11月30日です!

2019年10月09日

とりあえずやってみよう大学(University of Don’t Think Feel 以下 UDTF)が2019年も本格始動しました!
第一回の先生は石巻のラッパー 楽団ひとり先生と、UDTFではおなじみのGensler 飯田昭雄先生です。

2019年初回ということで、入学される皆さんには学生証が渡されました。今日参加できなかったメンバーも数名いらっしゃいますが、このメンバーで半年間進んで行きます。

第一回は”表現することで繋がる学”です。これまでのUDTFは座学的に聞いてもらいその内容から何かを得るというスタイルでしたが、今回からはより講師と受講生ができるだけ対話をしながらワークをやっていきたいと飯田さんの挨拶から始まりました。

●とりあえず表現してみる
ここで楽団さんが「じゃ、とりあえずやってみます」と言うと、なんとラップが始まりました。単にラップを歌うわけではなく約5分間ラップでライブ自己紹介をするという衝撃的な内容には思わず受講生もビックリ。自己紹介の内容と表現力高さに圧巻されます。

これまでとは違うスタイルが繰り広げられるUDTF。それぞれの活動についても、初めから2人の対話形式で進んで行きます。

●ラップ活動のターニングポイント
楽団さんのラップ活動でのターニングポイントは、結婚して子供が生まれたこと、震災、そしてUDTF学長・豪太さんと享子さんの結婚式の3つだそうです。結婚式では余興でラップをしてほしいと頼まれ、会場のDJもいつの間にかやっていました。すると地元の水産加工会社の社長さんなどから「これは何をやっているの?」と質問され、概要を説明すると「面白いね〜!!」と非常に好評でした。そのとき、DJを知らない人たちに経験する場を与えたいと思うようになります。そこからなんとビジネスコンテストに出場し、見事事業費として50万円を獲得。機材を揃えグッズを作り”寿ダンスホール”をオープンしますが、紆余曲折あり1日で終了。しかしこの経験からどこでもダンスホールは作ることができると確信し、ふとん屋さんの倉庫を借りてダンスホールにしたり、花火が見える場所で野外ダンスホールを作ったりと各地で活動を行っています。

●僕と楽団
飯田さんと楽団さんは普段の仕事内容や活動範囲は全く異なる2人ですが、ヒップホップを通じて出会いました。きっかけは東日本大震災直後に収録された被災地の現状を訴える楽団さんの映像を見たことです。当時まだ復旧作業も半ばの状態で公開された動画は、たまたま目に入った飯田さんに衝撃を与えます。それからしばらく経ち、震災後初となる石巻最大のお祭りである”川開き祭り”で飯田さんたちは野外映画上映会をとりあえずやってみていました。そこに楽団さんが訪れ出会いを果たします。これが様々な活動を共に行うきっかけとなり、冒頭にあった寿ダンスホールの立ち上げを共に立ち上げました。

●寿ダンスホール
自分たちの夢の事業を語り合う方式のプレゼン大会に出場し、見事50万円を獲得します。飯田さんは当時のことをラッパーならではの独特の訴え方でとても魅力的だったと話します。楽団さん自身この体験から、お金がないということは何かを始める時の”できない理由”にはならないことを学んだそうです。機材を揃え、自分たちで建物の中を整備しなんとか体制を整えます。いろんな人達との出会いがあり、ラッパーとしての意識も寿ダンスホールを通して変わって日常の些細な光景や感情がざわっとした時のピントをあわせるための手段に変わって来たそうです。

●WHO AM I? / WHY ARE YOU HERE?
ここに集まった人たちには何か理由や目的があるはいずです。自分は何者なのか、どうして今日ここに来たのかを整理する手段として、HIPHOPの作法にしたがって表現を行うワークショップが始まりました。今回大切なのは韻を踏んで自己紹介を作るということです。ラップは簡単に言ってしまえばおしゃべりですが、おしゃべりと音楽を行き来するための道具が韻だそうです。韻を踏まないと、ただリズミカルに喋っているだけになってしまいます。そして、大切なのは1小節を15文字以内に収めるということです。これ以上はどんなに滑舌が良くてもしゃべることはできないので、収めることでリズムよく話すことができるようになります。

約30分かけてがそれぞれ自己紹介を完成させました。直前の楽団さんの講義もあってか皆さんかなりレベルの高い自己紹介に仕上がっており、これには講師陣も驚き。おそらく参加前は「なぜラップを作るんだろう?」と考えていた人も多いと思いますが、やってみると「関係ないと思っていた単語が大切な言葉だった」、「自己紹介は型にはまったものをずっと使ってきたので、その型を破って自分を表現できたのが気持ちよかった」と感想が出て来て、かなりの高評価を受けました。

大好評の内に第一回のUDTFは終了。とりあえずやってみることを間近に体感できる、パワーのある会でした。次回は10月11日(金)19:00からです!詳細はこちらから。
https://www.makigumi.org/udtf

2019年09月11日

 

今回は9月8日に行われた石巻版松下村塾 開講式の様子をお届けいたします。

今回の講師は松下村塾ではおなじみの一般社団法人はまのね 亀山さんと合同会社Amahoro 蓜島さんです。

 

 

塾長の亀山さんからまずはこの松下村塾をどうしていきたいかというお話をいただきました。

 

去年度の松下村塾では石巻ですでに活躍している先輩起業家を招いてポイントなどをお話いただくインプットの時間が多くありました。今年度はよりアウトプットを意識し、より実現したいことについて深堀りできればと考えているそうです。「今日はなぜこの場にいるのかを一度俯瞰的に見つめ直して整理できると良いと思っています。」と語ってくださいました。

 

石巻市は14万人の都市であり、就職しようと思えばできるほど雇用はあります。松下村塾を通して生まれて欲しい人材は、今までに無い課題を解決しようとする人や、新たな魅力を発見という分野を開発するような方々です。新たな分野を切り開いていくのが松下村塾の役割だと意気込みを話されました。

 

 

今期は7名のメンバーが集まり、初めての自己紹介を行ないました。

農業に携わる方、キノコが大好きな方、学生さんなど様々な方が集まり、半年間このメンバーで松下村塾は進んで行きます。

 

 

全員の自己紹介が終わり、蓜島さんのワークが始まります。

今回のワークは参加者同士の関係性を深めるという事が目標です。

 

蓜島さんは松下村塾の使われ方として、サードプレイス的な使い方をしてほしいと話します。サードプレイスとは日常・職場以外の場所で地域の人たちと話すことができる場のことで、普段とは違う自分を出せる場所でもあります。

 

今回の目的は参加者同士の関係性を深めることですが、同時にコミュニケーションについて学ぶことです。コミュニケーションは得意ですか?と参加者に問いかけると得意不得意それぞれの意見が帰って来ました。コミュニケーションとは聞くことだけが得意でも話すことだけが得意でも成立はせず、相手との相互作用によって成り立つものだと話します。

 

この相互作用が疎かになってしまうと、伝えたはずなのに伝わっていなかったり、言葉を受け取ったと思っていたら違う解釈で受け取っていたりという状況が発生してしまいます。こういった状況が続くと、コミュニケーションそのものが億劫になり、相手を頼らず自分で解決してしまいがちになってしまい、その状況が続けば組織の場合、崩壊に繋がってしまうそうです。

 

良質なコミュニケーションが取れていれば、その中でビジネスが生まれたり新たな組織が生まれたりと、関係性が良くなって行きます。関係性が良くなれば信頼が生まれ、安心感を持って何かを任せることができるようになっていきます。

 

 

◎自分の聞き方を知るワークショップ

ここから実際に対話をしながらワークショップに移って行きます。このワークショップの

目的は、自分の話が相手にどう伝わったか、自分が話をどう聞くことができているのかを知ることです。

まずは3人のグループになり1人が「自分が愛して止まないもの」というテーマで自由に語っていただきます。3分ほどで語り終わったら、上の写真のようなカードを使って感想を話し手に渡します。話し手は受け取ったカードを素にカードを渡した人たちに質問をしていくというワークショップです。

 

 

ワークショップは2チームに分かれて行われました。参加者は、聞く時は共有の話題を探るように話すことを意識していたり、思ったよりも聞くときに気が散っていることなど、それぞれの話し方・聞き方の特徴を感じていました。

 

蓜島さんは日常的な会話や何か言葉を受け取ったときに意思表示をするだけで関係性は良くなって行くといいます。最後に「このチームで半年間やっていく中で、ちょっとした引っかかりや本当にこれがやりたいのかどうかを聞けるようになればとも思っています。会話の雰囲気から何かを感じ取り、違和感を感じたらすぐに話し合える場になればと思います。」と、これからの半年間への思いをお話いただき終了となりました。

 

 

ワークの間の休憩時間で、すでに参加者同士が話を始め、振り返りや気になることを聞き合あっており、この半年間で更に良い関係性を育めるのではと感じます。

 

次回の松下村塾は10月を予定しております。場所は塾長の亀山さんが運営するカフェはまぐり堂です。

 

2019年09月10日

 

8月24日(土)に『とりあえずやってみよう大学』 オープニングセミナー「スーパーマルチ会社員が創造するとりあえずの仕掛け方」が開催されました。

 

 

初めに、とりあえずやってみよう大学 校長の松村豪太さんからビデオメッセージを頂きました。前年度のやってみよう大学の事例も踏まえながら石巻に起きているとりあえずやってみようイズムについて熱く語って頂きました。

 

 

今回は、3名のゲストにお越し頂いています。初めにに電通Bチーム リーダー/コピーライターの倉成英俊さんからプレゼンテーションをして頂きました。倉成さんの”とりあえずやってみた”ことを共有して頂き、幼少時代のエピソードから現在のお仕事までとても興味深い内容ばかりでした。

 

 

小学生の卒業文集に周りの生徒とは違った内容を書こうと考え、とりあえず『発明家』と書いてみた事がとりあえずやってみたことの発端でした。その後も理系の大学院に進学したが、言葉の可能性に惹かれ、コピーライターへ。広告からプロダクトデザインにも挑戦したりと、日々”思いたったこと”を実践している倉成さんのお話しを聞いて参加者のやってみようという想いも高まる素晴らしいお話しでした。

 

 

続いてはフィッシャーマン・ジャパンの長谷川啄也さんに登壇して頂きました。

幼少時代は、3月生まれということもあり周りの生徒と比べると劣っていると感じていた長谷川さん。幼少時代から現在の活動に至るまで、どのような考え方や経験を経て今があるのかを語って頂きました。

 

 

プレゼンの中では”とりあえず、言ってみよう!”というメッセージがありました。

自分の耳に一番近い口は?という問いかけからスタートし、とりあえず言ってみることの大切さを語って頂きました。震災がきっかけで石巻の事業に関わることになり、石巻の一次産業の可能性に惹かれた長谷川さん。現在のフィッシャーマン・ジャパンにつながります。

 

また、何をしたいのか?誰のために?これからどうするのか?など”とりあえずやってみた”先を考えることも大切であると語ります。

 

 

最後に、いくつかの生態系(肩書き)で生きることの大切さや、”異なる分野をかけあわせると日本代表のように貴重性が高まる。どんなことでも興味があるものがあったら飛び込んでみよう”と長谷川さんの経験を踏まえてメッセージを頂きました。

 

 

 

最後の登壇者はGenslerの飯田昭雄さんです。
飯田さんにとって東日本大震災が大きな転機だったと語ります。震災後に石巻に入りISHINOMAKI 2.0の理事として様々なプロジェクトに関わった飯田さんは東京での仕事では感じることのない感覚を感じたと話します。石巻ではとりあえずバーを作ってみたり、震災により映画館が崩壊してしまったので壁があるからそこに映画を上映しようなど、とりあえずやってみようという考え方が根底にありました。

 

 

何もないところから何かを生み出し、コミュティが形成されるということを東京の仕事に取り入れたりと、石巻での活動が東京での仕事に活かされているそうです。

 

今の仕事に就く前にやっていた編集の仕事、大学で学んだ建築、広告、石巻での活動も振り返ると全て繋がっていることに気付きました。参加者の皆さんへ今現在やっていることも何かに繋がるからこそ、色んな族(トライブ)の一員になってみることが大切だと語って頂きました。

 

 

最後に巻組の渡邊享子さんがモデレータをつとめ、4人でトークショーを行いました。

 

4人のトークショーでは会社をどう活かすか?というテーマで各々が考える活かし方を話し頂きました。会社を学びの場として、デジタルマーケティングを学びたいという考えで、転職をしたお話しや、どんな業務でも自分ごとにすることの大切さなどなど、参加者の気付きとなるお話ばかりでした。

 

 

とりあえずやってみよう大学では石巻で活躍しているユニークな起業家たちが講師となりプレゼンして頂き、各分野のトップランナーの方々もお招きして講義を行います。

 

まだまだエントリーは募集中ですので、ご参加のほどお待ちしております。

 

次回は9/21(土)「表現することで繋がる始まる学」と題し、石巻在住のラッパー楽団ひとりさんとGenslerの飯田昭雄さんをお招きしての講義となります。

 

 

~とりあえずやってみよう大学とは~

 

2011年の東日本大震災の後、宮城県石巻市では復興の過程で次々と、つてない新しい活動を始める人たちが現れました。多くのものを失った街だからこそ、過去の価値基準にしばられず、思いついたことを「とりあえずやってみよう」という機運が生まれたのです。

「とりあえずやってみよう大学」は、この「とりあえずやってみよう」精神を、建学の志とする市民大学です。石巻のユニークな起業家たちが講師となって、企業内起業を目指す方々や、スタートアップ企業の方々、次の世代を担う大学生の方々に、生きた知見や手法を伝えていきます。今年度は東京にて4つの学科を開講。各回でゲスト講師もお迎えします。いま日本に最も必要とされているのは、立ち止まらずに「とりあえずやってみる」人。本大学は、そんな勇気と行動力と遊び心ある人を輩出することを目指します。

 

→昨年の講座概要

http://ishinomaki-iju.com/udtf/

2019年08月29日

 

