「日本カーシェアリング協会の山下です。」に変わります。|山下 知晃 |石巻市地域おこし協力隊

地域おこし協力隊、あっという間に3年間の活動でした。
改めまして、地域おこし協力隊の山下です。馴染みの方だともはや「カーシェアの山下さん」の方が聞き馴染みがあるかもしれませんね。

退任を迎えて、活動を振り返ってみたいと思います。簡単に何をしてきたか?ですが、3年前に仙台市からUターンで一般社団法人日本カーシェアリング協会に所属し、寄付車を活用した様々な事業に関わってきました。その中でも特に、地域住民との繋がりが深いコミュニティ・カーシェアリング(以下CCS)の事業で、地域おこし協力隊のミッションでもある石巻市内沿岸部へCCSの仕組みを導入する取組みを3年間注力してきました。CCSの取組みは石巻市で11、全国には17の団体で運営しています。CCSの導入のほか、この仕組みを運営する地域住民の皆さんで、支え合いながら地域の課題(*移動の問題やコミュニティ形成の課題)を解決に導くサポートをしてきました。

この活動を通して強く心に残ったことを1つご紹介させてください。

日本カーシェアリング協会は、災害で車を失った被災者へ寄付車を貸し出す事業も行っています。CCSの仕組み自体も東日本大震災がきっかけで始まった取組みで、被災地で車を貸し出す中で私たちの取組みに興味・関心を持ってくれる人たちがいます。そこでCCSの取組みや車両管理のお手伝いで被災地へ足を運ぶこともありました。直近だと令和6年能登半島地震で石川県での活動に参加しました。被災した方々とお話する中で、どこから来たの?と聞かれることも多く、石巻から来ました!と答えると、「そっちも大変だったのにありがとうね」と声をかけて下さりました。そして、被災した石川県でもCCSの取組みが始まることとなりました。

私は、東日本大震災後にボランティア活動や災害支援に携わることがほとんどなく、何か石巻発信の恩返しのようなことが出来ないか…などと考えていた時期があり、だからこそ「石巻の復興の恩返しができているかも…」と、少しでも思えるような活動に携わってきてよかったと思えた場面でした。ありがちなことですが、私にとって大切にしている気持ちであります。

…それって日本カーシェアリング協会だからじゃない?と思う方もいらっしゃると思います。私は、地域おこし協力隊の制度を活用して石巻市に戻ることができたからこそ、こうした経験ができたと思っています。地域おこし協力隊の制度がなかったら、ミッションや目標に向かってあれこれ試行錯誤することや、初めて関わる職種に就くことも考えなかったですし、日本カーシェアリング協会でCCSの仕組みを学び、学んだことを石巻市のみならず全国にこの仕組みを広げていく…なんてことも仙台市に居た頃は考えもしませんでした。

そんなたくさんのきっかけを作ってくれたのは「地域おこし協力隊」だと思いますし、この制度を活用して生まれ育った地元や移住先でできることの可能性を高めてくれるものだと思っています。

石巻市内の沿岸部へCCSの導入は、今後も日本カーシェアリング協会で取り組んでいくミッションでもあります。石巻市で、地域住民が生まれ育った地域で、支え合いながら暮らしくいけるようにCCSの取組みをサポートしていきたいと思えるのも「地域おこし協力隊」だったからこそだと思うのです。

退任後は、寄付車を活用した新しい支え合いの仕組みをつくり、石巻から全国へ広げ、車の寄付が当たり前になる社会を目指して今後は「日本カーシェアリング協会の山下」 として活動していきます。

最後に任期中にお世話になった地域おこし協力隊事務局さま、石巻市SDGs移住定住推進課のご担当者さま、そして地域おこし協力隊の隊員のみなさまには退任まで様々な場面で支えてくださりありがとうございました。今後とも引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。

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