イベント情報 - 【イベントレポート】石巻2025会議 クロージング

「石巻を選ぶ」-石巻、くらし方ガイド- – このサイトは石巻に移住を検討しているあなたへ向けたメッセージです。移住するなら誰もが気にする話を、具体例を交えて紹介しています。

波線

【イベントレポート】石巻2025会議 クロージング

波線

 

3月2日に行われた石巻2025会議の様子をレポートします。

クロージング回ということで、改めて石巻2025会議の趣旨を企画・司会のデザインナギ 三上さんからご説明いただきました。

石巻2025会議は地域の未来をみんなで考えるというテーマで始まりました。実は去年から始まった事業で今年度で2回目となります。今年度はテーマを「地域経済」「子育て」「文化・歴史」「コミュニティ」に分けて行っています。今回のクロージングでは前半に各回を振り返り、後半では来年度も開催が決定した石巻2025会議をどのように盛り上げていくかを参加者と共に議論して行きます。

振り返りにあたって、各回の登壇者の代表の方にもお越しいただいています。

ここからはファシリテーターのISHINOMAKI2.0 豪太さんにバトンパス。各回のゲストと共に、グラフィックレコーディングを見ながら振り返りを行っていきます。

 


 

第一回 地域経済

この回は地域の様々なバックグラウンドを持った方にお越しいただきました。大切なので経済ではなく地域経済であるという点です、地域でやっていくということは、都市部と比べるとかなり衰退している部分もありますがそれに変わる部分も多くあり、どのような視点からどう地域経済を考えていくか、とても興味深い回でした。フリップに「私は石巻の〇〇です。〇〇というプロジェクトを行います。」という穴埋め形式のお題を出して、それぞれに発表していただきました。特に豪太さんの中で印象的と感じたのは、豆腐屋さんのUターンの跡取り息子が一丁500円の豆腐を売りたいということを語っていた事です。物価が安い豆腐で、そういったブランディングで攻めていくは、もとてもローカルならではと感じたそうです。

 

 

ここから、地域経済回の登壇者である山徳平塚水産の平塚社長とも振り返っていきます。平塚さんは水産関係だと地域経済という観点では、地域の中で雇用を作ってはいますが地域という枠組みで儲けていくということは難しいと感じているそうです。地域経済を盛り上げるためには地域の外で儲けるということも非常に大切だと語ります。都市部で販売するときにはもう安いだけでは売れない世界になってきていて、地域でとてもかっこいい・美味しいなどの評判やストーリーがあるものが成功しやすいとのこと。そういう意味では一個500円の豆腐も石巻の中でとてもおいしいという評価を外に持って行くことで地域経済も活性化されるのではないかと思います。また、地域ならではのファブレス企業のための 工場も平塚さんは企画していました。(ファブレス=工場を自社で持たない企業)例えば石巻の復興バーというバーにある一日マスター制度のような、資本をかけなくても儲かる仕組みというのが地域に根ざす中小企業のこれからのあり方になって行くのではないでしょうか。平塚さんの会社でも実際にレトルト食品の加工だけを受け持ったりしています。地域経済回の当日、石巻日日新聞の近江社長が、すぐに見返りを求めるのではなくロングリターンを考えていくことが大切とおっしゃていました。平塚さんも大きく共感しており、長い目で見て食文化や地域経済を育てていくことも大切なのでは無いかと語ります。

 


 

第二回 子育て

子育て回は代表でIRORI+Cafeでカフェスタッフをしている佐野さんとも共に振り返っていきます。この回ではゲスト2名と石巻のお母さん達にお集まりいただきました。この回で特に問題点として上がっていたのは児童館について。石巻は14万人とう人口に対して児童館が1館しかありません。同規模の都市の場合は40館以上あってもおかしくありません。嬉しいことに子育て支援団体が頑張った結果が実り、大きい額では無いですが行政側からプレイパークの予算がつくことが先日決定しました。ようやく第一歩が踏み出したところかなと、司会の三上さんも感慨深い表情を浮かべます。

 

 

後半はより一層石巻の子育てが楽しくなるような意見出しが行われました。佐野さん自身、移住者であり移住者目線でお話をしてくださいました。特に石巻には整備された自然公園がなく、子供と気軽にピクニックなどを行うことができないというのが難しいところです。もちろん山や海はありますが、それは本当の自然であり、幼児が遊ぶには危険が多い場所です。大きなある程度整備された緑地公園がもっとあるといいという意見が多くありました。自分たちが昔どのように遊んでいたかと考えると、チョークを使って色々な絵を書き、その空間と想像力で遊びを広げていたという思い出があります。当日神社の方もいらっしゃっていて、神社の空きスペースの活用方法を相談されたときに昔の遊び方をもっと今の世代でもできるのでは無いかとという議論もありました。そこには地域のおじいちゃんおばあちゃんが子どもたちと触れ合い、積極的に昔の遊びも取り入れて行くことで創造性豊かに育っていくのではないかと感じられました。石巻は都会と比べて地域が密接しているので、イベントスペースなどで地域の子供を預かることができる資格を持った人に居てもらい、イベントなどに入れるとより良いのではとのアイディアも。子供がいるから何かを諦めたり、孤立するのではなく、興味のあるものにもっと積的に参加していける地域でありたいと佐野さんは語ります。

 


 