近年、全国的な人口減少により地方の空き家増加が社会問題となっています。
その解決の糸口として石巻で注目を集めるのが”イシノマキオモシロ不動産大作戦”です。

今回は8月20日に行われたイシノマキオモシロ不動産大作戦 マッチングコース 開講式の様子をお届けします。

まずは巻組代表の渡邉さんからオモシロ不動産大作戦、全体の説明が始まりました。

 

 

全国的にもそうですが石巻でも老朽化などの問題でなかなか賃貸として貸すことや売却もできず、取り壊しにも大きな費用がかかるのでそのままの状態で放置されている物件が目立ちます。
そんな物件を抱えた大家さんと、なにかを始めようとしている事業者さんと結び、空き家活用の可能性について先駆者から学んで実践していくのがオモシロ不動産大作戦です。

今回のマッチングコースの他に、具体的な事業を始める予定がある参加者と共に事業をブラッシュアップするためのスタートアップコースが用意されています。
https://www.makigumi.org/blank-5

 


 

開講式のゲストは株式会社See Visionsの東海林 諭宣さん。秋田で行っている空き家活用の先進的事例をお話しいただきます。

 

 

東海林諭宣 氏
(株)See Visions(株)Spiral-A
​1977年、秋田県出身。東京で就職し、その後2拠点Uターン。2006年に秋田市にて「(株)See Visions」を設立。店舗、グラフィック、ウェブなどに関わるデザインや、企画・運営を手がける。
近年では「(株)Spiral-A」を設立し秋田市中心部で飲食店「酒場カメバル」、「亀の町ベーカリー」、飲食雑貨店「亀の町ストア」を運営。自社が入居する2015年のヤマキウビルリノベーション事業を機に着手した、ヤマキウ南倉庫を2019年6月にオープン。リノベーションによって町の魅力を引き出す活動を精力的に行っている。
http://www.see-visions.com/

 


 

 

秋田出身で上京しグラフィックデザインの仕事をしていた東海林さん。入社当時60店だった店舗を3年で360店舗に拡大するという、大変な時期を経験されたそうです。「元々住居や料亭だった場所を店舗にするということを会社が面白がって当時から行っていました。このときにやっていたことが現在の活動にもつながっているかなと思います。」その後、フリーランスを経て秋田に戻り2006年に株式会社See Visionsを設立。現在は他にも飲食店を経営する株式会社Spiral-Aやシェアオフィスも運営されています。 主な事業内容はグラフィックデザイン、WEB制作、出版、イベント企画、そしてリノベーションです。

 

 

秋田に戻ったときに”行ったことの無い都道府県1位”、”少子高齢化率1位”、”人口減少率1位”、”婚姻率ワースト1位”などの、あまり良くないランクングに秋田県がノミネートしていることに衝撃を受け、自分で街を楽しくしていこうと思いまちづくりをしていくことに決めたそうです。

人口増減のグラフを使っていままで増えていた人口が近年急激に減って来ていることに触れます。すると必然的に人口に対して物件が多くなって来ているので、空き家が必然的に増えてくることがわかります。

「古い物件がどんどん余っているのを見て、物件を使って自分たちでなにか遊べるのではないかと感じました。」

大学生の頃バックパッカーとして世界を見て回った東海林さん。小さなお店が密集してオーナーさんと気軽に話ができたり、隣に座ったお客さんと話ができるような環境に心を惹かれました。秋田にもそんな環境が必要だという思いもあり、”やるべきこと” ”やりたいこと” ”できること”の3つが同じ方向を向いたので自分でやってみようと今の取り組みを初められました。

 

 

「1階が楽しい街というのは楽しい街だと考えているので、まずはそこから初めました。無いものは無いので空き店舗をリソースとして考えながら、色々なことに取り組んで来ました。」

中心市街地から少し外れた場所で、見放されたような築60年ほどの2店舗がつながった空き家を見つけます。7,8年間借りられていなかった状況でしたが、雰囲気がいいと感じ、ここで飲食店をやろうと決めます。実際に借りてからリノベーションを行って行きましたが、中の部材はボロボロでほとんど壁で立っているような状況だったそうです。そして出来上がったのが”カメバル”です。
http://www.see-visions.com/contents/gallery/archive/2014/01/gallery-318.html

この場所をオープンすることで、これまで訪れななかったような若い年齢層も訪れ、夏には店の前の私道に広がり賑わいを見せています。

2店舗目を探しているとき、カメバルの目の前の店舗に空きができたので、その物件も借りてお店を作っていきます。

「お店を作って感じたことは、誰もが集まることができる拠点を作ることが大切だということ。バルに集まった人たちで自分のスキルの話をしたり、自分の思い描いている街の景色を話したり、カウンターで文化が広がっていくのを感じています。」

 

 

新たに3店舗目と自分たちの事務所を探しているときに、カメバルから50メートルほど離れた場所にヤマキウ商店という3階建ての使われていなさそうなビルを見つけます。そこを使えばこのエリアがもっと面白くなると確信し、オーナーさんに交渉を挑みますが、はじめは話を聞いてもらえませんでした。そんなとき、偶然話を取り持ってくれたのがオーナーの息子さん。実はこの場所は大型資本のスーパーマーケットに売却する予定でしたが、息子さんの思いや自宅が近くにありずっと住んでいた地域の一部であることから、この場所を売却してしまってもいいのかという不安があったそうです。建物をそのまま使わせてほしいという提案がついに受け入れられ、なんと投資もしていただけることになりました。

1階をカフェとベーカリー、雑貨品やお酒を販売できる”亀の町ストア”という店舗に。地域の方が気軽に来られるような環境にしました。2階は貸オフィス、3階を自分達の事務所としてスタートしました。
貸しオフィスは東海林さんの仲間たちが入居し、100%埋まっている状態からスタートしました。

ビルのリノベーションを行う際、ビルのすぐ横にある大きな倉庫もなにかに使ってくれと託され、そちらも2018年から着手します。なんと一般募集はせずとも、中に入る16社が入ることが決まりました。

初めは融資や補助金を使う予定でしたが、そのうちの一つが通らず建物の一部が使えない状態でスタートする予定でした。しかし、オーナーさんが「いいものを作らなければ意味がない」と後押しをしてくださり、なんと費用を全額を投資してくださる事に。

オーナーは「投資じゃない、地域貢献だ」と、活動を応援してくださったそうです。

このヤマキウ南倉庫のテーマは「民間が作る公共空間」です。日常から市民の方々を豊かにする場所へという思いを込めてデザインされています。

1階にはスーパー、雑貨店、アウトドアショップなど日用品からついつい立ち寄りたくなってしまう店舗が並びます。2階には6つのオフィスが入っています。面白いところは、管理が自治会という名目で行われていることです。最低限の管理は行ないますが、それ以外の取り決めについては自治会で決定されていきます。

 


 

◎リノベーションまちづくり

このプロジェクトの考え方として大切にしていることを3つお話いただきました。
リノベーションを通じてまちづくりをしていくとは、今あるモノを新しい使い方をして街を変えていくことだといいます。
「珍しいかもしれませんが、これにはオーナーさんを巻き込むといスタイルが良いと思っています。」オーナーを巻き込んで利回りを高めに設定し、利益をさらにまちに再投資していくサイクルをうまく形成することが大切です。

「その街に住むオーナーにこの街を良くしていきたいという申し出に即座にNOとは言わないはずです。」

また、もう一つ大切なこととして建物単体で考えず、周辺の建物と合わせたデザインや、地域のものなどをうまく変化をさせていくことで町の可能性に繋がると教えてくださいました。

 

 

その他にも秋田県内からいくつか声がかかり一緒に事業計画を考えています。
築100年の古民家を解体してくれという相談を受けた解体屋がかなりいい物件で、解体するのはもったいないと思い東海林さんのところへ。ワインバーに改装。解体屋さんがワインバーの事業をはじめました。

また、築25年の長い住宅をお持ちのオーナーから相談があり、売るか賃貸をするかを悩んでいたところをシェアハウスの運営に変更。

社会の余白を感じて、自分たちが楽しみながら仲間と一緒に作り上げていくことが大切と最後にまとめてくださいました。

 


 

イシノマキオモシロ不動産大作戦は今回の開講式をスタートに今後も展開していきます!
詳しくはこちらのページをご覧ください。
https://www.makigumi.org/blank-5

2019年07月25日

 

2017年度から続く石巻版松下村塾が今年度も募集イベントからスータトしました!

 


 

●石巻版松下村塾とは?

 

石巻で活躍する先輩起業家を講師に迎え、地域の起業家をサポートするプログラム。石巻版松下村塾ではこれまで7名の受講生が起業家として事業をスタートさせました。

 


 

前年度と同じく、メイン講師は一般社団法人はまのね 亀山 貴一さんに担当していただいております!本日は募集イベントとして参加者に向けて亀山さんの生き方と取り組みについてのご紹介をしていただき、その後2名のゲストからお話をいただきます。

 

 

●必ずしも起業がゴールではなくていい

 

まずはじめに参加者の皆さんに石巻版松下村塾のゴール地点が、必ずしも全員起業ではないということを強調されました。それぞれの状況に合わせ、起業に限らず自分が何をしたいかを明確に掘り下げます。その上で新規事業に取り掛かったり、キャリアプランを設計したりと、それぞれのゴールに向かって進めるプログラムにしていきたいと話しました。

 

●生粋の浜っ子 亀山さん

 

亀山さんは石巻市 牡鹿半島の蛤浜出身で、子供の頃から自然と共に生き、浜の家族のようなコミュニティの中で育ちました。大人になっても蛤浜で漁師を生業としていきたいと考えていましたが、周りに漁業だけでは食べてはいけないと言われ公務員を目指すことに。それでも漁業関係に携わりたいと思った亀山さんは水産系の教員になりました。蛤浜から通える距離にある高校に勤務することができ、浜で暮らせるという思い描いていた生活を送っていました。

 

しかし2011年、震災が襲ってきます。もともと小さかった浜が壊滅状態になり、本人にも辛い出来事があり約一年間浜を離れていました。ふと戻って来た時、人口も減ってしまい以前壊滅的な状況は続いていました。そこから現在の蛤浜再生プロジェクトを立ち上げます。

 

●絵に落とし込むことで、より具体性が生まれる

 

まずはじめに行なったのは、自分の中にある浜のイメージを言葉ではなく絵に落とし込むこと。絵に描いてみることで具体性が生まれ、他人にもより共感を抱いていただけるようになります。

 

浜のガレキ撤去やビーチクリーンもただの作業ではなく、絵を掲げることで面白く浜を作って行こうという取り組みに変わって行き、賛同者も集まって来ました。

 

●人との繋がりが一番

 

そこから現在の「Cafeはまぐり堂」をオープン。亀山さんがこれまでの経験から一番大切に思うことは「人との繋がり」。自分自身がカフェをオープンした際も周りから絶対にうまくいかないと言われながらも、支えてくれる仲間との繋がりがあったからこそ続けてこられました。

 

同時に続けていく中で、人を呼び込み続けることが蛤浜にとっての幸せではないと気づきました。今は人を呼び込むフェーズから次のステップに進み、コミュニティと信頼を築いているとのこと。

 

●財務資本に目が寄りがちな日本

 

資本には財務・製造・人的・社会関係・知的・自然の6つがあります。これまでの経験から、日本は6つの資本の財務にばかり目が寄っているところが多いといいます。その手法では短期的に見れば利益に繋がりますが、他の部分がおろそかになってしまい、長期的にみると崩壊していくことが多いです。蛤浜再生プロジェクトでも一時期財務にばかり気を取られてしまい、他が疎かになっていることを感じ、大きく方向転換をさせた時期があったそうです。

 

●百の技を持つ現代版百姓を生み出す!

 

いま力を入れていることは、蛤浜を通じて現代版の百姓を生み出すこと。百姓というと農家のイメージが強いですが、もともと百姓は100の技を持つ職人のことを言うそうです。昔は今のような効率化のための分業スタイルではなく、ほとんど全てのことを自分でやらなければ行けなかったためです。現代にそのスタイルをもう一度取り戻し、自分の中でサイクルを産める人材を蛤浜で育成していきます。そういった人達が蛤浜に集まり、人の流れを作ることで自分のありたい姿が実現できるのでは無いかと語りました。

 


 

今回はゲストとして以前にはまぐり堂で修行を行なっていた2名の方に来ていただきました。

 

 

まずは去年の石巻版松下村塾で大賞となった、小川 なつみさんがいま取り組んでいる事業について紹介してくださいました。去年の最終発表会の様子はこちらから!

http://ishinomaki-iju.com/?p=2475

 

去年参加して一番心に残ったことは、メンタリング合宿の際に「あなたは誰を幸せにしたいのか」という問を受けたことだそうです。いまでもその質問が心に残っていて、悩んだときはその質問を思い出すことで乗れることもあるそうです。

 

 

最後に、宮城県丸森町の地域おこし協力隊である柴田 北斗さんから活動をご紹介いただきました。柴田さんは大学を卒業後東京の大手人材系企業へ就職し、3日目で東北に帰りたいと思うように。元々人とのご縁もあり、将来的に東北で働きたいと考えていました。そうして丸森町に地域おこし協力隊として戻り、その初めの期間をはまぐり堂で修行を行っていました。修行を終えてからは様々な取り組みをされています。

 


 

それぞれの活動をご紹介いただいた後は、パネルディスカッションのような形で、亀山さん、小川さん、柴田さん、渡邊さんがそれぞれの手を広げる範囲や、広げすぎてしまった場合の中和について議論が展開され、それぞれが熱く語り合いました。

 

次回の石巻版松下村塾は「開講式」。9月を予定しております。開講式からが本格スタートなので、興味のある方は案内をお待ち下さい!

2019年07月10日

 

6月30日に開催された地域仕掛け人市にコンソーシアム ハグクミとして出展してまいりました!

