令和5年8月、観光客真っ盛りの時期に網地島移住を果たし、地域おこし協力隊として活動しています。キャンピングカーとアウトドア雑誌のフリーランスライターという前職がありながら、離島を拠点に活動を開始しました。
移住体験施設の運営管理ということで、来島者に快適な生活環境を提供するため、島にはほぼ存在していないインフラであるネット環境の構築や、必要な諸設備の充実化などで日々を費やし、それと同時に島民や関係者との交流から新たな関わり合いも増えつつあります。
手始めに手をつけたのは、都会から見たらほぼネット難民に見える島のお年寄りたちへ、ガラケーではなくスマホを使って生活を豊かにしようというネット講習会。そして、島で事業として育ちつつあるオリーブの栽培に関わることになった。
特にオリーブに関しては、網地島特産というブランディングと販売戦略を含めたデザインをお手伝いさせていただけることになり、今期令和6年ではその事業が順調に進みつつある。
そうこう忙しくしている中、島へ訪れる人と話をすると、当初請け負った時点での想像とはまったく違う姿が見えつつあり、それは移住を考えているのが高齢者ではなく現役世代がほぼすべてであること、そして観光客は気軽に利用できる滞在施設は欲しいという声。
さらに島民からは、ちょっとしたことで集える“お茶っこ”できる場所が欲しい、という声も聞こえてくる。これに関しては、もともとは滞在施設で行なおうと思っていたのだが、どうやら違うらしい。
というわけで現在取り掛かっているのは、元々親が終の棲家で手に入れて以来引き継いで自分が所有している古民家、その庭を滞在者、観光客、島民に関わらず自由に利用できるネットフリースペースとして解放しようという計画。
海外からわざわざ網地島に訪れる方や、朝まずめがしたい釣り客なども収容できるスペース運営が今後できたらと考えております。