「石巻市地域おこし協力隊のお笑い芸人として」|清水一宏|石巻市地域おこし協力隊

2021年11月1日から石巻市地域おこし協力隊になり、神奈川県から移住して三年。
2024年10月31日で任期が終わります。
東京で20年近くお笑い芸人活動はしていましたが、石巻では右も左もわからない、全くのゼロからのスタート。

まず最初の一ヶ月はひたすら挨拶回りの日々でした。
お笑い芸人が移住してきたことを知っていただきたい。
たくさんの施設や時にはオフィスへ行き、そしてその場でネタも披露しました。
これがまあ、ウケない。
ピン芸人の大会「R-1ぐらんぷり」で三回戦進出したネタですらウケません。

当たり前です。
オフィスで仕事中の手を止めていただき、いきなりネタをやったところでネタを見て笑う空気になりはしません。
しかし、とにかく必死でそのときは他に方法もありませんでした。
こうして一ヶ月の挨拶回り期間を経て、関係者向けに単独ライブを行いました。
あれだけたくさん回ったのできっとたくさんの方が来てくれ、あれ?
客席は閑散としていました。
平日夜の石巻で人を集めることの難しさを知りました。
ライブをやるなら土日祝日。
以降、反省を元に一般の方も入場できるお笑いライブを土日祝日の昼間に開催することにしました。
移住して僅か一ヶ月半、12月に初開催した石巻お笑いライブは40名程の方にご来場いただき、良いスタートを切れました。

このまま順調にいくかと思いきや…。
事態は急転します。
コロナの感染拡大です。
1月に予定していた第二回の石巻お笑いライブは直前で中止にせざる得なくなりました。
2月も石巻お笑いライブは開催できず、ただただひたすらに焦りだけが募ります。
せっかく移住したのに何もできない。
人前でお笑いをやる場がない。
ネタを披露する場がない。
一旦何の為に石巻へ移住したのか?
自問自答の日々が続きました。

3月、人数制限はあるものの石巻お笑いライブを再開できることになりました。
出演者の数もできるだけ少なくした方が良いと考え、早くも二回目の単独ライブを行います。
人数制限がある為、告知もどこまでやっていいのかわからず、シークレットライブのような状態でした。
そんな中、僅かながら見に来ていただいたお客様。
あの日のお客様はその後も石巻お笑いライブへ通って下さっています。

4月、ついに通常通りの石巻お笑いライブが再開できるようになりました。
また40名近いお客様に来場していただき、再スタート。
折れそうになった心が石巻の皆様の暖かさで救われました。

そこから毎月コツコツと続けてついに30回。
30回記念スペシャルは150名の方にご来場いただき、石巻市長・齋藤正美さんとの漫才も披露しました。

夢のような三年間でした。

地元神奈川県に戻りますが、今後もこの三年間が意味のある時間であったことにしたいので石巻と関わっていきたいです。

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