「再訪したくなる街を目指して」|澤野 真|石巻市地域おこし協力隊

 みなさん、初めまして。6月から石巻市地域おこし協力隊として活動している澤野真です。今回、「地域課題提案型」の地域おこし協力隊として任命され、「関係(交流)人口の増加」を課題として、市のSDGs移住定住推進課が現在進めている「二地域居住推進」をサポートするほか、更なる関係(交流)人口の増加に向けての取り組みを提案、実践するとともに、今後国が進めていく「ふるさと住民」制度で石巻市が全国の人々から選ばれる街となるよう活動していきます。

<なぜ石巻に?>

 まず、石巻との関わりですが、東日本大震災後、姫路から石巻への被災地支援第一陣として派遣されたのが、石巻との関わりのスタートでした。(姫路市からは令和3年度の派遣終了まで延べ440名が派遣されました。)
 当時、姫路市と石巻市は「カウンターパート方式」で支援を行っており、所属していた部署の関係で毎年1度は石巻市を訪れていました。
 その後配属された部署で、国の交付金を活用して石巻との遠隔地連携事業を行い、石ノ森萬画館、観光協会、宮城県水産高校と関わりを持つ中で石巻の「魅力」にどっぷりはまりました。
 それ以降、約8年で公私合わせて50回以上石巻を訪れ、その度に様々な人々と関わる中で、心技体が衰える前に石巻で何かできないかと意を決し、早期退職しました。

古民家で石巻暮らし体験

<石巻で何するの?>

 私のように移住とまでいかなくても、何度も訪れてくれる人を増やしていくことを目標に「訪れるたびに住みたくなる街 石巻」をキャッチフレーズに取り組んでいます。
 1年目は、これまで築いてきた人との繋がりで来石者を増やす「アテンダー」としてオーダーツアーに取り組んでいます。
 また、11月には上方落語の四代・桂小文枝さんによる「能登半島支援チャリティー落語会」の開催を日本笑い学会石巻支部さんのご協力をいただきながら進めています。全国55か所で開催する落語会で宮城県では唯一石巻市での開催となり、交流人口の増加に寄与できればと思います。
 今回、移住するにあたり、身近な人から「東北は魅力的で興味はあるが訪れたことがない」、「私の移住をきっかけに石巻(東北)を訪れてみたい」との声が多く聞かれ、6月の活動開始以降すでに十数人に来石していただきました。
 これを一過性のものにせず、石巻に来れば、何か楽しい、面白いことがある、そんな街になるよう継続的に来石する波をつくり、リピーターを増やしていく、そのきっかけづくりをおこなっていきたいと思います。

語り部に震災を学ぶ

<石巻の魅力は何?>

 やっぱり、かつお、ほや、うに等の海鮮に代表される「食」が一番でしょう、石巻に来てから、ほぼ毎日自炊していますが、「普通」に食べているものが「特別」であることを日々感じています。
 日本も温暖化が進み、だんだん四季を感じられなくなってきていますが、まだまだ石巻(東北)には四季があります。
 食は、人々の心に感動をもたらします。「胃袋」をつかめば、人は自ずと記憶に残ります。まずは四季それぞれ旬の「食」を通じて石巻の魅力を実感していただきたい「実体験に勝るものはない」と思います。
 また、石巻には「食」以外にも魅力あるコンテンツがいっぱいあります。私のように東北への旅のきっかけは「石巻」になるよう、まずは、石巻を「知ってもらう」、「来てもらう」ことを主眼にコーディネートをしていきたいと思います。

羽坂漁港でウニ漁体験

<モットーは?>

 長年の公務員生活では、何事(仕事も遊びも)も「楽しむ」をモットーにしてきました。地域おこし協力隊の活動もまず自分が石巻を楽しみ、更なる「魅力」を感じながら、関係(交流)人口の増加に向けて取り組んでいきたいと思います。

震災遺構大川小で震災を学ぶ
震災遺構門脇小で震災を学ぶ

澤野 真(さわの まこと)
1967年生まれ。兵庫県神戸市出身。同県姫路市で34年の公務員生活を送るが、東日本大震災の復興支援を通じて繋がった石巻市との縁で移住を決意し、3月末で早期退職、関係(交流)人口の増加を課題とした「地域課題提案型」で地域おこし協力隊へ応募。趣味は旅行(温泉めぐり)、マンホールカード収集(500枚以上)。阪神タイガースをこよなく愛する根っからの関西人(ボケもツッコミもできる二刀流)。

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