2020年03月12日

熊谷産業は宮城県石巻市北上町にある国宝重要文化財保存修理工事、茅葺屋根工事、天然スレート葺屋根工事一式をおこなう会社です。石巻市雄勝町産の「雄勝石」を一部に使用した、東京駅の屋根工事や、国内の数多くの重要文化財の修理工事を手掛けております。

※お申込みにあたっては、ハローワーク事業所へ直接ご連絡下さい。
※会社で直接のお申込みは受け付けておりませんのでご注意ください。
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2020年03月10日

 

2月22日に行われた今年度最終回のイシノマキオモシロ不動産大作戦の様子をお届けします!

 

今回のゲストは中田製作所の中田祐一さん、中田理恵さん夫妻です。お子さんも一緒に一家総出でお越しいただきました!まずはゲストの中田夫妻にお話を伺います。

 

普段は神奈川県の逗子で活動をしている中田夫妻。Handi House Projectというプロジェクトを13名ほどのメンバーで行っています。メンバーのバックグラウンドは現場監督、設計、学校の先生など、様々です。祐一さんは設計から施工までを手掛け、理恵さんは企画から全体のプロデュースと設計を行っており、夫婦でプロジェクトの最初から最後までを担当することができます。。 Handi Houseの合言葉は「構想から打ち上げまで」です。これはお客さんたちと一緒に構想を広げ、最後には出来上がった場所で打ち上げをしようという思いを込めたコンセプトです。施工の中でも実際にお客さんと一緒に家を考えながら、お客さん自身が手を動かしてセルフDIYも行っていきます。

 

 

現代では家に工具がないという家庭も多くありますが、少し前の時代はどの家庭にも工具があり、家の修繕を行ってきていました。洋服も同じ様に自分たちで作ったり、手を加えながら自分の服を作ってきました。しかし現代では、ハウスメーカーも大量生産大量消費の時代に合わせた設計に変わっています。簡単に作ることができ、金額を安く抑えられるカタログの製品となり、家がどの様に作られているかを知らない人が多くなってきています。すると自分たちでは直したり、改造することができず、業者に頼るしか無くなってしまいます。そんな中で中田夫妻がやりたいことは、もう一度住まいを自分たちの手に近づけること、そして自分の家のことを自分ごととして取り組んでもらうことです。

 

お客さんから相談をもらったとき、設計図を書いていかずにお客さんに書いてもらうところから始まります。正確な図面ではなく、妄想を絵や言葉として描いていきながら話を進めていきます。リノベーションをする際は、解体からお客さんにも手伝ってもらいます。壊すことで家の構造を学びつつ、面白いところだけお客さんにやってもらうわけではなく、壁の塗装をすべて任せたり、玄関付近の設計を任せたりと、お客さん自身ですべてをこなす場合もあります。ある程度ができるようになってくると、自分からいろんな場所を改造したり、自分なりのアイディアで家をよくできないかと考え始めるお客さんも少なくないそうです。お客さん自身が取り組んだ部分は一切施工費がかかりません。こうした経験を経て出来上がった家は、自分たちで何度でもメンテナンスができます。

 

いくつか取り組まれている活動の中で注目したいのがHandiLaboです。HandiLaboは「家を趣味にしよう」をテーマに自分たちで実験、実践していく場です。施工で余った端材を集め、自由に作品を作って行きます。常に自分たちで作り続け、気に入らない点があれば作り直して行く場を続けています。先日第3期が終了したところで、第四期に入るところですが、毎回定員まで人が集まるそうです。

 

 

他にも面白い取り組みとしてDIY可能な賃貸が挙げられました。東京都の少し離れた所のマンションで築年数が経ち、空室に悩んでいたオーナーさんから依頼を受け、部屋の壁の一面と床を合板に変更しました。面白いところは、合板にした部分ならどの様に入居者が改造してもいいという点です。入居者がDIYに手を出すきっかけづくりのためにHandiLaboのコミュニティに入ってもらったり、HandiHouseがDIYのサポート等を行っています。実際に1年半住んでくれた大学生は自分でモルタル風に仕上げました。大学の卒業にともない、部屋を出ることと次の入居者を募集していることをTwitterに投稿すると、大きな反響を呼び、不動産を介さずに次の入居者が決まりました。他の入居者は間仕切り壁を作ったり、穴の空いたボードに取り替えて物を掛けてディスプレイにしたりと、個性あふれる空間になっていきます。

 

中田夫妻から「小さくても始めてみよう!」という言葉をいただき活動の紹介は終了しました。ここからはいつものオモシロ物件紹介です。中田夫妻にも意見をもらいながら物件の活用方法を見出しつつ、マッチングを探ります。

 

 

 

今年度のイシノマキオモシロ不動産大作戦はこれにて終了となります。たくさんのご参加、ありがとうございました!

