私はいしのまきスポーツコミッションの「スポーツと観光の懸け橋に…」というコンセプトに共感をして、縁もゆかりもない石巻にやって来ました。東京の下町出身で関東から出たことのない私にとって、東北で暮らすことに不安はありますが、とりあえず一冬超えて、粉雪が舞う日はありますが、雪が積もる頻度と積もり方は東京と変わらなかったので、一安心です。
さて、スポーツによる街づくりですが、何をしたらいいのかわからず試行錯誤の毎日です。ですが、まずは観光客を呼び込んでみようと思い、ロゲイニングというスポーツイベントを開催してみました。ロゲイニングとは、参加者(チーム)が地図上に設置された複数のチェックポイントを制限時間内に回り、得点を競うスポーツです。

土地勘のない私が多数のチェックポイントを設定するのは苦労しましたが、初開催ながら40名に参加いただき、うち市内在住者は1名のみで、県外からの参加者が15名おり、その多くは宿泊を伴っていたため、観光への波及効果もあったのかなと、手応えを感じました。また、ゴールした参加者が「楽しかった」と笑顔で話す姿にやってよかったなと思いました。次回は市内の方にも参加いただき楽しんでもらいたいと思います。
もう1つ、「第8回いしのまき復興マラソン」の大会全体を盛り上げるイベントとして、SASSEN(LEDで光る刀で戦うデジタルチャンバラ)、レーザー手裏剣バトル(赤外線が発射される手裏剣で戦うゲーム)、22(ニンニン)m走(忍法が書かれた巻物を早く取ってこれるかを競う競争)を実施しました。それぞれ120名程に参加いただき、友達や親子で戦って楽しんでいました。中には相手を変えて何度も挑戦する子もいて非常に楽しそうな様子でした。また、お手伝いいただいたボランティアの方からは「こんなスポーツ知らなかった。とても楽しかった」と言ってもらえ、少しは新しい風を吹かせられたのかなと思えました。


また、マラソン大会自体の準備のお手伝いもしたのですが、テントを立てたり、コーンの準備をしたり、などなど力仕事も多く大変でしたが、大会が盛り上がり皆さんが楽しんでいる姿をみると、今までにない充実感を感じました。移住してきて良かったと思う瞬間でした。
これらが私が移住してきてからの半年間でしてきた主なことになります。イベントを開催するのは、準備を含め大変ですが、皆さんの笑顔を見ているとやってよかったなと、楽しく充実した日々を過ごさせてもらっています。
今後もこのようなことを続けつつ、学校部活動の問題点の解決に関わり、地域の皆さんが楽しんで、スポーツができる環境を提供できるようにしていきたいと思います。
竹山 篤司
56歳。東京都葛飾区出身。スポーツに関わることは、20代の頃に水泳のコーチ、ジムのインストラクターを10年以上経験。直近では、人材派遣会社の総務をしていました。デスクワークで毎日同じことの繰り返しではなく、いしのまきスポーツコミッションで観光やイベントに関わり、体も動かして楽しい毎日を過ごしたいと思って、移住してきました。