イベント情報 - 【イベントレポート】石巻ローカルベンチャー発表会 第一部 ハグクミ年間活動報告

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【イベントレポート】石巻ローカルベンチャー発表会 第一部 ハグクミ年間活動報告

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3月9日 IRORI石巻で行われた石巻ローカルベンチャー発表会をレポートします。

石巻ローカルベンチャー発表会は、コンソーシアム「ハグクミ」が年間を通してローカルベンチャーに支援してきた内容の成果報告と、実際に受講してきた方々が発表する場です。

第一部、ハグクミ年間活動報告に先駆け石巻市長 亀山紘 氏よりご挨拶をいただきました。

 

 

特に地域の課題をいかにビジネスに発展させていくか、クリエイティブな視点での取り組みとローカルベンチャーの発表を楽しみにしているとお話いただきました。

 

 


 

 

ここから、第一部 ハグクミ年間活動報告に移ります。まずはハグクミ代表 一般社団法人ISHINOMAKI2.0 代表の松村豪太さんから。

 

 

松村さん:ハグクミは28年度から活動を開始して、今年度で3年目になります。初年度は準備期間的な部分が多かったので、実質2年目ですかね。石巻市から、移住促進事業を通して地域をより活発に面白くするために石巻観光協会、ISHINOMAKI2.0、イトナブ石巻、巻組がコンソーシアムを組んで受託しています。

 

震災時、松村さん自身会場であるIRORI石巻から30mほどので被災し、一晩をそこで過ごしたそうです。そこからまちづくり団体を仲間と共に立ち上げ、これまで色々なチャレンジをされてきました。石巻は過去の大変な被害から立ち直ろうとしている単なる復興の街ではなく、今、どの地域よりもチャレンジに溢れている街だと話します。

石巻ではたくさんの人が活躍しています。例えば街の寿司屋さんの二代目が石巻工房という家具メーカーを立ち上げ、世界各国に売り出されています。他にも呉服屋の三代目の若旦那が新しいこけし文化を切り開き、ブランドを立ち上げました。最近ではたくさんの有名処とのコラボも始まっています。他にも元高校教師が立ち上げた、cafeはまぐり堂など数を上げれば限りがありません。

こういった地方・田舎でチャレンジする人たちの事を”ローカルベンチャー”と呼んでいます。ローカルはいわゆる地方・田舎。ベンチャーはベンチャービジネス的に、様々な開拓をしていく人たちのことです。先程紹介した方々は石巻出身の方々でしたが、ボランティアから石巻に入り活躍している人たちも居ます。

ローカルベンチャーとは別に、”なぞベン”というブランディングもしています。一見するとどうやって稼いでいるかわかりませんが、いきいきと取り組みを行っている人達のことをなぞベンと定義しました。一方で地方でチャレンジする多くの方は収入としてはあまり高くないというところが多いです。しかしそこに悲壮感が無く”リア充”という言葉を当てはめるのが適当ではないのかと語ります。このなぞベンという言葉は広がり、有名ビジネス雑誌「Forbes」の表紙にも掲載されました。

 

 


 

 

ここからは各事業に分かれて細かく紹介していきます。

まずはISHINOMAKI2.0 移住コンシェルジュ 矢口龍太さんから地域交流定着支援事業と移住コンシェルジュについてお話いただきます。

 

 

矢口さん自身Uターン者であり、15年前に石巻を出て3年前にUターンで帰って来ました。まずは地域交流定着支援事業の石巻2025会議からご紹介いただきます。

 

・石巻2025会議

 

石巻2025会議は、朝まで生テレビのようなスタイルで、移住者と地元民 一つの課題を共有し、それについて議論をしながら交流をしていくというプロジェクトです。

 

 

これまで地域経済、子育て、歴史文化、コミュニティの4つのテーマでそれぞれ回を設けて議論してきました。それとは別に去年度の振り返りとしてオープニングを一回、今年度の振り返りとしてクロージングを一回の計6回を今年度は行っています。それぞれ参加者は30~40名ほどで、毎回様々な議論が生まれ、さらに時間をかけて議論をしたいという方がいるほどの盛況でした。