2020年03月10日

熊谷産業は宮城県石巻市北上町にある国宝重要文化財保存修理工事、茅葺屋根工事、天然スレート葺屋根工事一式をおこなう会社です。石巻市雄勝町産の「雄勝石」を一部に使用した、東京駅の屋根工事や、国内の数多くの重要文化財の修理工事を手掛けております。

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2020年03月09日

 

今回は2月22日に開催された今年度最後の石巻版松下村塾の様子をお届けします!発表予定者の4名、そして松下村塾OGであるmimiさんが駆けつけてくださいました。まずは一人ずつ事業構想について話した後、講師や参加者からフィードバックを得ます。参加し始めた頃と比べると、参加者同士の仲が格段に良くなり、色々なことを言い合える仲間となっていました。率直な意見を議論しあい、最終のブラッシュアップを各々が行います。

 

 

特に論点となったのはどんな人のためのサービスになるのかという点です。どういう視点を持った人がそのサービスを利用したいのか。どういうニーズが有るのか。具体例を交えながらそれぞれの事業プランが誰のためのサービスなにかを掘り下げていきました。

 

 

中には事業が形となって来たことでイベントを開催予定の方や、実際に法人を立ち上げた人も!これからの事業がとても楽しみです。

最後に講師の皆さんから松下村塾で目指すべきポイントをおさらいしていただき、今年度の石巻版松下村塾終了しました。

 

次回はいよいよ発表会となります!

 

※3月7日に予定していた石巻版松下村塾発表会は、コロナウイルス感染予防対策のため中止となりました。

2020年03月04日

 

今回はとりあえずやってみよう大学の最終回となる卒業式が開催されましたので、その様子をお届けします。

 

今回は台風19号で延期となってしまった第二回の振替講義「分野にとらわれず可能性を追求する学」でもあります。講師は株式会社ツクルバ共同代表/CCOの中村真広先生と合同会社巻組代表の渡邊享子先生です。

 

まずはコーディネーターでもある渡邊さんがこれまでの回を振り返ります。プレイベントから始まった今年度ののとりあえずやってみよう大学は、8月24日にスタート。3名の講師を迎えてそれぞれの働き方を伺いつつ、トークセッションを行いました。

http://ishinomaki-iju.com/?p=2617

 

記念すべき今年度第一回は楽団ひとり先生と飯田昭雄先生による「表現することで繋がる始まる学」。ラップで自己紹介をするということはほとんどの人が初挑戦でしたが、新しい自分や、内なる思いを見つけることができた学生の方も多いのではないでしょうか。

http://ishinomaki-iju.com/?p=2648

 

 

第二回は延期となり、第三回は今日の会場でもあるMIDORI.soで行われました。澤田智洋先生と亀山貴一先生による「様々な肩書から世界をつくる学」。渡邊さんのなかでもこれまでで一番受けたというという回で、「マイノリティ起点で始める」という事について印象に残った方も多いと思います。

http://ishinomaki-iju.com/?p=2686

 

第四回は油井元太郎先生と米良はるか先生による「一人でできないことはみんなで達成する学」。お二人のとてもチャレンジングな取り組み、どの様な経験から今があるのか、とても刺激的なお話はなかなか聞けるものではなかったのではないでしょうか。そして米良さんは飯田さんんとの繋がりでこの回で講義をしてくださることになり、飯田さんも共にトークセッションに参加。毎年講師として参加していただいている飯田さんですが、今年度は3度も登壇いただきました!本当にありがとうございます!

http://ishinomaki-iju.com/?p=2737

 

今年度の振り返りを終え、最後の講義に入って行きます。まずは巻組代表の渡邊さんから。これまでコーディネーター・ファシリテーターとして何度も登場した渡邊さんですが、自身も石巻でチャレンジを続けるローカルベンチャーです。

 


 

2015年に合同会社巻組を立ち上げた渡邊さん。条件の悪い空き家を買上げ・借上げして活用しています。会社のコンセプトは「出る杭、つくります。」。学生時代から日本特有の”出る杭は打たれる”という人とは違った事をしている人は除け者になってしまう文化に違和感を感じていました。”出る杭”達は何かに惹かれてそうなったか、何かをしたくてそうなったか、独自クリエイティビティーの可能性を必ず持っている、という視点からそのクリエイティビティーを伸ばすことをコンセプトとしています。最近では空き家活用にとどまらず、現代の大量生産・大量消費の時代の中で無価値に見えるような物を再価値化して、心の声に従って事業に取り組む”出る杭”とのマッチングを行っています。