地域仕掛け人市 WEBサイト

地域仕掛け人市の参加者は393名。ハグクミブースにも数え切れないほどの方がいらっしゃいました!地方で働きたい、地方で兼業・副業をしてみたい、地方でなにかをしたいという方が非常に多い印象でした。特に”東京脱出旅行者石巻支店”と”とりあえずやってみよう大学”は好評で、参加を決めた方も何名か。それぞれのプログラム共に、まだまだ参加可能ですので気になる方はチャックしてみてください。

東京脱出旅行者石巻支店 WEBサイト

とりあえずやってみよう大学(準備中)

 

 

今回は座談会にも参加。気仙沼のMINATO~ひととチャレンジが巡るまち~ 加藤 航也さんと、ハグクミ代表の松村が参加しました。

 

 

座談会の題は「ガンガンいこうぜ!3.11からのまちづくり~三陸情熱界隈~」。三陸情熱界隈は移住する人、挑戦する人、応援する人、この熱い領域に足を踏み入れた人達を応援するために気仙沼、南三陸、女川、石巻の4つの地域で結成しました。三陸情熱界隈のPRムービーを切り口に、座談会の話題を広げていきました。

三陸情熱界隈WEBサイト

 

 

仕掛け人市も後半になると、興味を持って来てくれた方だけでなく、これまで石巻に関わってくれていた方もちらほらと石巻ブースに足を運んでくださいました。そういった人達が訪れるのも地域仕掛け人市の特色かもしれません。

来年度も出展を予定しておりますので、ぜひ現地でお会いしましょう!

2019年06月12日

 

去年度、たくさんの人々に足を運んでいただいた石巻2025会議が今年もスタートしました!令和初の2025会議である6月7日に開催されたオープニングイベントの様子をお届けします。

 

 

企画・進行は前回に引き続き合同会社デザインナギの三上 和仁さんです。オープニングトークでは「2017年から始まったこの会議も3年目になりましたが、これまでと同じく地域と話すことをメインにしていきたいです」と意気込みを語ってくださいました。

 

初めは、アイスブレイクがてらの自己紹介。今回は4~5グループに参加者を分けてそれぞれのグループで自己紹介を行いました。ちらほらと「石巻に移住してきたんです!」という声も聞こえてきます。

 

 


 

基調講演「石巻2025会議とは?」

 

早速今年度のオープニングイベントとして、ISHINOMAKI2.0の松村 豪太さんによる基調講演として、”石巻2025会議とは?”が始まりました。

特に印象に残ったのは「石巻2025会議はオープンなディスカッションの場で、テーブルを囲んだ皆からどんどん意見が出てくればと思っています。しかし、意見交換やよくあるワークショップのようなガス抜き的な使い方はして欲しくはありません。今回は様々な意見をいいねいいねと推すだけでななく、今年度のテーマでもある”ぶっちゃけた話をしよう”のように、本音のディスカッションができればと思っています。」というお話で、今年はより活発に本気のディスカッションをしようという思いが伝わってきます。

 


 

2018年度の振り返り

 

ここからは司会の三上さんと松村さんとで、前年度の会議の振り返りが行われました。前年度は大きく分けて4つのテーマで開催されています。

 

第一回 ”地域経済”

石巻で活躍されている著名な事業者の方が集まり、石巻はどうやって稼いていくかということをディスカッションしました。もっと深掘りしたかったという意見も多く、今年のテーマにもなっています。

 

第二回 ”子育て”

子供に関わるNPOの方にお越しいただき、子連れの方も多くいらっしゃいました。今の石巻にはどんなことが足りていないのかを話し合い、実際に動きがあったものもあります。

 

第三回 ”文化・歴史”

2018年度最大規模で50名以上が参加。一番熱かった回で、とても議論が難航しました。ですが、それぞれの思っていることがしっかりと出てきたいい回だったと思います。アンケートからもそれぞれの考えが感じ取られました。松村さんは、この回は”愛”という言葉でまとめるしかないと語ってくださいました。

 

第四回 ”コミュニティ”

この回は趣向を変えて大崎市の池月という地域のサポートセンター高橋 一夫さんをお招きして、講演をしていただいた後に議論を行いました。コミュニティというテーマでイベントを設定するとどうしても人が集まらないことが多いそうですが、この回はかなりの人数が来られたとのこと。

 


 

2019年度のテーマ発表

 

今年度はどのような内容で議論が繰り広げられるのでしょうか?三上さんから今年度のテーマとそれぞれのテーマリーダーが発表されました。

 

第一回は”文化PART2”。テーマリーダーはISHINOMAKI2.0の矢口 龍太さんと阿部 拓郎さんです。テーマリーダーから更に詳細なテーマについてお話しいただきました。

 

 

去年度は文化・歴史のテーマでディスカッションを繰り広げましたが、全く時間が足りませんでした。それを踏まえて今回の開催時間は18時〜未定に設定されています。18~21時までは通常の2025会議と同じようにディスカッションを行い、懇親会的に21時からIRORIを開放し、その後は時間制限を設けないそうです。そしてテーマを文化から更に細分化し、8つの内容でディスカッションをしていきます。

 

 

第二回は”公共空間”。テーマリーダーは株式会社街づくりまんぼうの苅谷 智大さんです。

 

 

会場にもなっている石巻かわまち交流センター”かわべい”。そのすぐ横に作られている堤防が来月完成します。もちろん水害から守るためのものですが、その使い方として市民が集ることができる憩いの場にも使っていこうというプロジェクトがあるそうです。「この活かし方をメインに、広い意味での公共空間というテーマでディスカッションをできればと思います。」と意気込みを語ってくださいました。

 

 

第三回は”食”。リーダーはISHINOMAKI2.0の加納 実久さんです。本日は別件があり不在ですが、意気込みのメッセージをいただきました。「石巻は美味しい!けど、その資源魅力をまだ活かしきれていないと思う。ぜひ美味しいものでも楽しみながらご一緒しましょう!」テーマがまだ曖昧で広い部分が多いので、今日の後半のワークショップで絞って行きます。料理人が参加しやすいように月曜日に開催されますので、お間違いなく。

 

第四回は”地域経済PART2”です。リーダーは前年度に引き続きISHINOMAKI2.0の松村 豪太さんです。去年は地域経済というテーマでしたが、実は一昨年もローカルベンチャーという枠組みで議論をしているので、実質3回目になりました。「端的に言えばお金の話をしたい!という思いからやらせて頂いています。悪い意味ではなく、一番考えがフェアに交換できるからです。また、値段を付けるということも地方の苦手分野だと思っています。そのあたりの想いも議論できればと考えています。」と熱く語ってくださいました。

 

今年度のテーマが発表されたところで、ハーフタイムとして30分の休憩が入ります。休憩時間には石巻2025会議ではおなじみとなった、カフェ連さんの出張販売が行われ、美味しいおにぎりのセットが販売されました。

 

 

 


 

ワークショップ

 

後半は食に関するテーマを決めるためのワークショップが行われました。急にテーマと言っても考えづらいので、今回は人物設定が用意されました。それは以下のものです。

 

2019年、あなたは石巻で食に関するアイディアを思いつき、サービスを実施することになりました。その結果、石巻は◯◯の町になりました。発表形式は以下の形で行って行います。”石巻の(A)を使って、(B)を実施する。それは(C)です。”

 

 

例として、”石巻の(A. 肉・魚・豆腐)を使って、(B. タンパク質を届けるサービス)を実施する。それは(C. 食育とマッチョ)です。”というユニークがアイディアが発表されました。ここから各自10分、周りとも話し合いながらアイディア出しが開始しました。ワークショップでは昨年に引き続きグラフィックレコーディングも同時進行で行われます。

 

 


 

出来上がった意見を発表

 

10分たったところで、それぞれ作っていただいたシートを発表していただきました。20 以上もの意見がでてきたので、いくつか印象に残ったものを抽出してお伝えします。

 

 

”石巻の(A. 石巻のホヤ)を使って、(B. ホヤを使った新メニューの開発を一斉に行います)を実施する。それは(C. ホヤリンピック)です。”

石巻の特産品であるホヤが石巻で使われていない事を解決しようと出てきた案です。同じような意見で、ホヤをもっと使って行こうという意見はいくつか出てきました。

 

”石巻の(A. 農産物・海産物)を使って、(B. 農業体験カリキュラム)を実施する。それは(C. 体験型複合施設)です。”

収穫から始める食のプログラムをやろうという声もいくつか上がっていました。石巻は自然が豊かですが実際に食材・料理が私達に提供されるときにはその現場を知りません。複合施設として色々なことが一貫して体験できると、話題にもなり集客ができるのではと盛り上がりました。

 

その他にもたくさんの魅力ある意見が出てきました。ぜひグラフィックレコーディングをご覧ください。

 

グラフィックレコーディング1

グラフィックレコーディング2

グラフィックレコーディング3

 

 


 

クロージング

 

オープニングイベントはここまで終了しました。実際のテーマ別のものは来月から始まります。最後に三上さんから「ぜひ本気の議論をしていきたいと思うので、全ての回に参加していただければと思います!本日はありがとうございました!」と今後の意気込みを語っていただきました。

 

次回の石巻2025会議のテーマは「文化PART2」。7月12日(金) 18時から 旧観慶丸商店1F 文化交流スペースで行われます。

 

↓↓詳細は下記リンクからご覧ください↓↓

https://www.facebook.com/events/310794406509682/

 

2019年05月14日

【出張コンシェルジュ】
5/26(日)11:30~14:00

「みやぎ移住フェア」に石巻市が出展いたします。

体験ツアーやお試し住宅がテーマとなる今回ですが、石巻市では移住に関する全般のご相談や仕事やお住まいのご相談も受け付けますので、お気軽にお越しください。

【プログラム】
11:30− オープニング

11:35- 各市町村PRタイム(体験ツアーやお試し住宅を知ろう)

12:20- 各市町村別 個別相談会

14:00  終了

どなた様もお気軽に参加でき、密に相談できるイベントですので、移住やUターン、地域での起業・チャレンジをご検討の方はこの機会にぜひご来場ください。

お問い合わせ・お申し込み
「みやぎ移住サポートセンター」
営業時間:10時~18時 月・祝定休
TEL:090-1559-4714(相談員直通)
Mail:miyagi@furusatokaiki.net
主催 宮城県
共催:認定NPO法人ふるさと回帰支援センター

2019年03月29日

 

前回に引き続き石巻ローカルベンチャー発表会のレポートです。

今回は第二部、ローカルベンチャー最終審査会について。

 

ローカルベンチャー最終審査会ではイシノマキオモシロ不動産大作戦と石巻版松下村塾の受講生が発表を行います。

 

審査員には石巻市長 亀山紘 氏と、一般社団法人石巻観光協会会長 後藤宗徳 氏にお越しいただいています。

 

 


 

 

不動産を通じてクリエイターへの支援を 若林明宏さん

 

 

まずは本日出張で来られなくなってしまったオモシロ不動産大作戦参加者の若林さんの代理として巻組の渡邊さんが発表します。(若林さんは写真右から二番目)

 

もともと大手保険会社の海外駐在員だった若林さんは、石巻工房で作られる家具に惚れ込み、石巻工房と関わりつつ事業を起こすために去年石巻に移住されました。今は石巻工房で海外貿易の担当をしながら、家具作りを学んでいます。今日も東京で石巻工房の展示会に出張中です。

 

なぜこのプログラムに参加したかというと、石巻工房の仕事をもっと広げて行きたいという思いがあったからです。東京でもビルを所有しており、不動産業も行っている若林さんは石巻でも不動産投資を行いたいと計画しています。石巻に石巻工房のショールームとしての機能を持った物件を建てる予定です。また、もう一つの切り口として木工×鉄鋼ができる工房もその中につくり、何かやっていきたいと考えているそうです。もともと実家では自転車を作っていた背景があり、それを復活できないかとも考えています。サイクルツーリズムの拠点にできないかとも思考中です。

 

このイシノマキオモシロ不動産大作戦に参加してい学んだことは、不動産業はただ単に資産運用をするという仕事では無く、クリエイターや中小起業への支援になるという点です。その点に非常に衝撃を受け、中小起業への支援はお金に夜支援だけで無く、信用担保をうまく利用することで大きな支援にもつながると感じたそうです。

 

 

コメント

 

亀山市長:海外駐在員というハイキャリアから石巻に来ているということに驚きました。木工×鉄鋼はなにか構想があれば伺いたいです。また、今年もリボーンアートフェスティバルを通じてかなりの人数のクリエイターがやってきます。そういった人たちに移住してもらえるような取り組みが期待できるとおもいますが、何かあれば伺いたいです。

 

渡邊さん:本人では無いので聞いた事でしか話せないですが、自身は製作は学びますがメインでは担当しないという方針でした。興味があるようなクリエイターを呼び込み、製作の拠点にしていきたいと思っていました。場所を提供できるパトロンになることで、アーティストの活動支援をしていけるのではと考えているともうかがいました。また、東京でも空き家を借りて、石巻のクリエイターが自由に動けるような拠点も作りたいとおっしゃっていました。

 

後藤会長:木工の自転車が非常に高価ですが流行って来ています。木工に携わりながら自転車をやりたいのであれば、ぜひそういったものも石巻からできればと思います。サイクルツーリズムは我々も取り組んでいるところなので、ぜひ拠点としての役割もバックアップしていきたいです。出張から戻ったらぜひ一度お話をしましょう!

