「スポーツで街づくり」
私が、いしのまきスポーツコミッションで活動するうえで、常に頭に置いているテーマです。スポーツをきっかけに石巻を訪れる人を増やし、何度も足を運んでくれる人、石巻を応援してくれる人、いわゆる「関係人口」を増やしていきたいと思っています。
ただ、言うのは簡単ですが、実際にやってみるとなかなか難しいものです。
例えば、今年3月に開催した第9回いしのまき復興マラソンでは、第1回大会に次ぐ3,000人を超える方に参加していただきました。コースや沿道の応援についても好評をいただき、レース終了後にはブルーインパルスの展示飛行もあり、マラソン参加者以外にも多くの方が来場し、大盛況のうちに終えることができました。


一方で、イベントにたくさんの人が集まっても、その多くはイベントが終わればそのまま帰宅してしまいます。せっかく石巻まで来ていただいたのだから、もう少し街を歩いてもらう、食事をしてもらう、宿泊してもらう。そして「また石巻に来たい」と思ってもらう。そこまでつなげてこそ、本当の意味で地域に貢献できるのではないかと思っています。
何が正解なのか、まだ私自身も分かりません。だからこそ、日々考え、試して、失敗して、また考える。その繰り返しです。
年齢を重ねて思うのは、最初から完璧な答えを出そうとするよりも、まずは目の前にあることに一生懸命取り組むことが大切だということです。今年も一つひとつのイベントにしっかり向き合い、少しでも石巻の力になれるよう頑張っていきたいと思っています。
その一つとして、今年はベガルタ仙台が石巻・女川で夏季キャンプを行いました。いしのまきスポーツコミッションもサポートに携わりましたが、初めてのことでもあり、正直なところバタバタでした。それでも何とか役目を果たすことができ、来年以降も実施される可能性が高いと聞いています。
プロの選手を間近で見ることができる機会は、子どもたちにとって大きな刺激になると思います。来年もキャンプが行われるのであれば、ぜひ練習を見に行ったり、サッカー教室に参加したりして、石巻の子どもたちに夢を持ってもらえたらと思います。


さて、ここからは私が関わっているイベントについて少し紹介します。
まず、8月30日にアルティメットの体験会を開催する予定でした。これは、昨年セイホクパークで行われたU-23の全国大会を観戦して、私自身が強く惹かれたスポーツです。フライングディスクを使って、アメリカンフットボールのように得点を競うアメリカ発祥のチームスポーツで、最大の特徴は審判を置かず、選手同士のセルフジャッジで試合を行うことです。
「これは石巻でもっと多くの人に知ってもらいたい」と意気込んで準備していたのですが、残念ながら当日は雨のため中止となってしまいました。悔しいですが、これで終わりではありません。天候を見ながら、改めて体験会を開催したいと思っています。


また、同日には同じセイホクパークで全日本大学選手権の北海道・東北予選も開催されました。全国レベルの選手たちが石巻に集まることは、それだけでも大きな意味があります。このまま毎年、アルティメットの大会を石巻で開催してもらえるようになれば、スポーツを通じた交流人口・関係人口の増加にもつながるのではないかと期待しています。
そして、9月21日にはセイホクパーク石巻で、家族みんなが楽しめるスポーツの祭典を開催します。いしのまきスポーツコミッションとして開催する、比較的大きなイベントで、2,000人~4,000人の参加を見込んでいます。
元プロ野球選手・元Jリーガーによる特別スポーツ教室をはじめ、野球・サッカー体験、迫力満点のプロレス、ダンスパフォーマンスなど、子どもから大人まで楽しめるコンテンツを用意しています。私が担当する防災フェスには、スポーツ系YouTuberのゆうさく氏も参加します。
スポーツは、上手い人だけが楽しむものではありません。見るだけでもいい、ちょっと体験してみるだけでもいい。そこから新しい出会いや、「やってみたい」という気持ちが生まれることがあります。そんなきっかけを、石巻で一つでも多く作っていきたいと思っています。
ぜひご家族やお友達と一緒に遊びに来てください。会場でお会いできるのを楽しみにしています!
竹山 篤司
スポーツで街づくり
東京都葛飾区出身、58歳。二十歳の頃に始めた水泳のコーチとジムのインストラクターを合わせて10年以上スポーツに携わり、人材派遣会社の営業などを経て、もう一度人と直接関わりながら体を動かして働き、これまでの経験を地域に生かしたいと石巻へ移住してきました。
