「島民とのつながりが増えた3年間」
アッと言う間。最初は移住体験施設の管理から始まり、途中業務変更により廃屋古民家利用の休憩所作成とその運用、怒涛の3年間の任期満了。もちろんその間には、地域住民と協力しての地域振興なども手がけてきた。


休憩所運営は島民の協力も得て、今では来島者が足を運ぶだけでなく御近所がお茶を飲みに来たり夜は一緒にお酒を酌み交わしたりと、機能させてからまだまともに一年も経っていないものの意外にも順調。

また試験的に、トレッキングの人たち向けにビバークスペースとして庭も開放してみたが、7月いっぱいで任期が終了し今後の生業も模索中であるため、休憩所運営も含めどうやって継続するかが今後の課題となっている。


実際にどっぷり3年離島環境で生活してみて、そりゃ環境はいいけど仕事がないという現実に直面し、唯一存在する産業である漁業に関しても、ちょっとやそっとでは地元民の了解は得られないという地域事情にも悩まされ、離島に興味を持つ移住希望者などと話をするときもバラ色の説明はできなかった。
おそらく網地島だけの問題ではないと思われるが、離島や過疎といった場所では受け入れ側の土地の人々の意識改革が進まないと、移住者を呼び込むシステムをいくら構築しても定住する確率はかなり低いのではなかろうかと肌で感じている。

とはいえ、任期終了後も残務整理や既に関わっているプロジェクト的なものの作業は続いていくし、いきなり関係を断つことは絶対にあり得ない。ただ本土までは距離的に近いものの、船に乗って通いで石巻市内で仕事をする、それ自体が物理的に不可能な環境が離島生活のハードルを高くしている。
今後は、地域おこし協力隊になる以前からやっているキャンピングカーとアウトドアを中心とした記事・コンテンツ制作、デザインや編集といった作業をしつつ、なんとかして網地島で漁業に携わって2足のわらじで島内生活が可能かどうかの検証を開始する予定。
鈴木 康文
網地島での離島振興
もともとはキャンピングカーとアウトドア関連のフリーライター。任期終了後は以前からの仕事の関係もあり東京と網地島を相当な頻度で行き来する生活になるが、まだどの程度の生活パターンが組めるのかが不安材料
