現在、硯職人の高齢化が進んでおり、後継者育成が急務であるため、地域おこし協力隊自身が伝統工芸士を目指すことで技術伝承を行いたいと考えています。また、雄勝石工芸品の知名度がまだまだ低いことから、雄勝石クラフト製品を製作しながらSNSなどを活用した広報活動と営業活動を行うことで、震災によりダメージを受けた雄勝地区で伝統工芸品に携わる地域おこしをしてみませんか?
雄勝石とは
それは書道の道具「硯」の石です。また、東京駅や古い文化財の屋根を葺いている「石」です。2億年を超える時を経て、古い地層は黒い石となり、文字を伝える大切な道具となり、さまざま思いを文字にかえて伝えてきました。
<伝統的工芸品に指定>
昭和59年6月雄勝硯生産販売協同組合を設立、翌年5月通商産業大臣(現:経済産業大臣)より伝統的工芸品指定を受け、熟練技術者が雄勝硯伝統工芸士として現在までその技術を継承してきました。
<東日本大震災>
震災の影響で組合は壊滅状態になりましたが、2021年の3月30日、震災前にあった「雄勝硯伝統産業会館 」が再建され、硯やテーブルウエア、クラフト製品の販売を行いながら復興を目指しております。
まずは「地域おこし協力隊インターン制度」で3か月間活動してみよう!
石巻市には最大3か月間のインターン制度があります。いきなり知らない土地で活動をするのは不安ですよね・・・。まずはインターン期間で、伝統的工芸品「雄勝硯(おがつすずり)」のおかれた状況が理解して頂けるよう、主に以下の活動を行っていただきます。
1)雄勝地域関係各所との挨拶
2)雄勝硯製作作業のサポート(採石補助、石材カット、磨き)
3)関係団体(一般社団法人道の駅硯上の里おがつ、おがつ百年会議)との意見交換
インターン期間を通し、雄勝地域の実情を把握し理解度を深めることで、その後の隊員活動において企画立案を行いやすい環境づくりを行います。
活動内容(募集内容)はどんな感じ?
硯製作事業の理解度が深まるよう1年目はしっかりサポートし、2年目以降はより隊員の方の意見を尊重し、硯製品以外の企画立案がしやすい環境づくりを行います。また、伝統的工芸品雄勝硯振興計画の事業にも積極的に関わっていただきます。
《1年目》 まずは地域とつながる!雄勝硯の理解度向上! 1)雄勝地域との信頼関係構築のため積極的な訪問・コミュニケーションを実施 2)「道の駅硯上の里おがつ」と連携したイベント企画(書道教室、海鮮祭り、おがつ百年会議主催イベント)に参加 3)雄勝硯製作技術の理解度向上を目的に、雄勝硯生産事業の基礎を学ぶため職人のお手伝いをしながら、石の目利き、石割、石磨き、ノミを使った彫の反復練習、等を行っていただこうと思います。
《2年目以降》 硯製作事業に慣れてきた時期にはイベント企画!新商品開発! 1)ご自身のアイデアで新商品開発に関する企画立案 2)雄勝地域や関係団体のイベントとの連携 3)硯製作事業以外にも、ご自身のアイデアで企画立案などを行っていただこうと思います。
一緒に働く仲間達をご紹介!
■徳水辰博さん(硯製作指導担当) 組合に入って10年目!現在は独立し自身の工房にて製作をしています。隊員の硯製作全般をサポートさせていただきます。
■齋藤慶樹さん(クラフト製品担当) 組合に入って2年目!前職は自衛隊をしていました。大学の書道学科を卒業し、書道に関係する仕事を探して転職しました。みんな優しくアットホームな職場です。迷っている方、まずはインターンで活動してみませんか?
3年間の活動終了後は・・・
隊員のスキルや希望に応じ、雄勝硯伝統工芸士や雄勝石を使ったクラフト製品の職人、継続的な地域イベントへの参画などを目指せるようサポートいたします。
地域おこし協力隊員に対する充実したサポート体制!
本市には、地域おこし協力隊受入支援業務を行う「地域おこし協力隊事務局(面白い人が活躍できる街にする共同事業体)」があり、専属のコーディネーターが隊員のサポートを行っています。コーディネーターは隊員活動の相談はもちろんのこと、プライベートな相談にも丁寧にお応えします。
また、市の担当職員が2名おり、良い意味で「行政職員らしくない」と言われるほど、フランクで気さくな人柄です。
コーディネーターとの定期的な面談のほか、月1回隊員が集まる活動報告会もあり、隊員同士の交流も生まれます。
そもそも、石巻市ってどんなまち?