 

渡邊さんは文学部の大学から工学部の大学院へ、更に今は美大の講師をしているという、変わったキャリアの持ち主です。学部生時代、海外旅行に出かける事が趣味で、海外の様々な土地を見てきました。そこで感じたのは、家や土地を日本よりも何倍も大切に使っているということです。地域全体としてそれが続くことで建物の資産価値も上がって行くことに気がつき、日本でもまちづくりを通じて課題を解決できないかと思い、工学部の大学院に進学を決めます。

 

ちょうどその時期はリーマンショックが起こっており、世の中は大混乱。自分にも何かできることは無いかと、職を失った方々に対して様々なボランティアを続ける中で古い簡易宿泊所を活用して身寄りのない方の仮の住まいにするという活動を目にします。ここで初めて、古い空き家を活用して社会課題の解決に繋がるのではないかと感じたそうです。

 

大学院に入ってからは広島県の尾道市と関わりながら、空き家の再生プロジェクトを行っていました。研究も楽しくなってタイミングでしたが、就職活動に入らなければならず、毎日リクルートスーツに身を包みます。ですが当時は情熱は持っていたものの、まだやりたいことが何かが分かっていない状況が続く中で面接を受け、不採用通知を眺める日々が続きました。

 

そんな中2011年3月11日、東日本大震災を迎えます。当時は東京都内にいた渡邊さんも帰宅難民となり、なかなか家にたどり着けない状況でした。震災の影響もあり、社会全体が就職活動をストップせざるを得ませんでした。ここで「社会的に今、必要とされていないのならば、やるこが大量にあるはずの石巻に行こう」と思い、最大の被災地である石巻との関わりがスタートします。

 

 

石巻に入った翌日の朝に見た光景が、地元の商店街の人達が被災した店舗に集まって情報交換をしている姿です。誰もが予想外だった被害に、行政機関だけではとても手が回る訳がなく、自分たちの地域の事は自分たちでやらなければならないという危機感を持って行動することに、とてつもないリアリティーを感じたそうです。自分も何かこの土地でできることはないかと考え始め、行動をはじめます。始めは泥かきや、荷物の整理など、商店街の店舗を再生するお手伝いから。ここで様々な人達との関わりが生まれ、共に立ち上げたのがISHINOMAKI2.0です。

 

大学院の研究室としても関わりが始まった石巻で次に取り組まれたのは、新築物件の運営です。商店街の方が持っていた土地をいい形で街に活かしたいという相談を受け、シェアハウスのプランづくり、地権者との合意形成に取り組みました。なぜシェアハウスにこだわったかというと、石巻に来ていただいたボランティアに何らかの恩返しがしたいという思いからでした。当時石巻に来ていたボランティアの数は28万人。石巻市の人口の倍の人々が、ボランティアとして石巻の復興を助けてくださいました。そんなボランテアの中から、更に継続して石巻に関わりたい、石巻で事業を立ち上げたいという思いのある人達が住む場所がなく困っていたという状況が背景にありました。

 

シェハウスを1つ建てただけでは解決できないこの状況を変えるため、渡邊さんは市内をできるだけ歩いて活用できる空き家がないかを探し回ります。しかし当時は全壊家屋が22,000戸もある状態で、地元の人達も住む場所に苦しむ状況。すぐに物件は見つかりませんでした。ですが根気強く探していると見えてきたのが、立地的に厳しかったり建物の年数が古かったりと、条件不利な物件が見えてきました。他に住む場所が無いのであれば、こういう場所を活用して行くしか無いと思い、改修をはじめます。

 

様々な場所を改修する中、そこで生まれた繋がりから新たな物件の紹介をしてもらえたり、移り住む人達も増えてきました。活動を続けていく内でこのような物件はクリエイター、起業家、アーティストといった属性の人達との親和性が高いという関係が分かって来ました。

 

震災から5年が経過すると、災害公営住宅やマンションが建ち始め、仮設住宅の住民や住む場所に困っていた人々がようやく公営住宅での生活を始めます。すると、渡邊さんが扱ってきたような条件不利な物件が更に市内に余り始めてきました。その時「20代が頑張って空き家を活用しています!」という文脈しか見られていないのではないかと無力感を感じたそうです。ここで空き家活用だけでは限界を感じ、人材方面から空き家を活用する人達を増やす取り組みにも力を入れます。

