イベント情報 - 【イベントレポート】石巻2025会議 第5回 「コミュニティ」

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【イベントレポート】石巻2025会議 第5回 「コミュニティ」

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2月16日に行われた石巻2025会議 第5回 「コミュニティ」についてレポートします。

今回は前半に池月サポートセンターの高橋一夫さんを特別ゲストに迎えて、池月での取り組みをご紹介いただき、後半にいつものように参加者の皆で議論を行います。

まずは高橋さんによる池月での取り組みのご紹介から。

 

 

池月は大崎市岩出山池月という地域で、年間365万人が訪れる場所です。都市部とのアクセス性がよく、色々な場所へ行く中間地点としても利用されます。現状は人口が1400人を切り、高齢化率が43%となっています。世帯数はあまり減っていませんが、空き家が増加しており、小学校も合併してしまったために一校が未だに廃校となっている状況です。

 

池月サポートセンターは池月の組織がいくつもあり、複雑化してきたことが成り立ちでした。地域の問題解決のため、ワークショップを何度も重ねていくつもの問題を解決してきました。特に面白かったのは小学校の運動会が盛り上がらないということと、避難訓練の参加率が悪いという問題をかけ合わせた防災訓練型運動会です。朝は避難訓練から始まり小学校へ集合。運動会は大声で火事だと叫ぶ、防災よりの内容になっていたり、非常食として備蓄されているもので賞味期限が迫っているカレーを提供したりと様々な課題を同時に解決することへと繋がりました。

 

活動を続けるなか、立ち上げ当初は複雑化してきた組織を統合してスリム化することが目的でしたが、組織自体は互いに干渉しているわけではなく、これまで通りでいいということがわかって来ました。見えてきた問題は共通の事務局としての担い手がいないということです。ここで統一の事務局を定めました。そうして池月地域づくり委員会が生まれました。様々な親交会の代表から構成されており、イベント開催型で色々なことを行って来たものを、課題解決型の活動へ転換することを決めました。東日本大震災でも大きな被害こそありませんでしたが大きな恐怖を経験。このままの状態でいいのかという意見から、毎年3月に話し合いを設けることにしました。

 

この他にも市の指定管理を受けて公民館の運営も行っていたり、道の駅のステージショーの運営、各集会所でのイベントも行っています。公民館だよりを発行し、広告掲載もしっかりと行っているそうです。

 

また、池月お助け隊として、有償ボランティアのマッチングも運営も行っています。主には高齢者の自宅周りの除雪や除草サポートや、歩くのが危ない場所に手すりをつけたり、家の雨樋を修理したりなどを行います。予め協力できるという方に登録してもらい、その方を助けてほしいという方とマッチングしていくというシステムです。お助け隊への登録者は定年退職をされた方が多いそうで、やることがなくなってしまってからこういった場所があるとありがたいという声も多いそうです。

 

ここまでお話いただき、高橋さんの活動紹介は終了です。後半に入る前に30分の休憩兼ディスカッションタイム。今回もカフェ蓮さんの美味しいパンとスープのセットが販売されました。

 

 

それぞれ熱くディスカッションが続くなか、石巻2025会議は後半に入ります。ここからは高橋さんも交えて、全体ディスカッションが始まります。

今回も石巻でコミュニティを主に扱う皆様に登壇いただきました。

 

登壇者(敬称略)

松村豪太:一般社団法人ISHINOMAKI2.0
阿部拓郎:一般社団法人ISHINOMAKI2.0
横山翼:一般社団法人りぷらす
落合孝行:フリーランス/一般社団法人りぷらす
佐藤尚美:一般社団法人ウィーアーワン北上
西村真由美:上釜を愛する会
松下嘉広:フリーランス
谷祐輔:石巻市社会福祉協議会

 

それぞれから自己紹介をいただき、ファシリテーターの松村さんから話題が登壇者に振られます。

 

 

最初に振られたのは、コミュニティを議論するときはなぜか人が集まりづらいということ。そしてそれは誰のためのコミュニティなのかということを改めて問いかけました。二拠点でコミュニティづくりをしている松下さんは、地元である岐阜での活動は完全に自分のために行っていて失敗してもそれまでだと思ってやっているが、石巻での活動は自分だけのためにやっているという意識ではないといいます。また、観覧者からはどこかの地域コミュニティを作っていて、その地域のゴミ拾いなどはよく行うが、いざ自分が住む地域ではどうかというとなかなかすることはほとんど無く、その壁はどこで生まれるのだろうかという疑問も浮かんできました。

 

話題は弾み、一人の住民として地域コミュニティを作って行くには相当な覚悟が必要だったという意見が出てきます。病院や買い物も他の地域に行ってしまえばなんでも揃ってしまう時代、なぜこの地域でやっているのかという疑問や、自分がコミュニティづくりをしていく中で失敗しまったらもうその地域で生きていくことができるのだろうかという疑問を抱えた方もいました。その意見に対し、高橋さんは地域自治に失敗は存在しないと語ります。どう転んだとしても動いてみないことには始まらないし、どうやってみても経験から地域自治につながるとい言い切れるので、あまり気にせずやってみるといいという言葉がありました。その言葉には参加者も納得し、なにか答えを得たような表情に変わりました。

 

今回もグラフィックレコーディングが行われました。

 

次回の石巻2025会議は最終回となり、これまでの振り返りを行います。
3月2日(土)、14時からIRORI石巻で開催されます。ぜひご参加ください。

https://www.facebook.com/events/2331919443491617/