 

・移住コンシェルジュ

 

次は移住コンシェルジュについて。移住コンシェルジュは東京都内で行われる、都市部から地方部への移住を考えている人向けの移住フェアへの参加や、移住体験ツアーを石巻で企画してきたりしました。また、移住を検討する方に石巻の各所を案内したり、不動産の紹介なども行っています。

 

 

矢口さん:地元や周りの方々からも声がけをしていただけるようになり、認知度が深まってきたのを実感しています。これまでの移住相談者は128件、実際に移住したのは22件、そのうち今年度は6名が移住しました。他地域と比べて石巻に移住してくる人の特徴は、起業家やチャレンジャーが多いことではないかと思います。

 

移住者の中には福祉関係の仕事に付きながらビジネスコンテストに出場する人がいたり、石巻にレストランを出そうとしている人がいたり、すでに店を出して営業を開始している人など様々です。

 

・東京脱出旅行者石巻支店

 

新しい石巻への入り口として「東京脱出旅行者石巻支店」を今年度リリースしました。このプログラムは旅行のように石巻にきていただき、仕事を体験するコンパクトなツアーです。現在は6社をそれぞれ体験することができ、来年度は10社を予定しています。
http://goodbytokyo.com/

 

・三陸情熱界隈

 

ハグクミ事業ではないですが、関係事業として三陸情熱界隈についてもお話いただきました。三陸情熱界隈は気仙沼、女川、石巻、南三陸の4地域で連携してプロモーションを行っていこうという取り組みです。初めての試みで、メディアにも多く取り上げられました。PR動画も作成し、実際に移住してチャレンジしている姿を撮影しました。

 

 

 


 

 

続いてはISHINOMAKI2.0 勝 邦義さんから、ローカルベンチャー推進事業についてお話いただきます。

 

 

 

・ローカルシフト

 

去年の11月ローカルシフトという移住について考えるイベントを釜石と共同で仙台駅にて行いました。ソトコト編集長の指出一正 氏をゲストに迎え、参加者と共に移住について考えるワークショップを行いました。

 

・ローカルベンチャーリサーチ

 

市内のローカルベンチャーを対象にリサーチを行っています。いまどのような傾向が石巻にあるのか、どのような課題に突き当たっているのかをリサーチ。去年のリサーチ結果はローカルベンチャー白書として冊子になっています。今年度版もリサーチ中で、ローカルベンチャー白書2018としてリリースを予定しています。

勝さん:リサーチで特徴的だったのは若い世代の人たちが継続して入って来てくれいて、地元雇用に繋がっていることです。また、新たにフレッシュマンズとして、石巻がオモシロイと思いチャレンジしている若者を対象にもリサーチを行いました。その他にも創業年数、規模、U・Iターンの人数、どのように初めたかなど様々なリサーチを行っています。

去年の冊子はこちらからご覧いただくことも可能です。

【WEB版公開】石巻ローカルベンチャー白書

 

・ローカルベンチャー推進協議会

 

最後にローカルベンチャー推進協議会についてです。ローカルベンチャーを推進する全国11自治体と事務局としてNPO法人ETIC.が一丸となり進めています。自治体同士や民間団体が連携し、全国からローカルベンチャーの担い手を募集・育成し地方を活性化するために日々尽力しています。詳しくはこちらのWEBサイトをご覧ください。

https://initiative.localventures.jp

 

 


 

 

発表者はISHINOMAKI2.0から巻組へ。

合同会社巻組代表 渡邊享子さんからイシノマキオモシロ不動産大作戦、とりあえずやってみよう大学、石巻版松下村塾についてご紹介いただきます。

 

 

・イシノマキオモシロ不動産大作戦

 

まずはイシノマキオモシロ不動産大作戦から。この事業は空き家活用事業という枠組みの中で行っています。最初の二年は空き家をリノベーションし、それを活用して地域を活性化していくということを行っていました。しかし、そのやり方だと1年に1個の空き家を改修していくことしかできません。このままでは広がりの幅が狭いと考え、改修事業のようなハード面ではなくソフト面での担い手育成に力を入れることに今年度から方向転換を行いました。