 

 


 

 

自伐林業循環型リノベーションでローカルベンチャー創出・石巻版トキワ荘 島田暢さん

 

 

鹿児島出身の島田さんは高校卒業後、名古屋で重機オペレーターをしていました。震災があり、ボランティアをしながら石巻に移住。そこではまぐり浜と出会い、松下村塾講師の亀山さん達と共に一般社団法人はまのねを立ち上げ、その理事としてはまぐり浜再生プロジェクトを行って来ました。

 

オモシロ不動産大作戦の全てのコースに参加してきた島田さんは、地元の不動産屋さんからオモシロい物件を紹介していただき、そこで事業を始めることに。その物件は築60年ほどの空き家で、家と土地の価値よりも解体の費用がかかってしまい、貸そうとしても修理が必要で貸すこともできず、放置することしかできていませんでした。そんな物件を島田さんは格安で譲っていただき、”自伐林業循環型リノベーションでローカルベンチャー創出・石巻版トキワ荘”というプロジェクトをはじめました。実はこのプロジェクト、先日行われた石巻市主催の第4回 石巻市創業ビジネスグランプリで最優秀賞を受賞していらっしゃいます。

 

トキワ荘とは石巻出身の石ノ森章太郎をはじめ、手塚治虫など、著名な漫画家が居住していた漫画の聖地とも言われる物件です。このプロジェクトでは空き家をシェアハウスとして完成させ、ローカルベンチャーが住み着き、様々なチャレンジが生まれたり、地域の魅力を発信していくことが島田さんの目論見です。

 

自伐林業は放置されている山で間伐を行い、他の木をより価値ある木に育てて行く、循環型の林業を行います。間伐で間引いた木材を利用してリノベーションを行っています。最後に一ヶ月ほどのリノベーション作業風景を2分程度の動画にまとめて見せてくださいました。

 

コメント

 

亀山市長:一人で行っているとい印象が強かったですが、どのあたりまでをやっているのでしょうか。ビジネスとしてはどの部分がメインになるかも伺いたいです。私も林業の活性化は非常に大切だとおもっていますが、もしなにか考えがあれば伺いたいです。

 

島田さん:間伐からリノベーション、事業化まで全てを一人で行っています。ビジネスとしてはシェアハウスとしての家賃収入がメインです。自分がやっている林業はどうしても小さな自伐林業しかできないので、山主さんから一部を譲り受けてやっているという状況です。今の日本の林業は欧米式の林業で、ある程度の年数をかけて育った木材を伐採し、チップにして燃料にしています。欧米には土地が広大にあるから成り立ちますが、日本でやっていくと、山もだめになってしまい、木材の価値も低くなります。そうではなくうまく間伐を行って、100年かけて1本の木材の価値を高めつつ育てるのが日本に向いているのでは無いかと思っている。

 

後藤会長:どれぐらいの工数・工費で行っているのでしょうか?

 

島田さん:約5ヶ月の期間で、200万程度で現在リノベーション中です。大体2年ほどで回収できる見込みです。

 

後藤会長:なるほど。それだと多少不調だったとしても、3~4年でも回収ができそうですね。今後に期待しています。頑張ってください。

 

 


 

 

ありのままに本質を引き出す 一次産業専門セラピスト 早坂真由美さん

 

 

早坂さんは松下村塾とオモシロ不動産大作戦・スタートアップコースの2つをこれまで受講してきました。仙台出身で高校卒業後20年間東京に在住。ETIC.さんからチャレンジの場として石巻をご紹介をいただき、石巻で挑戦しようと思い移住。3月31日にタイ古式マッサージの店をオープン予定です。

 

“ありのままに本質を引き出す”をテーマにマッサージを行いたいという早坂さん。なぜ石巻でタイ古式マッサージなのか。早坂さんのリサーチの結果、石巻ではマッサージを施術する場所たたくさんあるのですが、タイ古式マッサージが一つも無いことが分かりました。タイ古式マッサージは二人で行うヨガとも言われており、施術者と被術者が呼吸を合わせて行うマッサージです。呼吸法を用いることで、瞑想状態となりリラックス効果も得られます。他のマッサージはベッドなどに寝ているだけのことが多いですが、タイ古式マッサージはマットの上で二人が呼吸を合わせて流動的に動くの体への負担が非常に小さいです。ここで、松下村塾講師の亀山さんに実際に施術をしながら解説をしてくださいました。

 

 

 

このように二人で息を合わせて作り上げていきます。今後の事業のあり方としては一次産業に入り込み、工場の福利厚生として利用されたり、空き家を活用して色々な場所で行うことで、仕事や生き方のパフォーマンスが上がることを期待しています。

 

コメント

 

亀山市長:人間にもメンテナスが必要だというお考えをもう少し聞かせてください。また、今後の事業は空き家を利用するのがメインになりますか?

 

早坂さん:生きていく上でストレスはなかなか避けられません。ストレスが溜まると神経が圧縮・圧迫され、それによって筋肉が固まってしまいます。逆に、その筋肉をほぐすことで神経が弛緩し、疲れとストレスが抜けていき心のメンテナンスにもなります。

 

後藤会長:将来的にチームを編成したり、複数人でやっていったりという構想はありますか?

 

早坂さん:近くのcommon-shipで行われている部活動制度を利用して、癒やし部という活動を初めました。そこから少しずつ広がればと思っています。

 

後藤会長:アドバイスとして、日本に来る外国人観光客で、ローカルな場所を観光しながらマッサージを受けるというパッケージはかなり好評だと思う。ぜひ観光系の団体との連携を。

 

 


 

コミュニティーナースとしてのマイプラン 平野亜紀さん

 

 

平野さんは地域おこし協力隊として熊本県からやってきました。コミュニティーナースとは住民の生活圏内にいる看護師のこと。基本的に看護師に出会うのは病気になってからや命が危険な状態になってからが多いです。もっと早く、身近に出会うことができていれば病の状態も変わっていたかもしれない。そういった思いから始まったのがコミュニティーナースです。今は石巻の北上地区に入って、自主事業として行っています。

 

石巻に入ってからやってきたことは、まずは住民さんと仲良くなっていくこと。今は地域自治システムの構築に向けて全住民アンケートを行っています。今まで見えていなかった部分で、地域の役に立ちたいという高齢者の方も多くいらっしゃいました。食事についてのアンケートでは家族が買い物をしてくれているから大丈夫という声が多かったが、実際に訪問してみると冷凍食品やコンビニのお惣菜を食べている方が多いこともみえて来たりしています。

 

最終的には空き家を利用してお茶っこの集まりの場を作りながらコミュニティーナースをやって行きたいと思っています。まだまだ自主事業ですが、何か辛い思いを抱えた人たちに焦点を当てて行きたいという思いはあるので、心のケアをなんとか事業化して行きたい。丁寧に関わりながらこれからもやっていきたいと思います。

 

コメント

 

市長:地域包括ケアの中で、事業を起こすとするとどのようなものを考えていますか?また、医療と介護分野との連携も必要になって来ると思いますが、そこも何か考えがあれば教えてください。

 

平野さん:他のコミュニティーナースの場合も、地域おこし協力隊として入りる場合が多く、その期間が終わったら事業を立ち上げて地域を見回るコミュニティナースを行っている人達がいます。そういう枠に囚われずにやっている人も多く、訪問看護ステーションを立ち上げた人も。連携についても私自身も重要だと思っていますが、まだ石巻でそういった人とは出会えていません。コミュニティナースに興味を持っている人がいないか探している状況です。

 

後藤会長:石巻は特に半島部も高齢化が進んでいます。北上地区も似たような状況だと思いますが、地域おこし協力隊の期間が終わった時に事業化できていると、ほかの場所でもやれる様になるのではとおもいます。これからも期待しているので、ぜひ頑張ってください。

 


 

チャレンジする人たちが集まるカフェ 加藤奨人さん

 

 

続いては司会も担当してくださった加藤さん。今年の2月で石巻に関わり続けて5年になります。すぐに事業を始めるという規模感ではありませんが、松下村塾を通じて自分の今後のキャリアを考え、どのようにしていきたいかをブラッシュアップしてきました。

 

岐阜県生まれの加藤さんは大学進学と同時に東京に移住しました。2013年からボランティアとして石巻に関わり初め、そこから石巻に惹かれ、現在勤めているイトナブ石巻で2年間インターンを経て石巻に移住しました。石巻のチャレンジし続ける先輩方の姿を見て、自分自身も何かやりたいという思いが芽生えてきました。

 

松下村塾を通して一番学べた事は、石巻で働く起業家たちは都市部で働く起業家のようにニーズや市場のリサーチから事業を生み出すのではなく、自分がやりたいということに焦点をあわせてわくわくしながら仕事を生んでいるということです。

 

自分自身が何をしているときにワクワクを感じたかというと、イトナブ石巻を通じてプログラミング教育を行っているときや、カフェのスタッフで接客をしている時でした。まとめるならば、誰かに喜んでもらえた時。

 

コーヒーを淹れることが好きなこともあり、コーヒーを通したコミュニケーションをしたいと考えました。コーヒーを提供し、ワークスペースで仕事をしたり、繋がりの場として色々話を聞きながらチャレンジする人が生まれたリ、ライトニングピッチとして短くアイディアを語る場も提供したいと考えているそうです。

 

講師の亀山さんが立ち上げたcafeはまぐり堂も絵を描くところから始まったのを参考に、カフェのイメージを絵でシェアしてくださいました。最後に加藤さんは「石巻で震災直後から挑戦されている松村さんたちを第一世代とするなら、それに憧れて石巻に入ってきた自分たちが第二世代。次の第三世代、第四世代が生まれる場として活用していきたい。」と語りました。

 

コメント

 

亀山市長:加藤さん自身は石巻に初めて来た時に街と人、どちらに惹かれましたか?また、今までプログラミング教育よりもコーヒーを通じたコミュニケーションの方をメインにやっていきたいと考えているのですか?

 

加藤さん:自分の場合は人です。石巻に来て面白い人たちに触れたことが一番刺激的でした。ですが、東京や岐阜に帰ったときに改めて考えると街の魅力も大きかったと感じます。もちろんプログラミング教育もやっていてやりがいを感じるし、同時にわくわくもします。同時にカフェもやりたいという思いがあるので、まずは今空いている時間から初めたいと思っています。

 

後藤会長:伺いたいことはほとんど市長に言われてしまいましたね。イトナブの本社をカフェにしていしまえばいいのではないでしょうか。作業に疲れた人たちも集まって、コミュニケーションが生まれると思います。社長もぜひご一考ください。ぜひそういう場が早くほしいですね。

 


 

Mimiのおまんじゅう屋さん 小川奈津美さん

 

 

割烹着姿で来てくださった小川さん。この姿を制服にしていきたいとのことです。震災をきっかけに東北に移住。その後、気仙沼のボランティア団体のスタッフとして約一年働きました。2年前の4月に石巻でおまんじゅう屋さんをやりたいと思い、石巻に移住。そこから1年半ほど講師の亀山さんが運営するCafeはまぐり堂で働きながらノウハウを学びました。そして、ついに4月から”Mimiのおまんじゅう屋さん”として、お店の一部をお借りしてオープンします。

 

気仙沼で働いている時”お茶っこ”という文化に触れ、衝撃を受けた小川さん。震災時ボランティアで泥かきや家の片付けを手伝った家庭にしばらくしてから様子を伺いに行ってみると「いいから、上がって上がって」と、お茶とお茶菓子を出していただき、お話をしながらお茶が無くなりそうになったらコーヒーが出てきたり、話が長くなるとご飯まで出てきたりと、どの家庭でも仲間に入れてくれるという文化があって感動したそうです。

 

今回お店で提供する小麦まんじゅうは祖母が作ってくれたお饅頭。祖母が作っていたものを母が教わり、それを小川さんが受け継いだというレシピです。重曹を使ってふくらませるお饅頭なので、若い世代や初めて食べた方でもどこか懐かしさを感じられるそうです。せっかくお店で作るのであれば美味しい小豆を使おうと思い、様々な縁をいただき北海道の農家さんから直接仕入れる事に。実家は乾物屋で、小さい頃から豆を食べる機会も多い家庭で育った小川さんでも過去最高に美味しいと思える小豆に出会えたそうです。

 

お饅頭は茶器に入ってテーブルに置いてあるような、特別なものではないイメージがあります。特別なものでは無いからこそ、日常の様々な場面に入って行けるのではないかと小川さんは考えます。震災があって近所の方々とバラバラになり、復興住宅に入り更に新しいコミュニケーションが求められたり、高齢者の方々がひきこもりになりがちという問題もあります。そんなところに、お饅頭をかってきたからお茶っこをしようというような、お茶っ子文化再開のきっかけになればと思っています。同時に部活帰りの学生にも食べてほしいと思っているそうです。コンビニで買うお菓子なども美味しいが、成長期の大切な時期だからこそ添加物が入って以内安心のお饅頭を食べてもらいたいという願いがあります。密かな夢として、石巻の高校が甲子園に出て、甲子園の応援に行きたいというものがあります。もっと欲を言えばオリンピック選手も。お饅頭の力で石巻で頑張るスポーツマンを応援して行きたいと語ります。

 

オープンは4月6日。まずは週に1日ずつですが、この会場のすぐ近くのChez Settaさんのお店をお借りして”Mimiのおまんじゅう屋さん”がオープンします。最後に、今日のために朝から頑張って作ってくださったお饅頭を皆さんに振る舞いました。

 

コメント

 

亀山市長:ふるさとの大切なレシピを使って石巻でチャレンジしてくれるのはとても嬉しい。もともとお茶っこ文化は田舎に限らずどこにでもある文化でしたがいつの間にか無くなってしまった。きかっけとして、お茶だけでなくお饅頭もあるととても嬉しい。6日のオープンにとても期待しています。

 

後藤会長:冒頭で気仙沼のボランティアに入っていただいたと伺いました。僕は気仙沼出身なので、まずはありがとうございます!僕は郡山の薄皮饅頭が好きなのですが、それを上回るようなものになればと思っています。もう一つ思うのは、石巻は水産の街で水産加工品のお土産は多いですが、甘い物もお土産は非常に少ない印象です。甘い物を持っていきたいと思うこともあるので、ぜひお土産化も。週に1度しか営業しないのはなぜですか?

