2か月ぶり、早くも2回目の情報発信担当となります、地域おこし協力隊員の市川です!
今月の1月1日で着任してからちょうど1年となりました。あっという間です。
普段は「一般財団法人まちと人と」という団体で若者(主に高校生)の成長・教育支援を行っています。
私が地域おこし協力隊になった経緯や普段の様子などは、前回の記事をご覧いただければ幸いです!
(前回記事URL:https://ishinomaki-iju.com/?p=2350)
今回は、私たちが「若者が活躍できるまち」を目指す背景と、その先の未来についてお伝えできればと思います。
2023年秋、本隊員着任前のプレ活動期間(地域おこしインターン)の時にまず初めに取り組んだことは「石巻地域の若者の現状を知ること」でした。
地域の方や地元企業経営者、高校の先生など、様々な方々にお話を伺いましたが、「石巻から若者はどんどん出ていく」「都会に比べると石巻は魅力が少ないから残らない」「進学や就職を機にそのまま戻ってこないことも多い」といった意見が多かったことを記憶しています。
しかし、これらはいわば暗黙知であり、「なんとなく合っている気はするが、詳しい数値や原因、解決策は分からない」ものでした。
そこで、石巻地域のすべての高校に協力いただき、より詳細な「若者の現状」について把握するためのアンケート調査を実施し、約1,800人(石巻地域の高校生の5~6割)からの回答を集めました。
この調査によって分かったことの中で特に印象的だったことは、高校生の6割以上が将来石巻地域を出ることを考えていること、そして約7割の高校生が地元企業を5社未満しか知らないということでした。
それはつまり、「ほとんどの高校生は地元のことを知らないまま出ていく」という現状があるということ。(知らないことは、そりゃ選びようがないですよね)
あまり喜ばしい結果とはいえないですが、この調査をしたことで、「地域の企業・団体や活動をもっと高校生に知ってもらう」ことや、「地域の中で挑戦する機会をつくる」ことがとても重要だということが見えてきました。
これを受けてまちと人とでは、高校生が地域を知る機会や地域で挑戦する機会を増やすために、「まきターン!」(夏休みに地元企業で課題解決をする中長期プログラム)の実施や「いしのまき探究図鑑」(石巻地域で高校生のフィールドワークに協力してくれる企業・団体を知れる図鑑)のWebサイト化など、2024年も様々な試行錯誤をしてきました。
このような取り組みを通じて私たちが目指しているのは「若者が活躍できるまち」です。
そして、その先には「豊かなまち」があると信じています。
「若者が活躍できる」ということは、若者に限らず挑戦・活躍できる場が増えるということだと考えます。そんな、「一人ひとりが挑戦・活躍できる場があるまち」は、人口が多いとか、5分に1本電車が来るとか、有名な観光地があるとか、そういった豊かさとは違う意味で「豊かなまち」と言えるのではないでしょうか。
この1年間活動してみて、もっと挑戦・活躍の機会が必要だし、それを実現するにはもっともっと地域の方々と連携していく必要があるということを強く感じました。
協力隊2年目は、これまで以上に地域の皆さんと連携できる仕組みづくりを頑張りたいと思います!