宮城県の北東沿岸部に位置し仙台市に続く県下第2の都市、石巻市。古くから漁業で栄え、豊かな「食」・「自然」にも恵まれており、現在は他にもマンガを使ったまちおこしや芸術祭などカルチャーの面でも高い注目を集めております。
また、過去の大震災を乗り越えたパワーとスピリットが強く根付いている石巻は多様なライフスタイルや新しい人、価値観、カルチャーが循環しやすく、新しいチャレンジが生まれるエネルギッシュなまちです。
<石巻の雄勝地域はどんなところ?>
海辺の集落ですが、近くまで山が迫っており、風光明媚な海と山のどちらも楽しめます。産業は養殖漁業がメインで、ホタテ、カキ、ホヤ、ウニ、ギンザケ、ワカメ等の新鮮な魚介類が豊富です。小さな浜が点在し、良好な釣り場もたくさんあり、シーズンになるとたくさんの釣り客が訪れます。
震災の影響で地域の住民は千人程度になってしまいましたが、気質はとても親切でどんな方でも快く受け入れられており、移住してきた方もたくさん住んでいます。移動するには車が必須で、近くのスーパーまでは20分程度かかりますが、渋滞や信号機もほとんどなく、雄大な景色を楽しみながらドライブできます。
太平洋に面しており、夏は涼しく冬も雪はほとんど降りません。生活インフラは、石巻市雄勝総合支所や診療所、歯科医院、消防署、派出所が揃っており、安心して生活できます。
関連ファイル | 「石巻市地域おこし協力隊」エントリーシート(EXCEL:35 KB) 石巻市地域おこし協力隊[右腕型]募集要項(雄勝硯組合) |
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雇用関係の有無 | あり |
業務概要 | 隊員の方には、当組合の後継者育成事業に参加することで、雄勝硯伝統工芸士や雄勝石クラフト職人を目指していただき、「雄勝石」と「雄勝地域」を世界へ発信する活動を行っていただきます。
具体的には以下のような活動を行っていただきます。 |
募集対象 | 次のすべての項目に該当する方が対象となります。
1.総務省が公表する特別交付税措置に係る地域要件確認表において本市へ転入した場合に特別交付税措置の対象となる区域に住民票を有する方 【必須スキル】 【歓迎スキル】 |
募集人数 | 2名 |
勤務地 | 雄勝地区 |
勤務時間 | ・勤務日 平日の午前9時から午後5時までの7時間勤務(休憩1時間、週35時間勤務) ・休日 |
雇用形態・期間 | 【雇用形態】 石巻市のパートタイム会計年度任用職員 *地方公務員法第22条の2による 【任用期間】 |
給与・賃金等 | 【報酬等】 月額 199,500円 通勤手当 支給あり(通勤距離が2km以上で自動車等を使用する場合) 期末手当 年2回(6月及び12月) 支給条件あり 住居手当、退職手当等は支給されません。 |
待遇・福利厚生 | 【休日】 定休日毎週火曜日、シフト休含め週休2日。 年末年始、夏休あり。 【休暇】 【社会保険等】 【公務災害補償】 【その他】 |
申込受付期間 | 2025年1月13日 ~2025年2月23日 |
審査方法 | 1.一次選考(市担当による書類・地域要件等の簡単なWEBヒアリング)
↓ 2.二次選考(受入事業者も含めたWEBヒアリング) ↓ 3.地域おこし協力隊インターンによる活動 ・1か月20日間(1日当たり7時間)の勤務 ↓ 4.最終選考 地域おこし協力隊インターン期間終了前に、事業者及び地域おこし協力隊インターン生からプレゼンテーションによる最終審査を実施いたします。 インターンで学んだこと、隊員活動への意気込み等をプレゼンテーションしていただきます。 ・プレゼンテーションの時間は事業者及びインターン生それぞれ5分行い、その後、質疑応答を10分行います。 ↓ 5.最終選考終了後、10日以内に決定します。 【応募方法】 |
参考URL | ・総務省「特別交付税措置に係る地域要件確認表」 https://www.soumu.go.jp/main_content/000847999.pdf ・・雄勝硯生産販売協同組合 公式ホームページ https://www.ogatsu-suzuri.jp/ |
備考 | ★少しでも興味をもっていただいた方は、エントリーシート作成前でも構いませんので、気軽にお問合せください。 |
応募に関する問合わせ |
面白い人が活躍できる街にする共同事業体(代表事業者ISHINOMAKI2.0) 〒986-0822 石巻市中央二丁目10-2 TEL: 0225-98-9969 FAX: 0225-90-4983 メール:ishi_support@googlegroups.com |
その他問い合わせ | 石巻市役所復興企画部SDGs移住定住推進課 地域おこし協力隊担当 宮城県石巻市穀町14番1号 電話番号:0225-95-1111 FAX:0225-90-8043 メール:issdgs@city.ishinomaki.lg.jp |