 

小川さん:Chez Settaさんの営業日が金土日だけなので、その1日をいただいています。1年後には自分の店を構えたいという思いもあります。小麦は東松島のものを使っているのですが、石巻のものを使いたいのでそれを探すこともしています。

 

 


 

 

これで全ての発表が終了しました。亀山市長と後藤会長に審査をしていただいている間、石巻版松下村塾講師の亀山さん、蓜島さんにこの半年間を通しての講評をいただきます。

 

亀山さん

 

 

今年度で二回目の松下村塾。塾長を担当させていただきました。後藤会長が命名した石巻版松下村塾ですが、松下村塾とは志を持っている人たちのためのものです。今回の参加者もそれぞれが内側に持った熱い気持ちと地域のためにという強い志があったので、その部分をもっと掘り下げるために対話を重視しながら半年間やってきました。

 

自分も震災後に起業しました。もともと教員で初めのビジネスです。そのときに大切にしたのは今回の参加者と同じように、自分の思い。ビジネスのプロに相談することもありましたが、「そもそもこんな立地で人が来るわけがない」と一蹴されるような状態でした。しかし、自分の気持ちと志を同じくする仲間と思いを大切に、6年間続けてきています。

 

石巻で生まれた思いを大切に、加藤さんも行ってくれたようにいきいきと楽しそうにやっている姿の人たちが増えたらいいなと思っています。自分自身が教えられることは少ないですが、失敗談はたくさん共有できます。いままでチャレンジしてきた人と、これからチャレンジする人が一緒になって考えられる場にもなればとも思ってやってきました。昨年度は東京から講師を呼ぶことが多かったですが、今年度は地元石巻の先輩起業家たちが講師となり、一緒に考えています。

 

今日の皆さんの最終プレゼンは、自分が話すときよりもどきどきしながら聞いていました。とても素晴らしい最後のプレゼンになったと思います。思いを大事にしてきたので、細かい事業計画などまだまだ足りない部分はありますが、このつながりを大切にしてこれからも一緒になって考えていけたらと思います。僕らも行き詰まることもあるので、お互いに相談しあいながら前向きに取り組んで行ければと思います。

 

蓜島さん

 

 

今回この話を巻組の渡邊さんから初めていただいた時、亀山さんが言っていた事と同じようなことを感じました。いままでの講座は外からキラキラした人を連れてきて何かをするということが多かったです。僕自身、震災後から石巻に関わり、2015年には東京に戻りました。

 

魅力的な経営者の方だったり震災後に立ち上がった起業家が今後支えてもらえるようなコミュニティができるといいと思いながら今日までやってきました。小さいながらも先輩起業家を巻き込み対話をしながらやってこられたと思っています。事業計画から入って行くとどうしても事業そのものが小さいものになってしまったり、ありがちな事業になってしまうことが多いです。しかし、今日聞いてもらったように思いを大切にしていくと周りが支えてくれたり、地域の事業者が支えてくれたりします。そういった所がローカルでの事業継続という面では大切だと思います。今後も仲間づくりなど、皆で支えていけるようなコミュニティになればと思いっています。

 


 

結果発表

 

審査が終わり亀山市長より最優秀賞を発表いただきました。

 

最優秀賞は”Mimiのおまんじゅう屋さん”の小川さんに。事業性も含め完成度の高さから最優秀賞に選ばれました。

 

 

 

最後に亀山市長より好評をいただきました。

 

亀山市長:皆さんとてもいいプレゼンをしてくださいました。最優秀賞は本当に僅差でしたが、事業性という観点で一歩リードしているということで今回は選ばせていただきました。みんさんのこれからの取り組みに非常に期待していますし、新しい石巻のビジネスとして成り立ってほしいと思っています。市としてもしっかりとサポートしていきたいと思っていますし、ハグクミとも連携しながら更にブラッシュアップしていただければと思います。今日はお疲れ様でした。

 

 


 

 

石巻ローカルベンチャー発表会、いかがでしたでしょうか。

 

来年度もハグクミは石巻で挑戦し続けるローカルベンチャーを応援し続けます。移住や空き家活用についてもお気軽にご相談ください。

 

 

2019年03月25日

 

3月9日 IRORI石巻で行われた石巻ローカルベンチャー発表会をレポートします。

石巻ローカルベンチャー発表会は、コンソーシアム「ハグクミ」が年間を通してローカルベンチャーに支援してきた内容の成果報告と、実際に受講してきた方々が発表する場です。

第一部、ハグクミ年間活動報告に先駆け石巻市長 亀山紘 氏よりご挨拶をいただきました。

 

 

特に地域の課題をいかにビジネスに発展させていくか、クリエイティブな視点での取り組みとローカルベンチャーの発表を楽しみにしているとお話いただきました。

 

 


 

 

ここから、第一部 ハグクミ年間活動報告に移ります。まずはハグクミ代表 一般社団法人ISHINOMAKI2.0 代表の松村豪太さんから。

 

 

松村さん:ハグクミは28年度から活動を開始して、今年度で3年目になります。初年度は準備期間的な部分が多かったので、実質2年目ですかね。石巻市から、移住促進事業を通して地域をより活発に面白くするために石巻観光協会、ISHINOMAKI2.0、イトナブ石巻、巻組がコンソーシアムを組んで受託しています。

 

震災時、松村さん自身会場であるIRORI石巻から30mほどので被災し、一晩をそこで過ごしたそうです。そこからまちづくり団体を仲間と共に立ち上げ、これまで色々なチャレンジをされてきました。石巻は過去の大変な被害から立ち直ろうとしている単なる復興の街ではなく、今、どの地域よりもチャレンジに溢れている街だと話します。

石巻ではたくさんの人が活躍しています。例えば街の寿司屋さんの二代目が石巻工房という家具メーカーを立ち上げ、世界各国に売り出されています。他にも呉服屋の三代目の若旦那が新しいこけし文化を切り開き、ブランドを立ち上げました。最近ではたくさんの有名処とのコラボも始まっています。他にも元高校教師が立ち上げた、cafeはまぐり堂など数を上げれば限りがありません。

こういった地方・田舎でチャレンジする人たちの事を”ローカルベンチャー”と呼んでいます。ローカルはいわゆる地方・田舎。ベンチャーはベンチャービジネス的に、様々な開拓をしていく人たちのことです。先程紹介した方々は石巻出身の方々でしたが、ボランティアから石巻に入り活躍している人たちも居ます。

ローカルベンチャーとは別に、”なぞベン”というブランディングもしています。一見するとどうやって稼いでいるかわかりませんが、いきいきと取り組みを行っている人達のことをなぞベンと定義しました。一方で地方でチャレンジする多くの方は収入としてはあまり高くないというところが多いです。しかしそこに悲壮感が無く”リア充”という言葉を当てはめるのが適当ではないのかと語ります。このなぞベンという言葉は広がり、有名ビジネス雑誌「Forbes」の表紙にも掲載されました。

 

 


 

 

ここからは各事業に分かれて細かく紹介していきます。

まずはISHINOMAKI2.0 移住コンシェルジュ 矢口龍太さんから地域交流定着支援事業と移住コンシェルジュについてお話いただきます。

 

 

矢口さん自身Uターン者であり、15年前に石巻を出て3年前にUターンで帰って来ました。まずは地域交流定着支援事業の石巻2025会議からご紹介いただきます。

 

・石巻2025会議

 

石巻2025会議は、朝まで生テレビのようなスタイルで、移住者と地元民 一つの課題を共有し、それについて議論をしながら交流をしていくというプロジェクトです。

 

 

これまで地域経済、子育て、歴史文化、コミュニティの4つのテーマでそれぞれ回を設けて議論してきました。それとは別に去年度の振り返りとしてオープニングを一回、今年度の振り返りとしてクロージングを一回の計6回を今年度は行っています。それぞれ参加者は30~40名ほどで、毎回様々な議論が生まれ、さらに時間をかけて議論をしたいという方がいるほどの盛況でした。

 

・移住コンシェルジュ

 

次は移住コンシェルジュについて。移住コンシェルジュは東京都内で行われる、都市部から地方部への移住を考えている人向けの移住フェアへの参加や、移住体験ツアーを石巻で企画してきたりしました。また、移住を検討する方に石巻の各所を案内したり、不動産の紹介なども行っています。

 

 

矢口さん:地元や周りの方々からも声がけをしていただけるようになり、認知度が深まってきたのを実感しています。これまでの移住相談者は128件、実際に移住したのは22件、そのうち今年度は6名が移住しました。他地域と比べて石巻に移住してくる人の特徴は、起業家やチャレンジャーが多いことではないかと思います。

 

移住者の中には福祉関係の仕事に付きながらビジネスコンテストに出場する人がいたり、石巻にレストランを出そうとしている人がいたり、すでに店を出して営業を開始している人など様々です。

 

・東京脱出旅行者石巻支店

 

新しい石巻への入り口として「東京脱出旅行者石巻支店」を今年度リリースしました。このプログラムは旅行のように石巻にきていただき、仕事を体験するコンパクトなツアーです。現在は6社をそれぞれ体験することができ、来年度は10社を予定しています。
http://goodbytokyo.com/

 

・三陸情熱界隈

 

ハグクミ事業ではないですが、関係事業として三陸情熱界隈についてもお話いただきました。三陸情熱界隈は気仙沼、女川、石巻、南三陸の4地域で連携してプロモーションを行っていこうという取り組みです。初めての試みで、メディアにも多く取り上げられました。PR動画も作成し、実際に移住してチャレンジしている姿を撮影しました。

 

 

 


 

 

続いてはISHINOMAKI2.0 勝 邦義さんから、ローカルベンチャー推進事業についてお話いただきます。

 

 

 

・ローカルシフト

 

去年の11月ローカルシフトという移住について考えるイベントを釜石と共同で仙台駅にて行いました。ソトコト編集長の指出一正 氏をゲストに迎え、参加者と共に移住について考えるワークショップを行いました。

 

・ローカルベンチャーリサーチ

 

市内のローカルベンチャーを対象にリサーチを行っています。いまどのような傾向が石巻にあるのか、どのような課題に突き当たっているのかをリサーチ。去年のリサーチ結果はローカルベンチャー白書として冊子になっています。今年度版もリサーチ中で、ローカルベンチャー白書2018としてリリースを予定しています。

勝さん:リサーチで特徴的だったのは若い世代の人たちが継続して入って来てくれいて、地元雇用に繋がっていることです。また、新たにフレッシュマンズとして、石巻がオモシロイと思いチャレンジしている若者を対象にもリサーチを行いました。その他にも創業年数、規模、U・Iターンの人数、どのように初めたかなど様々なリサーチを行っています。

去年の冊子はこちらからご覧いただくことも可能です。

【WEB版公開】石巻ローカルベンチャー白書

 

・ローカルベンチャー推進協議会

 

最後にローカルベンチャー推進協議会についてです。ローカルベンチャーを推進する全国11自治体と事務局としてNPO法人ETIC.が一丸となり進めています。自治体同士や民間団体が連携し、全国からローカルベンチャーの担い手を募集・育成し地方を活性化するために日々尽力しています。詳しくはこちらのWEBサイトをご覧ください。

https://initiative.localventures.jp

 

 


 

 

発表者はISHINOMAKI2.0から巻組へ。

合同会社巻組代表 渡邊享子さんからイシノマキオモシロ不動産大作戦、とりあえずやってみよう大学、石巻版松下村塾についてご紹介いただきます。

 

 

・イシノマキオモシロ不動産大作戦

 

まずはイシノマキオモシロ不動産大作戦から。この事業は空き家活用事業という枠組みの中で行っています。最初の二年は空き家をリノベーションし、それを活用して地域を活性化していくということを行っていました。しかし、そのやり方だと1年に1個の空き家を改修していくことしかできません。このままでは広がりの幅が狭いと考え、改修事業のようなハード面ではなくソフト面での担い手育成に力を入れることに今年度から方向転換を行いました。

 

 

 

ただソフト面に移行するだけでなくマッチング・スタートアップ・エコリノベーションの3つのコースに分けて、それぞれに適した担い手の育成を行っています。マッチングコースでは空き家を所有していて活用してほしい大家さんと空き家を活用して事業を行いたい人たちと、ゲストを交えて空き家の活用方法について考えるコースです。スタートアップコースは実際に大家さんと担い手が一緒になってアイディアを考え、そこで生まれたアイディアを後押しするために事業計画などの作成を支援するコースです。エコリノベーションコースは自分で次々と空き家を活用してリノベーションを行って行く人向けのコースで、断熱についてのワークショップを3日間かけてじっくりと行いました。

特に全てのコースに参加した島田さんは、この枠組をフルに活用して空き家を持つ大家さんとマッチングし、その空き家を格安で譲り受けてエコリノベーションコースで学んだ技を使いながらリノベーションを行いつつスタートアップコースで事業も作っています。島田さんはこの後のローカルベンチャー最終審査会でも発表されます。

 

・とりあえずやってみよう大学

 

石巻の起業家を講師として東京で講演をしていただき、石巻での取り組みや生き方のヒントを刺激的に語っていただきました。東京で4回開催し、石巻で一泊二日のフィールドワークを行いました。

 

 

今年度は20名の方に来ていただき、それぞれがしっかりとネクストステップへのアクションを起こしました。この講演をとおして石巻に移住することを決心した方もいらっしゃいました。

 

・石巻版松下村塾

 

石巻版松下村塾という起業塾も行っています。今年度はメイン講師に一般社団法人はまのね代表 亀山貴一さんと、合同会社Amahoro代表 蓜島一匡さんの二名に担当していただきました。

 

 

 

参加者は石巻で活躍しながら起業を目指す7名の方々。4回は地元の先輩起業家の話しを聞きながらヒントを得ます。それとは別に毎月のように集まり、事業ブラッシュアップを行っています。つい先日、牡鹿半島で最後の合宿を行い、事業ブラッシュアップを詰めて形になりました。実際に本日は4名の方が発表を行います。

 


 

最後は情報発信担当のイトナブ石巻 古山隆幸さんからです。

 

 

・情報発信事業

 

自分たちが巻き込んで行くべきは、もやもやしていて何かしたいと思っている層だと古山さんは語ります。

古山さん:何かしたいけれどまだできていない、そういう人たちが石巻に興味をもつきっかけづくりが大切です。ハグクミで一番重要視しているのも人。人にフォーカスを当てて情報発信をしていくことで、そういった”もやもや層”にも情報が届くのではないかと思っています。そこで石巻の次世代を担うチャレンジャーをヒーローとして取り上げる、NEXTHERO ISHINOMAKIというWEBサイトを運営しています。

