「癒しの空間づくりを目指して」|小暮佐知子|石巻市地域おこし協力隊

2022年7月より地域おこし協力隊として活動している小暮です。
石巻市に移住し、地域おこし協力隊として活動をしている現在、過去にイメージした「セカンドキャリア」について、改めて自分が人の繋がりで現在に至っていると思い返し、感謝の気持ちが溢れてきました。
「癒しの空間づくり」を目指す私が「セカンドキャリア」に長い年月をかけて現在に至り、繋がるお話を紹介させていただきます。

私は埼玉県出身で29年間東京の小売業の仕事に就いていました。朝早くから夜遅くまで、現在ではあり得ないですが、お休みの日も仕事を持ち帰り仕事漬け。そのような日々の中ではありましたが、お花好きな家庭に育った私は20代の頃「華道」教室に通いました。そこから私の花時間の始まりです。
その後、仕事が休みの日はフラワーアレンジメントの資格取得、それだけでは物足りなく、私好みのフラワーデザイナーの方が運営している教室へ通い始めました。そのフラワーデザイナーの方から教わる中で、私の「セカンドキャリア」のイメージが湧いてきました。
お花の癒しだけでなく、フラワーデザイナーの方の指導がとても上手く、お金では買えない、一瞬の時間ですが疲れも嫌なことも吹き飛ぶ「癒しの時間」の提供。私も将来このような時間の提供をしたい、とセカンドキャリアの「原石」を見つけた貴重な時間を過ごしました。

私の場合、「原石」から、すぐに形には出来ませんでした。周りの環境、自身の気持ち、タイミングを見計らっていたところ、家庭の事情で2016年3月に宮城県多賀城市に引っ越すことになりました。そこから私の「セカンドキャリア」に向けての種まきのスタートです。
仙台市の造園会社に就き、植物のノウハウを教わっている中、その造園会社が震災後に支援をしている「雄勝花物語」さんと、出会いました。時々、一人でボランティアにいきガーデンの手入れをさせていただき、地域おこし協力隊のお話があり現在に至っています。

現在は、来園者の方々に体験プログラムや花苗、花束の提供で「癒しの空間づくり」を目指し活動しています。参加者がお花屋さんになった気分を体験できる、花束づくりのワークショップでは、ナチュラル感かつ高級感も感じる花束づくりを行い、大人の方からお子様までとても好評でした。

また、ガーデン内のチューリップ摘み取り体験ではお子様が大喜び!フラワーアレンジメントづくりも開催し、どの回も大変喜ばれ、「癒された」「楽しかった」などの嬉しいお言葉をいただきました。
その他、雄勝・北上地区の集会所へ回り、地域の方々へワークショップも実施しています。ほんの少しですが、雄勝ローズガーデンの目的としている「癒しの空間づくり」のお手伝いが実践できたと約2年経って実感できました。

今後も人と繋がり、ここまでこられたことに感謝し、植物を通した恩返しとして「癒しの空間づくり」の提供を目指します。そして「原石」から小暮型の「宝石」になるような、過去にイメージしていた私の「セカンドキャリア」に近づけるような活動を実現していきたいと思います。

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