「動き始める網地島振興策」|鈴木康文|石巻市地域おこし協力隊

 網地島に休憩所を作ろうと、残置物だらけのほぼ廃屋改装に手を付けてちょうど一年が過ぎ、素人作業ながらあと1部屋を残しどうにかこうにか利用可能な形態になってきた。

 途中かなり島民の皆様にもご協力いただき、それと同時に土間の休憩所スペースでは島民も足を寄せてくれるようになり、茶飲み雑談をしながら色々な話し合いも行なわれるようにもなった。

 もちろん本来の目的である来島者の利用も増え始め、寄ってくれているのは潮風トレイルを歩きに来た人達が大多数ということもわかってきた。

割れたガラス類も入れ替え、屋内も着々と利用できる環境になってきた

 そんな中での話題は、大工仕事関連以外では自分が地域おこし協力隊であることもあって、地域振興についてのアイデア抽出と可能性の模索がいつの間にか中心に。その中身は、隣の田代島が猫島なら、網地島はアートの島にできないかといった具合。これは19年にリボーンアートが島内で成功裏に催されたことも多分に影響していると思われる。

 偶然も重なり意外と動きは早く、テレビ会議だのSNSでのやり取りなどを経て、網地島に現地入りしてくれる離島振興に興味を持つアーチストさんも来島。

 急きょ作られた作品は、地域自治会の方でも展示する方法場所が確定していないので、当面の間古民家休憩スペースに置きいつでも観れるようにしようということになった。

 そんな経緯を踏まえ島外民から見た場合、網地島にはまだまだ魅力がたくさんある場所であり、離島復興への可能性が十分存在しているということだった。とはいえ、実現するには問題点は山積であるものの、今後振興策としてお互い動き出そうという方向性に。

指墨作家の荒川颼さんが来島し、古民家休憩所内でライブパフォーマンスが行なわれた

 それとは別の話として、以前のリボーンアートフェスティバルで制作された作品もいくつか島内に残されており、それらの修復再公開に向けての作業も進行中で、そちらの方も可能な範囲で協力できればと考えている。

 地域おこし協力隊になってから2年半、これまで北限のオリーブオイル事業に関わったのを皮切りに、ネット環境の構築作業やスマホ・PC関連の修理や相談、移住体験者への応対など、意外と毎日忙しく立ち回ってそれなりに充実した日々を送ってこれた。

 ただ、当方の地域おこし協力隊の任期が残り半年となり、そういった作業のお手伝いを在任期間中にやりきれるかというそもそも論があり、頭を抱えている日々が続いている。

縁側越しに表を眺める休憩スペースを、テーブルや掘りゴタツで用意
少人数でのワークショップ的利用が、島外民でもできる空間も構築した

鈴木康文
網地島での離島振興
アウトドアとキャンピングカー専門のフリーライターから、地域振興と移住促進を目的に地域おこし協力隊として網地島へ。最終となる今期3年目は、これまでにも増し水道凍結と格闘する厳冬と戦う毎日を送っている。

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