 

http://nexthero.jp/

 

NEXTHERO ISHINOMAKIは石巻で活躍するローカルベンチャーに焦点を当てたWEBサイト。石巻ローカルベンチャーを取材して、どのような取り組みをしているか、どんな思いで取り組んでいるのかなどを記事にしています。起業家でなくても、何かを成し遂げたいというチャレンジャーにもフォーカスを当てて、そこからハグクミのプログラムに繋がって行くような導線になればいいなと思っています。来年度はもっと人を呼び込むためのイベントを行うことで、よりハグクミが地域に馴染み、ローカルベンチャーが発展できる環境を整えていきたいと語ります。

 


 

ハグクミでの今年度の取り組みは以上です。松村さんからの来年度に向けた言葉で最後となります。

松村さん:これまで積み上げてきたものに更に積み重ねて行く形で来年度も継続していきます。この場を利用して生まれたローカルベンチャーたちが、ハグクミ的な動きをして更に多くの人を巻き込む側の人間になってくれればと思います。

第二部ローカルベンチャー最終審査回に続く

2019年03月20日

 

3月2日に行われた石巻2025会議の様子をレポートします。

クロージング回ということで、改めて石巻2025会議の趣旨を企画・司会のデザインナギ 三上さんからご説明いただきました。

石巻2025会議は地域の未来をみんなで考えるというテーマで始まりました。実は去年から始まった事業で今年度で2回目となります。今年度はテーマを「地域経済」「子育て」「文化・歴史」「コミュニティ」に分けて行っています。今回のクロージングでは前半に各回を振り返り、後半では来年度も開催が決定した石巻2025会議をどのように盛り上げていくかを参加者と共に議論して行きます。

振り返りにあたって、各回の登壇者の代表の方にもお越しいただいています。

ここからはファシリテーターのISHINOMAKI2.0 豪太さんにバトンパス。各回のゲストと共に、グラフィックレコーディングを見ながら振り返りを行っていきます。

 


 

第一回 地域経済

この回は地域の様々なバックグラウンドを持った方にお越しいただきました。大切なので経済ではなく地域経済であるという点です、地域でやっていくということは、都市部と比べるとかなり衰退している部分もありますがそれに変わる部分も多くあり、どのような視点からどう地域経済を考えていくか、とても興味深い回でした。フリップに「私は石巻の〇〇です。〇〇というプロジェクトを行います。」という穴埋め形式のお題を出して、それぞれに発表していただきました。特に豪太さんの中で印象的と感じたのは、豆腐屋さんのUターンの跡取り息子が一丁500円の豆腐を売りたいということを語っていた事です。物価が安い豆腐で、そういったブランディングで攻めていくは、もとてもローカルならではと感じたそうです。

 

 

ここから、地域経済回の登壇者である山徳平塚水産の平塚社長とも振り返っていきます。平塚さんは水産関係だと地域経済という観点では、地域の中で雇用を作ってはいますが地域という枠組みで儲けていくということは難しいと感じているそうです。地域経済を盛り上げるためには地域の外で儲けるということも非常に大切だと語ります。都市部で販売するときにはもう安いだけでは売れない世界になってきていて、地域でとてもかっこいい・美味しいなどの評判やストーリーがあるものが成功しやすいとのこと。そういう意味では一個500円の豆腐も石巻の中でとてもおいしいという評価を外に持って行くことで地域経済も活性化されるのではないかと思います。また、地域ならではのファブレス企業のための 工場も平塚さんは企画していました。(ファブレス=工場を自社で持たない企業)例えば石巻の復興バーというバーにある一日マスター制度のような、資本をかけなくても儲かる仕組みというのが地域に根ざす中小企業のこれからのあり方になって行くのではないでしょうか。平塚さんの会社でも実際にレトルト食品の加工だけを受け持ったりしています。地域経済回の当日、石巻日日新聞の近江社長が、すぐに見返りを求めるのではなくロングリターンを考えていくことが大切とおっしゃていました。平塚さんも大きく共感しており、長い目で見て食文化や地域経済を育てていくことも大切なのでは無いかと語ります。

 


 

第二回 子育て

子育て回は代表でIRORI+Cafeでカフェスタッフをしている佐野さんとも共に振り返っていきます。この回ではゲスト2名と石巻のお母さん達にお集まりいただきました。この回で特に問題点として上がっていたのは児童館について。石巻は14万人とう人口に対して児童館が1館しかありません。同規模の都市の場合は40館以上あってもおかしくありません。嬉しいことに子育て支援団体が頑張った結果が実り、大きい額では無いですが行政側からプレイパークの予算がつくことが先日決定しました。ようやく第一歩が踏み出したところかなと、司会の三上さんも感慨深い表情を浮かべます。

 

 

後半はより一層石巻の子育てが楽しくなるような意見出しが行われました。佐野さん自身、移住者であり移住者目線でお話をしてくださいました。特に石巻には整備された自然公園がなく、子供と気軽にピクニックなどを行うことができないというのが難しいところです。もちろん山や海はありますが、それは本当の自然であり、幼児が遊ぶには危険が多い場所です。大きなある程度整備された緑地公園がもっとあるといいという意見が多くありました。自分たちが昔どのように遊んでいたかと考えると、チョークを使って色々な絵を書き、その空間と想像力で遊びを広げていたという思い出があります。当日神社の方もいらっしゃっていて、神社の空きスペースの活用方法を相談されたときに昔の遊び方をもっと今の世代でもできるのでは無いかとという議論もありました。そこには地域のおじいちゃんおばあちゃんが子どもたちと触れ合い、積極的に昔の遊びも取り入れて行くことで創造性豊かに育っていくのではないかと感じられました。石巻は都会と比べて地域が密接しているので、イベントスペースなどで地域の子供を預かることができる資格を持った人に居てもらい、イベントなどに入れるとより良いのではとのアイディアも。子供がいるから何かを諦めたり、孤立するのではなく、興味のあるものにもっと積的に参加していける地域でありたいと佐野さんは語ります。

 


 

第三回 文化・歴史。

文化と歴史の回はISHINOMAKI2.0、石巻演劇祭実行委員長の矢口さんにお越しいただいています。この回のテーマである文化・歴史は捉え方によって変わり、定義が難しく、でとても広い範囲の議論が行われました。特に議論されたのは石巻にはまだメインカルチャーと呼べるものは無いのではないかという事です。石ノ森章太郎生誕の地として、街は漫画をメインで扱っているイメージがありますが、皆がメインカルチャーとして扱っているかと言われると、そうではない人がほとんどです。最終的には石巻は大量のカルチャーが取り入れられており、それらを伸ばすところは伸ばして、かつ裾を広げていくイメージがいいのでは無いかという結論に至りました。

 

 

また、新しく石巻に建設予定の文化複合施設についての活用についても話題になりました。この施設を市民がうまく活用していくにはどうしたらいいのか、この施設を使って儲けようと考える人が一人くらい居てもいいのではないかなど幅広い議論が行われました。

カルチャーや文化について議論をまとめようとすると”愛”という言葉でしか表現できなくなるほど、それぞれが愛をもって議論を重ねた回でもありました。市民の中でも演劇や音楽、短歌など市民側が立ち上げたものも多く、コラボが始まったり、協賛がはじまったりもしています。この回は50人ほどの参加があり時間でもできそうな勢いだったので、また次回も行いたいと矢口さんは語ります。

 


 

第四回 コミュニティ

コミュニティ回からは山下地区協議会の落合さんにお越しいただきました。コミュニティを題してイベントを開くとどうしても集客は悪くなってしまいます。しかしこの回では30名ほどの参加で、かなりいい方だったのでは無いでしょうか。この回はまず石巻ではなく、池月というところの地域づくりをしている池月サポートセンターの高橋さんからのお話から始まりました。詳しくはこちらから。http://ishinomaki-iju.com/?p=2362

振り返りでは特に印象に残っていた3つについて改めてご紹介いただきました。1つ目はウィーアーワン北上の佐藤さんの取り組みです。佐藤さんは地域アンケートを実施し、なんとそのアンケートを92%まで回収したのです。普通は60%も行けばかなりいい方です。なぜこのように高い回収率に達したかというと、他の地域の回収率などを住民と話ながらどんどん対抗意識を高くしていき、燃える地域づくりにして行き、ほぼ全ての家庭を訪問していったそうです。そういった大胆な行動に出ることで、どんどん地域住民がより協力的になっていきました。

 

 

2つ目は山下わるだくみ協議会について。山下わるだくみ協議会とは若者のコミュニティで、責任を問わない楽しみながら行うプロジェクトです。落合さん自身はこの協議会を運営しながら、これは守りのプロジェクトと感じていたそうです。しかしコミュニティ回で様々な意見を聞いて、それは守りだけではなく攻めのプロジェクトではないのかという話が出てきました。取り組みに見え方はあれど、攻めと守りの両面があると感じさせられたそうです。

3つ目は自分の0歳のこどもを地域の役員にしようとしている谷さんのお話について。地域の協議会になかなか次の担い手が居ない中、0歳児を役員にしてしまうことで親や周りの人々が関わりたくなっていくのではと考えているそうです。プロフィールには「自分は何もできません。助けが必要です。できることは笑顔を振りまくことだけです。できないことは全て助けてください。」としてしまうことで、問題解決の視点が変わり、もっと楽しい仕掛けがうまれるのではないかと思った点です。

様々振り返りをしていただきましたが、実は落合さんも移住者でありもともとは地域づくりをサポートする立場として石巻にいらっしゃいました。当時は地域づくりをやっていて失敗したらもうそこには居られないというぐらいの覚悟を持ってやっていましはが、池月サポートセンターの高橋さんに「地域自治は何をやっても地域自治になるので、失敗は存在しない。」と声をかけていただき、気付かされたことがあったそうです。

 


 

ここまでで振り返りは終了。一度ハーフタイムということで休憩をはさみ、後半に移ります。

今回も石巻の人気カフェ、カフェ蓮さんがおいしい軽食を準備してくださいました。

今回はいつもと違い昼間の開催ということで、サンドイッチです。

 

 


 

後半は来年度も開催が決定された石巻2025会議をどのように運営していくかについてを参加者の皆さんと議論しました。

今のフォーマットのままもう少し論点を具体化した方がいいかもしれないという意見や、移住者と子育てのプロが話し合える場がほしい、もっと雄勝や牡鹿も巻き込んでほしい、失敗談をもっと共有してほしいなど、様々な意見が生まれました。

 

 

最後にこれまでファシリテーターをしていただいた豪太さんから一言。

「みなさんお疲れ様でした!本当に来年もやりたいし、やれることも決まりました。2つくらいのアイディアに分かれていて、1つめは課題。若い人や地元が入らないと行けないという問題提起。2詰めは具体的なアイディア。石巻2025会議の味噌ですね。嫌われたらどうしようという恐怖もありますが、寛容にいく。具体的なアイディアを出してアクションプランを考える。例えば地域の人が来ないということに対して恐れずどうしたら良くなるだろうと考える。お互いや自分にもどうやったら面白い街になるのかというのを次年度も問いかけて行ければと思いますし、具体的なアクションプランを石巻2025会議で考えていければと思います。ありがとうございました。」

2019年03月06日

 

 今回は2月16日、17日に開催された、石巻版松下村塾のブラッシュアップ合宿の様子をお届けします。

合宿では3月9日に行われる発表会に向けて合宿形式で参加者が各々の事業をブラッシュアップするため、メンターと一対一で対話する時間がメインとなりました。会場は小渕浜にある『割烹民宿めぐろ』です。

 

今回はスペシャル講師として船木 成記さんをお招きいたしました。

 

 

〜プロフィール〜

船木 成記さん

長野県参与、尼崎市顧問、高知大学客員教授(所属:博報堂)

社会課題の解決を目指すソーシャルマーケティングが専門分野。メインテーマはつながりのデザイン。観光&人材育成、まちづくり、伝統文化、環境、次世代育成&社会福祉領域が主たる領域。行政やNPO、NGO等ソーシャルセクターの支援や社会起業家のサポートも数多く手がけている。また、ソーシャルマーケティングと近接領域である公衆衛生分野における予防的な視点からの政策立案にも力を入れている。現在は、長野県の信州総合ブランディング担当参与として、長野県の特徴でもある、学びと自治をキーワードに、インナーブランディング、および政策的ブランディングを推進中。尼崎市顧問としては、シティプロモーション、および市職員の力量形成に携わっている。

 

 

まずはじめに塾長の亀山さんより今回の合宿の趣旨と発表会について共有して頂きました。次に参加者によるプレゼンテーションを行い、参加者同士でフィードバックが行われました。発表会が近いこともあり実際に販売する商品の試食や実演などについて、本番さながらに発表して頂きました。

 

(発表後のフィードバックの様子)

 

その後は、塾長 亀山さんとメンター 蓜島さんのお二人による個別ブラッシュアップを行われました。対話をしながら塾生の想いと事業のブラッシュアップを行います。具体的なターゲットの話からどのように事業として持続させていくかなどのブラッシュアップが行われました。

 

(一対一での面談。メンターからのアドバイスにメモをとる塾生)

 

その後は、夕食です。

多摩大学大学院のMBA生が石巻でフィールドワークを行なっていた関係で交流しながら夕食をとりました。多摩大学大学院の生徒に向けて塾生から発表と交流会も行いました。その後は事業の話しから、石巻での生活など幅広く塾生とメンターで夜遅くまで話し合いました。

 

 

2日目は、昨日と引き続き、一対一での個人ブラッシュアップを行い、合宿でブラッシュアップされた内容をまとめるなど発表会に向けて個人ワークを行いました。

 

 

今回の合宿を通して、塾生の事業もかなりまとまってきており、さらに発表会が楽しみです。3月9日に開催される石巻ローカルベンチャー発表会にて石巻版松下村塾の塾生が発表をいたします。是非ともご参加のほどお待ちしております。

