牡鹿半島「おらほの家」へ|宮野 弥生|石巻市地域おこし協力隊

「牡鹿半島「おらほの家」へ」

あなたが隣に座るだけで、『今日まで生きてきてよかった〜』と本気で思ってくれる人たちがいます。
3月7日に高齢者と若者の交流を目的として、牡鹿半島にある「おらほの家」を訪れてきました。そこには春の光のような、穏やかで本当に優しい時間が流れていました。

温かいおらほのみなさん

私の活動の原点は、東日本大震災の際、DMAT(災害派遣医療チーム)の一員として活動していた時に聞いた、ある方の言葉にあります。「海岸中歩いてようやくお姫様抱っこして帰ってきた。その時の手の感覚が今でも忘れられねぇ」。その言葉に触れたとき、私の心に灯ったのは「困難の中にいる誰かに寄り添いたい」という、祈りのような思いでした。養護教諭として子どもたちを見守ってきた日々を経て、今は石巻で、若者たちの居場所「しゅろハウス」やフリースクール「ぱるむ」の運営に携わっています。

今回の交流会に参加してくれたのは、ボランティアに興味があったり、「今の自分に少し自信がほしい」と願っていたりする若者たちです。最初はみんな、少しだけ緊張した顔をしていましたが、おじいちゃん・おばあちゃんたちが「よく来たねぇ」と温かな手で迎えてくださって、その緊張はふっと解けていきました。

一緒に折り紙体験を
お手製の折り紙作品

一緒に折り紙を折ったり、「石巻の人」という歌をみんなで口ずさんだり。「おらほのラジオ体操」で体を動かして、手作りのランチをみんなで囲む。そこにあったのは、ただ「そこにいる」だけでお互いを認め合える、不思議な一体感でした。

高齢者と若者の関わり

帰り際にはみなさんから「また来てね」と手を握られ、若者たちは少し照れくさそうな表情を浮かべていました。誰かの役に立てたのかも?という経験が、若者たちの自信にも繋がります。
私が大切にしている言葉に、「言えない言葉、見えない言葉、聞けない言葉に、真実がある」というものがあります。地域に自分を待ってくれている人がいる、という実感は私にとっても、若者たちにとっても何よりの心の支えになります。

おらほとしゅろハウスの交流


これからも、「生まれてきてくれてありがとう」と言い合える、そんな温かい地域の輪を広げていきたいです。ゆっくり、一歩ずつ。みなさんと一緒に歩んでいけたら嬉しいです。

宮野 弥生
特定非営利活動法人まなびのたねネットワーク(受入先)
https://manabinotane.net/project/third-place/

当時中学生だった妹の不登校をきっかけに、中学生の不登校支援やメンタルヘルスケアに関心を持つ。看護師、治験コーディネーター、養護教諭として16年間勤務しながら、難病だった父の他界を経て、自身の使命に辿り着く。現在は、心の変化に寄り添った子どもたちの居場所づくりを目指し、活動している。

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