第三回 文化・歴史。

文化と歴史の回はISHINOMAKI2.0、石巻演劇祭実行委員長の矢口さんにお越しいただいています。この回のテーマである文化・歴史は捉え方によって変わり、定義が難しく、でとても広い範囲の議論が行われました。特に議論されたのは石巻にはまだメインカルチャーと呼べるものは無いのではないかという事です。石ノ森章太郎生誕の地として、街は漫画をメインで扱っているイメージがありますが、皆がメインカルチャーとして扱っているかと言われると、そうではない人がほとんどです。最終的には石巻は大量のカルチャーが取り入れられており、それらを伸ばすところは伸ばして、かつ裾を広げていくイメージがいいのでは無いかという結論に至りました。

 

 

また、新しく石巻に建設予定の文化複合施設についての活用についても話題になりました。この施設を市民がうまく活用していくにはどうしたらいいのか、この施設を使って儲けようと考える人が一人くらい居てもいいのではないかなど幅広い議論が行われました。

カルチャーや文化について議論をまとめようとすると”愛”という言葉でしか表現できなくなるほど、それぞれが愛をもって議論を重ねた回でもありました。市民の中でも演劇や音楽、短歌など市民側が立ち上げたものも多く、コラボが始まったり、協賛がはじまったりもしています。この回は50人ほどの参加があり時間でもできそうな勢いだったので、また次回も行いたいと矢口さんは語ります。

 


 

第四回 コミュニティ

コミュニティ回からは山下地区協議会の落合さんにお越しいただきました。コミュニティを題してイベントを開くとどうしても集客は悪くなってしまいます。しかしこの回では30名ほどの参加で、かなりいい方だったのでは無いでしょうか。この回はまず石巻ではなく、池月というところの地域づくりをしている池月サポートセンターの高橋さんからのお話から始まりました。詳しくはこちらから。http://ishinomaki-iju.com/?p=2362

振り返りでは特に印象に残っていた3つについて改めてご紹介いただきました。1つ目はウィーアーワン北上の佐藤さんの取り組みです。佐藤さんは地域アンケートを実施し、なんとそのアンケートを92%まで回収したのです。普通は60%も行けばかなりいい方です。なぜこのように高い回収率に達したかというと、他の地域の回収率などを住民と話ながらどんどん対抗意識を高くしていき、燃える地域づくりにして行き、ほぼ全ての家庭を訪問していったそうです。そういった大胆な行動に出ることで、どんどん地域住民がより協力的になっていきました。

 

 

2つ目は山下わるだくみ協議会について。山下わるだくみ協議会とは若者のコミュニティで、責任を問わない楽しみながら行うプロジェクトです。落合さん自身はこの協議会を運営しながら、これは守りのプロジェクトと感じていたそうです。しかしコミュニティ回で様々な意見を聞いて、それは守りだけではなく攻めのプロジェクトではないのかという話が出てきました。取り組みに見え方はあれど、攻めと守りの両面があると感じさせられたそうです。

3つ目は自分の0歳のこどもを地域の役員にしようとしている谷さんのお話について。地域の協議会になかなか次の担い手が居ない中、0歳児を役員にしてしまうことで親や周りの人々が関わりたくなっていくのではと考えているそうです。プロフィールには「自分は何もできません。助けが必要です。できることは笑顔を振りまくことだけです。できないことは全て助けてください。」としてしまうことで、問題解決の視点が変わり、もっと楽しい仕掛けがうまれるのではないかと思った点です。

様々振り返りをしていただきましたが、実は落合さんも移住者でありもともとは地域づくりをサポートする立場として石巻にいらっしゃいました。当時は地域づくりをやっていて失敗したらもうそこには居られないというぐらいの覚悟を持ってやっていましはが、池月サポートセンターの高橋さんに「地域自治は何をやっても地域自治になるので、失敗は存在しない。」と声をかけていただき、気付かされたことがあったそうです。

 


 

ここまでで振り返りは終了。一度ハーフタイムということで休憩をはさみ、後半に移ります。

今回も石巻の人気カフェ、カフェ蓮さんがおいしい軽食を準備してくださいました。

今回はいつもと違い昼間の開催ということで、サンドイッチです。

 

 


 

後半は来年度も開催が決定された石巻2025会議をどのように運営していくかについてを参加者の皆さんと議論しました。

今のフォーマットのままもう少し論点を具体化した方がいいかもしれないという意見や、移住者と子育てのプロが話し合える場がほしい、もっと雄勝や牡鹿も巻き込んでほしい、失敗談をもっと共有してほしいなど、様々な意見が生まれました。

 

 

最後にこれまでファシリテーターをしていただいた豪太さんから一言。

「みなさんお疲れ様でした!本当に来年もやりたいし、やれることも決まりました。2つくらいのアイディアに分かれていて、1つめは課題。若い人や地元が入らないと行けないという問題提起。2詰めは具体的なアイディア。石巻2025会議の味噌ですね。嫌われたらどうしようという恐怖もありますが、寛容にいく。具体的なアイディアを出してアクションプランを考える。例えば地域の人が来ないということに対して恐れずどうしたら良くなるだろうと考える。お互いや自分にもどうやったら面白い街になるのかというのを次年度も問いかけて行ければと思いますし、具体的なアクションプランを石巻2025会議で考えていければと思います。ありがとうございました。」