詳細・お申し込みはこちらから

https://www.facebook.com/events/519368955133904/

 

2019年02月27日

 

2月16日に行われた石巻2025会議 第5回 「コミュニティ」についてレポートします。

今回は前半に池月サポートセンターの高橋一夫さんを特別ゲストに迎えて、池月での取り組みをご紹介いただき、後半にいつものように参加者の皆で議論を行います。

まずは高橋さんによる池月での取り組みのご紹介から。

 

 

池月は大崎市岩出山池月という地域で、年間365万人が訪れる場所です。都市部とのアクセス性がよく、色々な場所へ行く中間地点としても利用されます。現状は人口が1400人を切り、高齢化率が43%となっています。世帯数はあまり減っていませんが、空き家が増加しており、小学校も合併してしまったために一校が未だに廃校となっている状況です。

 

池月サポートセンターは池月の組織がいくつもあり、複雑化してきたことが成り立ちでした。地域の問題解決のため、ワークショップを何度も重ねていくつもの問題を解決してきました。特に面白かったのは小学校の運動会が盛り上がらないということと、避難訓練の参加率が悪いという問題をかけ合わせた防災訓練型運動会です。朝は避難訓練から始まり小学校へ集合。運動会は大声で火事だと叫ぶ、防災よりの内容になっていたり、非常食として備蓄されているもので賞味期限が迫っているカレーを提供したりと様々な課題を同時に解決することへと繋がりました。

 

活動を続けるなか、立ち上げ当初は複雑化してきた組織を統合してスリム化することが目的でしたが、組織自体は互いに干渉しているわけではなく、これまで通りでいいということがわかって来ました。見えてきた問題は共通の事務局としての担い手がいないということです。ここで統一の事務局を定めました。そうして池月地域づくり委員会が生まれました。様々な親交会の代表から構成されており、イベント開催型で色々なことを行って来たものを、課題解決型の活動へ転換することを決めました。東日本大震災でも大きな被害こそありませんでしたが大きな恐怖を経験。このままの状態でいいのかという意見から、毎年3月に話し合いを設けることにしました。

 

この他にも市の指定管理を受けて公民館の運営も行っていたり、道の駅のステージショーの運営、各集会所でのイベントも行っています。公民館だよりを発行し、広告掲載もしっかりと行っているそうです。

 

また、池月お助け隊として、有償ボランティアのマッチングも運営も行っています。主には高齢者の自宅周りの除雪や除草サポートや、歩くのが危ない場所に手すりをつけたり、家の雨樋を修理したりなどを行います。予め協力できるという方に登録してもらい、その方を助けてほしいという方とマッチングしていくというシステムです。お助け隊への登録者は定年退職をされた方が多いそうで、やることがなくなってしまってからこういった場所があるとありがたいという声も多いそうです。

 

ここまでお話いただき、高橋さんの活動紹介は終了です。後半に入る前に30分の休憩兼ディスカッションタイム。今回もカフェ蓮さんの美味しいパンとスープのセットが販売されました。

 

 

それぞれ熱くディスカッションが続くなか、石巻2025会議は後半に入ります。ここからは高橋さんも交えて、全体ディスカッションが始まります。

今回も石巻でコミュニティを主に扱う皆様に登壇いただきました。

 

登壇者(敬称略)

松村豪太:一般社団法人ISHINOMAKI2.0
阿部拓郎:一般社団法人ISHINOMAKI2.0
横山翼:一般社団法人りぷらす
落合孝行:フリーランス/一般社団法人りぷらす
佐藤尚美:一般社団法人ウィーアーワン北上
西村真由美:上釜を愛する会
松下嘉広:フリーランス
谷祐輔:石巻市社会福祉協議会

 

それぞれから自己紹介をいただき、ファシリテーターの松村さんから話題が登壇者に振られます。

 

 

最初に振られたのは、コミュニティを議論するときはなぜか人が集まりづらいということ。そしてそれは誰のためのコミュニティなのかということを改めて問いかけました。二拠点でコミュニティづくりをしている松下さんは、地元である岐阜での活動は完全に自分のために行っていて失敗してもそれまでだと思ってやっているが、石巻での活動は自分だけのためにやっているという意識ではないといいます。また、観覧者からはどこかの地域コミュニティを作っていて、その地域のゴミ拾いなどはよく行うが、いざ自分が住む地域ではどうかというとなかなかすることはほとんど無く、その壁はどこで生まれるのだろうかという疑問も浮かんできました。

 

話題は弾み、一人の住民として地域コミュニティを作って行くには相当な覚悟が必要だったという意見が出てきます。病院や買い物も他の地域に行ってしまえばなんでも揃ってしまう時代、なぜこの地域でやっているのかという疑問や、自分がコミュニティづくりをしていく中で失敗しまったらもうその地域で生きていくことができるのだろうかという疑問を抱えた方もいました。その意見に対し、高橋さんは地域自治に失敗は存在しないと語ります。どう転んだとしても動いてみないことには始まらないし、どうやってみても経験から地域自治につながるとい言い切れるので、あまり気にせずやってみるといいという言葉がありました。その言葉には参加者も納得し、なにか答えを得たような表情に変わりました。

 

今回もグラフィックレコーディングが行われました。

 

次回の石巻2025会議は最終回となり、これまでの振り返りを行います。
3月2日(土)、14時からIRORI石巻で開催されます。ぜひご参加ください。

https://www.facebook.com/events/2331919443491617/

 

2019年02月26日

イシノマキオモシロ不動産大作戦の第4回をレポートします。

今回も講師はオモシロ不動産大作戦でおなじみとなった花屋さん。最後の事業のブラッシュアップをしていきます。

 

今回は参加者と関わりが大きく、大村康平さんの卒業研究の発表から始まりました。テーマは”被災から7年後の震災アーカイブを通した体験の共有”です。

 

 

このテーマに設定した理由は、”被災し今苦しんでいる人に震災体験を記録したものを届けることで、苦しんでいるのは自分ひとりじゃないことをしってもらい、前向きな気持になってもらうため”と語ります。東日本大震災を経て、被災からすぐに体験を共有できなかったという方も多くいることもあり、当時語れなかった体験や落ち着いたからこそ共有できる体験が多くあったそうです。7年経った現在、なぜ体験を共有してくれたのでしょうか。それぞれ、震災当時は感情的に辛い面が多く、誰とも共有できない場面が多かったそうです。体験を初めて共有してくれた人は、自立できたから・自立できる目処がたったから、時間が立って落ち着いてきたからという方が多くいらっしゃいました。自分の体験を共有して、他人の体験の共有も受け入れることで共感が得られ、気持ちが楽になったという方も多かったそうです。さらにこの体験を他の方が被災したときに活かしてほしいという意見も多くありました。

 

 

この取り組みを継続していきたいということで、実際に北海道厚真町で受け入れをしてくださった花屋さんからアドバイスがありました。まずは続けて行くにはある程度の仕組み化が必要だということです。そうしておかないと、1回目はなんとか行けるかもしれないけれど、2回目以降も毎回プランして届けに行くとなるとかなりの負担になってしまうとのこと。まずはもっと気楽に、事が起こってしまったら行ってみたり、思い立ったら行ってみたりという取り組みの仕方がいいのではというアドバイスもありました。特に意識してほしかったというのは、自分がやる領域を決めてしまうとそこから出た瞬間にいっぱいいっぱいになってしまうので、しっかりと余白を持ってやれるという点です。

大学での成果発表はこれからで、整理がついていなかった場面にアドバイスをもらい、これからの関わり方にもいい影響があるのでは無いのでしょうか。

 

ここからは事業ブラッシュアップ。前回からの状況を各自から花屋さんがヒアリングします。実は、参加者の皆さん全員がもう実際にアクションを起こしており、助成金を獲得できたり、地主との交渉に成功したりと非常に大きな進歩がありました。さらに的確に深く掘り下げながらヒアリングをしつつ、やりたいことへの方向性を更に芯のあるものにしていき、今回の内容は終了。

 

 

終了後も事業者たちの話は途切れず、熱量は高いままに懇親会に移りました。

参加者が温めてきた事業については3月9日に行われる、ローカルベンチャー発表会にて参加者が発表を行います!
13時からIRORI石巻にて行われますので、ぜひローカルベンチャーの成果を観にいらしてください。

 

 

2019年02月19日

 

1月26・27日に行われた”とりあえずやってみよう大学課外授業~フィールドワーク~ “、2日目の様子をお伝えします。

 

 

2日目は参加者が泊まっているFUTABA INからスタート。第1回で講師をしてくださった吉澤先生(名前要確認)の日本カーシェアリング協会へ向かいます。歩いて10分程度の場所でしたが、歩きながらも昨日の振り返りが絶えませんでした。

 

 

フィールドワークからの参加者もいるので、まずは吉澤先生から簡単に活動紹介をしていただき、その後は実際にカーシェアリング協会で貸し出している車に乗って利用されている現場に向かいました。

 

 

その後はまた拠点にもどり、活動を細かく説明していただいたり、コミュニティ活動についてお話をいただきました。

日本カーシェアリング協会を出た後は、昼食と見学を兼ねて石巻元気いちばへ。美味しい昼食をいただき、様々な物産を見て回りました。

 

 

その後は巻組オフィスにて、全体の振り返りセッション。このフィールドワークを経て得たことや感想などを1日目の振り返りのようにシェアします。

 

 

そして、とりあえずやってみよう宣言。この2日間を通して、次のステップとして何をするかをそれぞれ宣言をしていただきます。

それぞれ全く違う宣言を行い、次のステップを確定させ、校長から最後のまとめのことがを頂き2019年度のとりあえずやってみよう大学は終了しました。

 

 

今年度も好評だったとりあえずやってみよう大学ですが、来年度も開催予定です!詳細は4月頃に公開予定ですので、もうしばらくお待ち下さい。

2019年02月13日

 

 今回は、 1月18日に開催された、石巻2025会議、歴史・文化編の様子をご紹介いたします。

石巻2025会議は石巻の地域の未来を地域の皆で考えるイベントです。今回のテーマは「文化・歴史」地域に取って文化は普遍的な財産です。関わりあいのある方々が集まり、これまでの文化を振り返りながら今後の石巻の文化のあり方(育み方)をどのように行っていくかを語り合います。

今回も石巻で活躍されている方々が多く参加されていました。

 

 

 まずはこの石巻2025会議をプロデュースしている合同会社デザインナギの三上さんのオープニングから始まりました。今回もグラフィックレコーディングを行いながら議論を進めていきます。グラフィックレコーディングとは議論の内容を議事録のようなテキストだけで書き残すのではなく、議論の内容をわかりやすい挿絵と共に残すことより感覚的に議論内容をつかめるような高度な記録方法です。

 

 

まず、石巻アーカイブの菊田さんから震災前の歴史や文化を共有していただきました。

特に石巻で特徴的であったのは映画館が栄えていたと話します。全盛期では石巻には6館もあり、お芝居も盛んで歌舞伎などほとんど満員御礼であったと語ります。

また、震災前の若者の文化については文化が豊かだと話す参加者も多くいらっしゃいました。レゲエカルチャーなど自分の世界を楽しんでいる方々が多く、長浜でサーマフェスをしたり、サンファンバウティスタ号でオペラもやっていたと語ります。

 

 

休憩のあとは震災以降の文化について、石巻には無いモノが多い例えば、娯楽などが無いから作る価値があり、非日常性を今の石巻では生み出すことができるとYukiaisaime/Videographerのシマワキユウさんは語ります。

 

 

 またCOMMON-SHIP橋通り、短歌部カプカプ部長の近江 瞬さんは文化を仕事にできる人は少なく、一般の人に活動を広げていき活動する人数を増やして行くことが必要だと話します。石巻は文化的な活動を個人で隠れてやっているケースも多く、近江さんも短歌を隠れてやっていてCOMMON-SHIP橋通りで部活動という制度ができ、仲間を探してみると近くにいたということを知ることできたと語ります。

 他にも参加者の方からは様々な意見が飛び交い、とても白熱した話し合いの場でした。世代を超えて話し合う姿は各々の文化的な活動の情熱が溢れ、石巻が今後より一層文化的な街になり、今後の石巻がますます面白くなるのではと思える会でした。

 

次回は02月15日(金)18時から「第5回コミュニティ」を開催します。

是非ともご参加ください。

https://www.facebook.com/events/275590399735633/

2019年02月12日

 

オモシロ不動産大作戦、スタートアップコース第4回の様子をお届けします。

今回のでNPO法人長尾空き家プロジェクトの豊田 雅子さんと、株式会社ココロエの片岡八重子さんの二名です。

 

 

まずは豊田さんからお話をいただきます。初めはNPO法人尾長空き家プロジェクトの沿線から。初めはボランティアとして一人で初め、実際に法人格を取得したのは1年後だそうです。空き家の中には荷物が山ほどありましたが、現地でチャリティー活動である蚤の市を行って片付けを30件ほど実施していきます。そんな中で尾長建築塾を開催しつつ、建築士と一緒に街歩きをして建物の価値を再確認するツアーを15年ほど行っているそうです。

 

 

空き地もたくさんあり、草や野良犬天国でした。こうした空き地は空き地再生ピクニックとして手作りの公園として活用して、緩やかに維持管理をしています。空き家バンクと移住プロジェクトと組んでからは空き家の登録数や移住者がどんどん増えており、尾長山間部などの地域でもどんどん移住者が増えていきました。

次に課題になったのが、大きな空き家物件についてです。小さな街なので、若者の働く場所がなく、観光地への通過点となってしまい滞在する人がいないということが問題としてありました。そんな時に商店街の長細い町家を安く貸してくれる大家さんと繋がり、2,800円のドミトリー”あなごのねどこ”を完成させました。

次に課題になったのは、文化財級の空き家をどうするかです。これについては大々的に資金調達をクラウドファンディングと市の助成金で2,000万円を調達。初めての行政と綿密なやりとりを行い、ゲストハウス”見晴らし亭”として蘇りました。

 

 

次は片岡さんからお話をいただきます。尾長の空き家の設計にずっと携わっている片岡さん。岡山にある大きな文化財級の建物に泊まりバーとしてイベントをして、ここを残したいと思う人を増やすと同時に、資金を募りました。そのうち街の中の何件かの空き家でバーを作り、巡りバーなどへ発展させていきます。石巻にも震災後に入り、滝川さんという料亭を直したりしていました。

 

 

続いて岡山県奉還町4丁目の居場所づくりについてお話いただきました。駅から徒歩15分の寂れた商店街からお話は始まります。岡山市は70万人の都市。お店を営む場所、泊まる・滞在する場所、イベントを開催する場所を狭いエリア内に設計しました。

不動産屋から紹介された空き家の隣のボロボロの空き家を再生させることに挑戦。ゲストハウスの担い手に手を上げてくれた人がいたので、減築ありきで改修を初めます。途中にお披露目イベントを開催します。そこにはたくさんの人があつまり、この場所で良かったということを確信します。2軒目の角の物件を3日間借りてトークイベントを開催します。再度運営組織を見直して、飲食店のラウンジ角をオープン。そこ後近くの空き家でシェアハウスもオープンさせます。担い手の問題などもありますが、出入りしやすいフラットなイベントを行いながらチームビルディングをしてくこともできると思うそうです。

 

 

クロストーク 豊田さん × 片岡さん

(敬称略)

 

 

片岡:人と場所、どちらが先?