 

 

 

ただソフト面に移行するだけでなくマッチング・スタートアップ・エコリノベーションの3つのコースに分けて、それぞれに適した担い手の育成を行っています。マッチングコースでは空き家を所有していて活用してほしい大家さんと空き家を活用して事業を行いたい人たちと、ゲストを交えて空き家の活用方法について考えるコースです。スタートアップコースは実際に大家さんと担い手が一緒になってアイディアを考え、そこで生まれたアイディアを後押しするために事業計画などの作成を支援するコースです。エコリノベーションコースは自分で次々と空き家を活用してリノベーションを行って行く人向けのコースで、断熱についてのワークショップを3日間かけてじっくりと行いました。

特に全てのコースに参加した島田さんは、この枠組をフルに活用して空き家を持つ大家さんとマッチングし、その空き家を格安で譲り受けてエコリノベーションコースで学んだ技を使いながらリノベーションを行いつつスタートアップコースで事業も作っています。島田さんはこの後のローカルベンチャー最終審査会でも発表されます。

 

・とりあえずやってみよう大学

 

石巻の起業家を講師として東京で講演をしていただき、石巻での取り組みや生き方のヒントを刺激的に語っていただきました。東京で4回開催し、石巻で一泊二日のフィールドワークを行いました。

 

 

今年度は20名の方に来ていただき、それぞれがしっかりとネクストステップへのアクションを起こしました。この講演をとおして石巻に移住することを決心した方もいらっしゃいました。

 

・石巻版松下村塾

 

石巻版松下村塾という起業塾も行っています。今年度はメイン講師に一般社団法人はまのね代表 亀山貴一さんと、合同会社Amahoro代表 蓜島一匡さんの二名に担当していただきました。

 

 

 

参加者は石巻で活躍しながら起業を目指す7名の方々。4回は地元の先輩起業家の話しを聞きながらヒントを得ます。それとは別に毎月のように集まり、事業ブラッシュアップを行っています。つい先日、牡鹿半島で最後の合宿を行い、事業ブラッシュアップを詰めて形になりました。実際に本日は4名の方が発表を行います。

 


 

最後は情報発信担当のイトナブ石巻 古山隆幸さんからです。

 

 

・情報発信事業

 

自分たちが巻き込んで行くべきは、もやもやしていて何かしたいと思っている層だと古山さんは語ります。

古山さん:何かしたいけれどまだできていない、そういう人たちが石巻に興味をもつきっかけづくりが大切です。ハグクミで一番重要視しているのも人。人にフォーカスを当てて情報発信をしていくことで、そういった”もやもや層”にも情報が届くのではないかと思っています。そこで石巻の次世代を担うチャレンジャーをヒーローとして取り上げる、NEXTHERO ISHINOMAKIというWEBサイトを運営しています。

 

http://nexthero.jp/

 

NEXTHERO ISHINOMAKIは石巻で活躍するローカルベンチャーに焦点を当てたWEBサイト。石巻ローカルベンチャーを取材して、どのような取り組みをしているか、どんな思いで取り組んでいるのかなどを記事にしています。起業家でなくても、何かを成し遂げたいというチャレンジャーにもフォーカスを当てて、そこからハグクミのプログラムに繋がって行くような導線になればいいなと思っています。来年度はもっと人を呼び込むためのイベントを行うことで、よりハグクミが地域に馴染み、ローカルベンチャーが発展できる環境を整えていきたいと語ります。

 


 

ハグクミでの今年度の取り組みは以上です。松村さんからの来年度に向けた言葉で最後となります。

松村さん:これまで積み上げてきたものに更に積み重ねて行く形で来年度も継続していきます。この場を利用して生まれたローカルベンチャーたちが、ハグクミ的な動きをして更に多くの人を巻き込む側の人間になってくれればと思います。

第二部ローカルベンチャー最終審査回に続く