「私とこどもと地域の居場所」|菅原 遥|石巻市地域おこし協力隊

初めまして!この度、石巻市地域おこし協力隊に就任いたしました、菅原遥です。「わらちゃん」で覚えてもらえると嬉しいです。

石巻に興味を持ったきっかけは、震災後に開催された「Reborn‑Art Festival」でした。海を背景に、人を惹きつけるさまざまな試みが生まれる街。被災の大きかった地域でありながら、新しい動きを生み出せる力を持つ場所。その佇まいに惹かれ、この土地で暮らす人たちの歩みを感じてみたいと思うようになりました。

最高に面白いスタッフの皆さん

私はもともと、小学生の頃に友人関係のつまずきから不登校を経験したことがあります。あのとき、学校へ行くこと以外にも、安心して過ごせる居場所があれば、もう少し違った選択肢があったかもしれない――という思いは、ずっと心の奥に灯っていました。その経験が、子ども支援や、子どもの居場所づくりへの興味につながっていきました。

そんな中で石巻市の地域おこし協力隊の募集を知り、「こども∞感ぱにー」の取り組みを目にしました。いろいろな状況にある子どもたちが安心して過ごしたり、自分のペースで関われる場を地域の中に育てている姿に惹かれ、ここなら、私自身の経験も生かせるかもしれない。私がやってみたいことに挑戦できるかもしれない――そう思い、地域おこし協力隊として、石巻に飛び込み、こども∞感ぱにーに関わりたいと思いました。

大自然のプレーパーク!

インターンとして過ごしたこの3か月間で、こども∞感ぱにー、通称「こどぱにー」がどのような場所かを現場で体感し、学ぶことができました。

団体が大切にしているのは、子ども一人ひとりの「やってみたい」を尊重すること。子どもたちが自分で考え、挑戦できるように、遊びを見守る「プレーワーカー」としての関わり方を学びました。

こどもと一緒に初の椅子づくり。超集中

これからの3年間では、子どもや地域の方と一緒に、食と遊びを通した居場所づくりに挑戦したいと思っています。

主な活動場所の新プレーパークわたのはでは、子どもたちと一緒に畑を作り、地域の方に教えてもらいながら野菜を育て、収穫する体験を重ねてみたいです。
畑づくりそのものが遊びとなり、その人の居場所となり、子どもたちが地域や色々な大人と関わる時間になればいいなと思っています。

収穫した野菜は、そのまま調理の場へとつなげます。地域のお母さんやお父さんに教えてもらいながら、一緒に料理を作り、出来上がったものはみんなで食べる。もし足りなければ分け合ってみる。

畑から調理までの一連の体験を通して、子どもたちは「食の大切さ」や「作る楽しさ」、「人と関わるあたたかさ」を自然に感じられる時間になると思います。

祭りの準備を一緒に行うお母さん達
そうしてできた、祭り当日の豚汁!

こうして生まれる場を「体験型子ども食堂」と呼び、子どもたちが「お客さん」ではなく「一緒につくる仲間」として関われる場にしたいと思っています。畑や食、遊びを通して地域の方々ともつながることで、地域が子どもの困りごとに気づき、支え合える関係が少しずつ広がっていく、石巻をそんな場所にできたらいいなと思っています。

3年後にどんな形になっているかはまだはっきりとはしていません。それでも、日々の出会いや経験から学び、自分なりにできることを積み上げていきたいと思っています。やりたいこと全部やって、自分が楽しく、周りを、そして地域を楽しくしていきます!
これから末長くよろしくお願いします!

最後に、来るだけで癒される「新プレーパークわたのは」の景色を。

新わたのはプレーパーク 毎週土・日曜日 10時〜16時開催 ※2025年12月現在

何にもなさそうで、何でもある。
何をしても、しなくてもいい場所です♫

菅原 遥
認定NPO法人こどもむげん感ぱにー(受入先)
https://codopany.org/

宮城県利府町出身。小学生の頃の不登校経験をきっかけに、「子どもが安心できる居場所をつくりたい」という思いを抱く。2025年9月から認定NPO法人こども∞感ぱにーでプレーパーク事業に参加。12月に隊員となり、食と遊びを通じた子どもと地域をつなぐ場づくりに取り組む。

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