「地域のためになる仕事をしたい」|山下知晃|石巻市地域おこし協力隊レポート

2022年3月から地域おこし協力隊として活動している山下です。
着任してあっという間に2年半が過ぎました。
ここから地域おこし協力隊になるまで、そして着任後の活動を紹介したいと思います。

大きなきっかけになったのは、東日本大震災でした。
すでに震災後10年以上が経過していて、「地元である石巻市で何かできることは無いか…。」を、年々考える事が多くなっていました。

私は石巻市の雄勝地区出身ですが、発災当時は地区から離れた生活をしており、実際に私自身は被害を受けていません。『被災者ではない』『地元を離れていた』こともあり、地元に帰って仕事をするのであれば、「地域のためになる仕事をしたい」と考えるようになりました。

前職は仙台市内でサービス業に従事していました。特に長く勤めていたのが、車業界です。
せっかくなら経験を活かせることがしたい!とも思っており、そんな中、『一般社団法人日本カーシェアリング協会』の活動が目に留まりました。震災直後から寄付車を活用して車を失った人たちの為に、その後も様々な車の活用の仕方で車に困っている人を助ける…これだ!と思い、仙台市から地元である石巻市へ戻ることを決意しました。

日本カーシェアリング協会の事業で、特に地域住民さんとの関わりが強い『コミュニティ・カーシェアリング』の事業があります。これは地域コミュニティで車をシェア(共同利用)し、地域を元気にするサークル活動です。東日本大震災の後、石巻市の仮設住宅で始まりました。この取り組みの大切なところは、支え合う仕組みを地域住民さん自らが作っていく点で、その起点となるのが1台の車であることから、サービス業で得た経験と、車業界で得た車の知識を生かし、地域に関わる『地域おこし協力隊』としてはピッタリだと感じました。

現在の主な活動はコミュニティ・カーシェアリングを導入している地域の運営のサポート、コミュニティ・カーシェアリングの仕組みについて全国から興味・関心を持って下さる自治体や地域の方への紹介、協会内では経験を活かし車両管理のお手伝いなども行っています。

着任当初は地元石巻でありながらも、一度は外に出ていた身だったので、地域住民さんに受け入れてもらえるかとても心配でしたが、今では「やまちゃん」の愛称で呼ばれることが多く、コミュニティ・カーシェアリングの運営以外のお話や相談も多くなるほど、地域住民さんと打ち解けることができています。

私の協力隊としてのミッションは石巻市沿岸部にコミュニティ・カーシェアリングを導入することです。現在色々な調整を進めながら、沿岸部への導入に向けてこれまでの経験を活かして活動中です。

任期満了後は、寄付車を活用したコミュニティ・カーシェアリングの仕組みを通して、支え合いながら石巻市で楽しく暮らしていけるように様々なサポートを継続していきたいと考えています。また、石巻市のみならず、全国にコミュニティ・カーシェアリングの取り組みを広げたいと思っています。

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