豊田:場所から入ってやってきていますが、今となっては面白い人が集まっているので、そこにまた人が集まっているのが今です。

片岡:見晴らし亭も初めは場所があったから始まっていて、お金も人もいないけどというところでしたね。時間と共にかわったことはありますか?

豊田:観光客が増え、かなり露出度が高くなってきました。そのせいか、大手全国チェーンが狙ってきたり、観光客相手の商売をしたい人や、ネームバリューを使っていいとこ取りをする人たちが増えてきました。過日の災害で少しクールダウンしたかと思います。尾道を見直して、Uターンの人も増えて来ています。

片岡:今一番難しいと感じていることは?

豊田;行政の方とも話していますが、目先の利益だけでなく大家さんが賢くなってもらいたいと思っています。古き良き建物を壊して駐車場にしちゃったりしています。

片岡:古いものを残すデザインは簡単だけど、新しいものを作ることは難しいので、新しいことにチャレンジすることの重要性を訴える方々との共存が難しいと思っています。

豊田:大家さんが変わって、家賃がとても高くなるとか、代が変わって都会にいる息子さんが家賃を高く言ってくることがあります。街のことを考える優しい大家さんが増えてくれることを期待します。

 

 

この後は、参加者と共にアイディア出しワークショップを行いました。それぞれ持ち寄ったアイディアを出し合い、豊田さん、片岡さんと共に広げていきました。

次回のオモシロ不動産大作戦は2月18日。発表会は3月9日です!

2019年01月31日

 

今回は1月15日に開催された石巻松下村塾ブラッシュアップdayの様子をお届けします。

 

参加者から現在の近況報告と事業について発表をして頂きました。

(詳しい発表内容は是非とも発表会にご参加ください)

 

 

また、聞く側も以下のポイントを心掛けてプレゼンを聞きました。

 

<傾聴のポイント>

・ほめるだけでなく具体的なアドバイスを投げかける。

・仲間同士という意識で聞く。

・気づいたところをポストイットに記入し、プレゼン後に共有する。

 

発表後は、塾長の亀山さんと、講師の蓜島さんからフィードバックを頂きました。

 

 

参加者の発表を聞いて、以前にも増して想いの部分が伝わって来るプレゼンばかりでした。

今後はどのような手段で事業としてブラッシュアップしていくがとても楽しみです。

 

次回は、ブラッシュアップ合宿をレポートいたします。

2019年01月31日

 

1月26・27日に行われた”とりあえずやってみよう大学課外授業~フィールドワーク~ “、1日目の様子をお伝えします。

ほとんどは東京からの参加者で、まずはIRORI石巻へ向かいオリエンテーションが始まりました。

まずは校長の松村さんからウェルカムスピーチと、2日間の意気込みを語っていただきました。

その後、並河先生によるこれまでのとりあえずやってみよう大学についての振り返りセッションが行われました。

 

 

本日講師として参加予定だった並河先生ですが、インフルエンザで来られなくなってしまったため、急遽オンラインでの参加に。

各回のとりあえずやってみよう大学はレポートからも御覧ください。

 

第1回「やったことないのにはじめてみる学」

http://ishinomaki-iju.com/?p=1844

第2回「意外な組み合わせを楽しむ学」

http://ishinomaki-iju.com/?p=1976

第3回「自分がつくったものから学ぶ学」

http://ishinomaki-iju.com/?p=2100

第4回「自分のB面を活かす学」

http://ishinomaki-iju.com/?p=2161

 

振り返りセッションではこれまで行った4回の内容を簡単に30分程度でお話いただきました。

そしていよいよフィールドワークの開始。バスに乗り込むまでの間にも簡単な街歩きで街並みや取り組みを松村校長がご紹介。

 

 

バスで40分ほどで移動し、まず向かったのは第3回で講師をしていただいた、高橋ゆか先生の運営するイシノマキ・ファームの拠点AOYAです。

ホップの風景を見てもらいたかったそうなのですが、あいにくの雪のためホップは見られず、AOYAの中で高橋先生からイシノマキ・ファームの取り組みをより細かく紹介いただきました。特にイシノマキ・ファームと地域の関わりについて掘り下げてのお話でした。

 

 

イシノマキ・ファームの次は石巻に戻り、題4回の講師を担当してくださった林先生がいらっしゃる林呉服店に向かいます。その道のりでも街歩きをおこなりい、石巻こどもセンター らいつ、石巻ASATTE、に立ち寄ったり、様々な通りを紹介しながら向かいました。

ようやく林先生のもとにたどり着き、さっそくTree Tree Ishinomakiのお話を伺いました。なんと今回はこけしを実際に制作してくれることに。職人の顔が伺えました。

 

 

そして最後の絵付けはなんと今回最年少参加者のじゅんくんが行い、プレゼントしてくれることに。林先生の優しい人柄にも触れることができました。その後は質問形式で林さんから活動の紹介をいただきました。呉服店の方ではこけしが購入できるということで、何人か購入して帰る人も。

1日目のフィールドワークはここまで。宿にチェックインをした後、IRORI石巻に戻って振り返りを行いました。

 

 

振り返りでは自分がフィールドワークで感じたことを参加者同士でシェアすることにより、他人の視点を取り入れることで新たな発見を得るというものでした。議論は白熱しつつ、そのまま懇親会へ。

懇親会では昨年度のとりあえずやってみよう大学と、企業版とりあえずやってみよう大学で講師をしていただいたイトナブ石巻の古山先生が合流し、活動内容を紹介いただきました。

 

 

懇親会でも議論は続き、自分の環境に置き換えて考える人や次のステップで何をするかなど、それぞれに話題を広げて未来を模索をしていました。そんな中懇親会は終了し、1日目のプログラムは終了です。

 

とりあえずやってみよう大学課外授業~フィールドワーク~ DAY2 に続きます

 

2019年01月20日

石巻おためしツアー「ウミネコ★キャラバン」。
石巻を楽しみながら知り、体験することのできるこのツアーが2018年末に開催されました。

 

クリスマス直前の、いつもよりちょっと賑やかな石巻の週末。
今回の参加者6名の方々は、実のところ石巻リピーターがほとんど。
ですが、いつもとはちょっと違う石巻を感じてくれたようです。

そんな日常から少し離れる時間ともなった今回のツアーを、写真とともに振り返ってみましょう。

 

 

今回の旅は「石巻を知る」だけでなく、石巻での取り組みを通して「自分を知る」というのが裏テーマとしてありました。東日本大震災後、石巻で盛り上がりはじめたアートをはじめ、牡鹿半島でのチャレンジを体験していただくプログラムです。

 

先ずは、はまぐり浜にある「はまぐり堂」の施設「海小屋」にて、「鹿革クラフトワークショップ」。はまぐり堂の運営スタッフであり、建築や鹿猟の分野でも活躍している嶋田暢さんが講師です。嶋田さん(通称”ダル”さん)は移住者の先輩でもあり、半島部を中心に多くの分野でチャレンジをしています。

 

 

半島で実際に生きていた鹿の革を編み、腕につける所から、今回のツアーは始まります。「海小屋」も、ダルさんをはじめとするメンバーによる手作りの施設で、素敵なロッジのような雰囲気。窓からは海だけが見え、現実から離れて時間を忘れられる空間です。

 

それぞれにお気に入りのカラーの鹿革ブレスレットを完成させ、満足の表情。
自然を通して自分と向き合う時間ともなりました。

 

半島から市街地に戻ってからは、「Common-Ship橋通り」という屋台村で交流会。ここはチャレンジショップとしても運営され、お店の独立を応援する場所でもあります。

 

また、地元に住む人と移住者の交流の拠点ともなっていて、最近では「部活動」というサークル運営制度もはじまっています。コミュニケーションとコミュニティの重要な拠点です。

 

二日目は京都からの移住者であり美術家のミシオさんによるワークショップ。
「路上のゴミに顔を描く」というミシオさんの作品を体験するもの。

 

今回は特別に、あらかじめミシオさんが「ゴミ」を用意してくれており、アートの新しい拠点である「石巻のキワマリ荘」にて行いました。

 

 

「用途のないゴミとなったものに顔を描く(命を吹き込む)ことで、これまでにはなかった視点で物事を見るようになります」とミシオさん。珍妙な体験に思われるかも知れませんが、参加者の方々がこの体験に集中して楽しんでいる姿からは、子供に戻って心を解放しているような印象を感じられました。

 

参加者同士のコミュニケーションも盛んに生まれ、いつの間にかもう終わりの時間に。

 

 

この後は、復興まちづくり情報交流館 中央館にて、震災時の石巻の話。

 

自分が今いる場所が、日常的に見えても、生死を分けた場所であったという事実を知ることは、自分の命と向き合うことでもあり、自分にとって大切な事は何だろうと考える時間にもなります。ここではやはり涙を流されている参加者の方もいらっしゃいました。

 

その後、ツアーの最終プログラムである牡蠣むき体験&鹿肉ロースト堪能。

 

再び牡鹿半島に移動し、「もものうらビレッジ」へ。こちらは「リボーンアート・フェスティバル」をきっかけに作られた、山と海に囲まれた宿泊・研修施設。管理運営する土橋さんも、都会の喧騒から離れた生活を求めてこの地に来た移住者の先輩。

 

移住の経緯などの話を聞きつつ、ここ桃浦で獲れたばかりの牡蠣を皆で剥きます。
今回のメニューはカキフライと蒸しガキ。さらに、ダルさんが前もって獲っていた鹿も、ローストにしていただきました。

 

 

地域ならではの資源を、どこまでも手作りで活かし、命をいただく。
ここ牡鹿半島では、そういったことが新しいチャレンジやビジネスとしても行われ始めています。

 

 

働いた後に皆で食べる食事は本当に絶品。

食事をしながらツアーを振り返りつつ、交流を深め、静かで落ち着いた自然の時間を過ごすことができました。

 

 

自然や命、そして自分の生き方と向き合う体験となった今回のツアーは、参加者の方々の満足度も非常に高く、今後も意見を取り入れながら行えればと思います。石巻でこういう体験をしてみたいという方は、ぜひ次回ご参加ください。

仕事体験ができる「東京脱出旅行社 石巻支店」というプログラムもございます。

 

それでは、参加者の皆さま、一泊二日のプログラムの本ツアー。大変お疲れ様でした。またいつでも石巻に帰って来てくださいね。

 

 

 

2019年01月16日

 

今回は、 12月21日に開催された、石巻2025会議、子育て編の様子をご紹介いたします。
石巻2025会議は石巻の地域の未来を地域の皆で考えるイベントです。今回のテーマは「子育て」、内容としては石巻でどうやったら子育てがしやすくなるのか?地域の宝ともいえる「子ども」が焦点です。

 

 

この石巻2025会議をプロデュースしている合同会社デザインナギの三上さんのオープニングから始まりました。今回もグラフィックレコーディングを同時進行で行いながら議論を進めていきます。グラフィックレコーディングとは議論の内容を議事録のようなテキストだけで書き残すのではなく、議論の内容をわかりやすい挿絵と共に残すことより感覚的に議論内容をつかめるような高度な記録方法です。そして、今回は子ども支援団体のゲストにもお越しいただきました。

 

吉川 恭平さん :石巻市子どもセンターらいつ

 

田中 雅子さん :NPO法人こども∞感ぱにー

 

まず、お二人から、活動紹介をして頂き、そして子供たちを取り巻く環境について石巻の現状を発表していただきました。

 

 

他の市町村と比べて石巻の児童館の数が少なかったり、公園が少ない、遊ぶが少ないなどの問題点をあげて頂きました。

 

 

その後、参加者に石巻における子育ての環境についての良い点や改善点、こうなったらいいなという構想を考えるワークをしていただいた後、参加者の皆さんに発表して頂きました。

 

 

主婦の参加者の方から実際に子育てで困っている点なども共有して頂きました。具体的には子供を連れてゆっくりご飯を食べられる場所がないことや、短い時間子供を安心して預けられる場所が無いなど、他にもたくさんの意見が飛び交いました。

提案としては地域で見守ることができる仕組みや、子どもたちが集まりやすい環境を作ることも大切だとの意見も出ました。
発表が白熱して気づけば時間はあっという間に過ぎてしまい、それぞれの意見に質問などを重ねて議論を深めつつ、プロデューサーの三上さんのまとめで第3回は終了となりました。

 

 

次回の石巻2025会議は1月18日(金)、18時〜21時。テーマは「文化・歴史」となります。興味のある方はぜひこちらのページをチェックしてみてください。
https://www.facebook.com/events/483196502185185/