 

 

事業を続ける中で新しい事だけが価値ではなく、使うことで価値が蓄積されたり、頭を使って不便さをどう克服するかという所に文化が生まれるのではと考えました。そういった視点を持って石巻で活躍する人達を見てみるとクリエイティブテリーに溢れた人材が数多く存在しています。まさに、これまでとりあえずやってみよう大学に講師としてお越しくださった皆様は、石巻で独自のクリエイティビティーを持って活動されていて、没頭して何かに取り組んでいました。成果は後からついてくるものが多く、とりあえずやってきたパターンがほとんどです。自分が楽しいことをする、自分が幸せだと思うことをするからこそ、他人が魅力を感じるのでは無いでしょうか。こういった経験から次のステップの社会のために、価値ゼロの資産に対して価値を見出して未来をつくるクリエイターへの投資・育成のために、とりあえずやってみよう大学が生まれました。

 

そして、大量生産・大量消費の社会の見方を変えていきたいという想いが根底としてあります。この大学でもその視点を大切に持っていきましたが、これまでに講義をしてくださった講師の皆さんは意図せずともそういう視点を持って話をしてくれていました。とりあえずやってみよう精神を持って何かに取り組んできた人達は、決まった事をやるだけではなく、既製品に囚われない考え方のもと取り組んできた人達です。そういう人こそ、これからの経済のあり方を変えるのでは無いかと感じています。

 

最後に、みんなで一つのゴールを目指さないということを大切に思っているというお話を頂きました。特にまちづくりにおいては、一つのゴールに向かって行くことは難しく、時に無意味に思えてしまうこともあります。特にサステナブルという考え方を意識すると、世の中流動的に交わっているからこそ価値が生まれるというところに行き着きます。完璧に同じ意見を持っている人はこの世にはいないし、だからこそ自分にも相手にも価値が生まれるのではないでしょうか。そして、ゴールを目指して相手を変えるのではなく、自分から変わっていくという精神が大切という言葉をいただき、渡邊さんの講義は終了しました。

 

続いては、ツクルバ共同代表/CCOの中村真広さんの講義です。

 


 

中村さんがツクルバを立ち上げたのは2011年。震災があり、自分も何か行動を起こさなければと共同代表の村上さんと共に会社を立ち上げました。昨年なんと東証マザーズに上場、パブリックカンパニーとなりました。中村さんの肩書はCCO。始めはクリエイティブオフィサー(Chief Creative Officer)として設定していましたが、略字は変えずに現在はコミュニティーオフィサー(Chief Community Officer)となりました。

 

偶然にも渡邊さんと同じ大学院の中村さん。自身の人生を変えたプロジェクトとも、大学院のゼミ時代に出会いました。そのプロジェクトは、ナイキが手掛けた宮下公園という東京都渋谷区の公園です。実はこの時に飯田さんともお会いしたそうです。当時の宮下公園は渋谷駅のすぐ近くで立地はいいもののホームレスが住み着いたり人気がなかったりと、あまりデートスポットのような活気あふれる場所ではありませんでした。市民の意見からスポーツ公園にすることが決まり、その案件を勝ち取ったのがナイキです。そこから設計が中村さんのゼミの教授に依頼され、プロジェクトに関わることになりました。

 

もともと建築家になろうと思っていた中村さんですが、ナイキの人達の設計ではなく枠組みをデザインするということに魅せられ、ディベロッパーになることを決意します。世の中がリーマンショックの中、なんとかディベロッパーとして就職を勝ち取ります。しかし、入社して数ヶ月で会社が倒産寸前に追い込まれ、中村さんは転職を余儀なくされました。そこからミュージアムをデザインする会社に転職しました。

 

 

前職を続けながら人が集まる場所を作りたいと思い、数人の仲間と一緒に小さなカフェを池袋で始めました。そのメンバーの中には、ツクルバの共同創業者である村上さんも。2011年2月にオープンし、卒業シーズンということもあり貸切予約も多く、幸先のいいスタートを切りました。その一ヶ月後、3月11日の震災を迎えて世の中は総自粛モードに。カフェの運営も難しくなります。何に取り組みたかったのかをもう一度しっかりと考えた時に、カフェを運営したいという思いではなく、人が集まる場を作りたいという原点に立ち返ります。そういった話をメンバーの村上さん掘り下げていくうちに、自分たちもなにかしなければという想いからツクルバを創業する事に。

 

ツクルバ創業から初めて取り組んだプロジェクトがコワーキングスペース、co-ba(コーバ)の立ち上げです。2011年当時は日本にはまだコワーキングスペースが少なく、中村さん達はシリコンバレーで視察した場所を真似ながら、日本に合わせた環境を作るために四苦八苦しながら立ち上げました。始めは自分たちと同じような建築・デザインといった業種の人達が集まるのではと思ってはじめましたが、蓋を開けてみると殆どがIT系の人達が集まります。そこからco-baは広がり、現在では22箇所に展開しています。始めは自分たちの手で広げていたco-baですが全国に話が広がり、地方でも展開したいという話をいただき、フランチャイズ的に展開していきました。東北にも釜石、花巻、気仙沼にco-baがあります。

 

co-baを利用して働く人達の事業がある程度成長してくると、自分たちのオフィスを持つためにシェアオフィスや小規模のオフィスを探しに行くことになります。ですが、ベンチャー企業の場合不動産との契約が通らず、なかなか思い通りには進まないことが分かってきました。ですが特に勢いがあるベンチャーは5人程度からすぐ30人規模に、そして1年後には100名を超えるような企業になっていて、オフィス移転を繰り返す事も珍しくありません。そんな企業のために中村さん達が一度オーナーから物件を借りてリノベーションを行い、オフィスとしての機能をすぐに発揮できるような体制に仕上げてリースを行うサービス、HEYSYA(ヘイシャ)を立ち上げました。自分たちが以前オフィス拡大時に悩んだポイントでもあり、これからそういう悩みを抱える企業を減らすためにもこの問題に向き合う事を決めたそうです。

 

もう1つの事業はメインであるcowcamo(カウカモ)という、リノベーション住宅の流動プラットフォーム事業です。学生時代は作品としての建築を、社会人にになってからはプロダクトとしての建築を行って来て、この2つの側面のちょうど中間のところをやりたいと考えていました。ツクルバ創業からずっと悩んできた中村さんですが、中古マンションのリノベーションという場所にその価値を見出します。新築のマンションはプロダクトとしての性能が高く、機能性に優れています。ですが築40年ほどになってくるとその価値は下がり、中古では買い手もいなくなってしまいます。そういったマンションを一点物の作品の様にリノベーションを行うことで価値を高めていくというプロジェクトです。cowcamoを続ける中で、いくつかのプロダクトがグッドデザイン賞も受賞してきました。

 

ツクルバが掲げるミッションは”「場の発明」を通じて欲しい未来をつくる。”ということです。場を通じて人が自分の価値観を交換し合いながら励ましあったり、同じ価値観を持つメンバーと繋がることができることを信じて日々取り組んでいます。そして、この取組を会社として行うということは、これらを広く普及して次の社会のスタンダートにしていくことも含めて発明だと考えています。

 

 

去年、上場などの会社的なイベントも多く、節目として改めて自分が何をしたかったのかを改めて考え直しました。自分の内面をどんどん掘り下げていく内に、自分がずっと心の底にしまっていた痛みを回避行動として意図せず避けてしまっていた部分に気づきます。内面外面のメンタルモデルをうまく混ぜながら、自分の思いを確認。最終的に、誰しもがありのままで過ごすことができる場を作るということが自分の本当にやりたかったことだと気付き、自分がこれまで取り組んできた色々なことが繋がって、どこかで引っかかっていた感覚が楽になったそうです。co-baやHEYSYAは、チャレンジしたい人達がチャレンジを続けられるように。cawcamoは自分だけのこだわりをもって生活したい人のために。これまでの行動が全部こういった自分の内面から湧き出るものに従ってやっていたんだと改めて気付きました。

 

組織づくりについてもそれは同じで、いろんな状態混ざり合うことが大切ということです。最近ではティール組織というものが言葉をよく耳にしますが、全員がティール状態にはすぐにはなれないし、もしも社会全体がティール状態になったとなれば不安を感じるのではないでしょうか。そうではなくこれまでの組織でもあり、ティール組織でもあるという、丁度いい生態系のような状態を探して組織づくりもコミュニティ経営という視点を持って取り組んでいます。

 


 

この後は、渡邊さんと中村さんによるトークセッション。学生の皆さんとも意見交換しながら話題を深めて行きました。

 

 

これにて、今年度のとりあえずやってみよう大学は全講義を終えました。卒業式ということもあり、今年度の出席率の高かった方々へはとりあえずやってみよう博士の称号が送られました!

 

 

これまで講師として関わってくださった皆様、学生のみなさま、本当にありがとうございました。

 

来年度のプログラムについては、決まり次第お知らせいたしますので、公式Facebookをご確認ください!